- TOPICS
- FEATURE
2024.02.01
【読むラジオ】MC:Wez Atlas ゲストにShin Sakiuraが登場!「Room H」-2024.1.31-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Wez Atlasが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
Wez:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めますWez Atlasです。2024年2回目の放送ですけど、今年の自分の抱負とかいろいろ年始に考えてて、もっと健康的になりたいなと思って。ボルダリングに行きたいっていうのを抱負として入れてたんだけど、昨日行ってきたのでそれで一個クリアできたので、もう2024年達成って感じで満足してます。腕がちょっと筋肉痛ですね、今日は。
では、早速番組を始めていきたいと思いますが、今日はゲストをお招きしております。My Buddy、Shin Sakiuraさんに来てもらいます。いろいろお話ししたいと思いますのでどうぞお楽しみに。
Wez:さあ、FM福岡からWez Atlasがお送りしているRoom"H"、ここからはMy Buddy拡大版、ゲストの登場です、このお方。
Shin:こんばんは。 Shin Sakiuraです。お邪魔します。
Wez:どうも、いらっしゃい。
Shin:だいぶ楽しみにしてたよ。
Wez:マジですか?
Shin:マジで。いや、あんまりしっかり話したことないやん、実は。
Wez:まあね。
Shin:そんなないよね、多分。 初めて会った時とセッションした時と。でもそういう時も制作の話ばっかしちゃうからさ。
Wez:確かに。
Shin:ね、だからちょっと深掘っていただけるということで。もっと喋りたかったんでよろしくお願いします。
Wez:お願いします。ということで今日のゲストはShin Sakiuraさんです。94年生まれ大阪出身の29歳。 音楽プロデューサー、ギタリスト、マニピュレーターとしてご活躍中。
Shin:ありがとうございます。紹介に預かりました。
Wez:今日はいろいろとShinさんの話も聞きたいと思うので。
Shin:ぜひぜひ。
Wez:自由にチルに話していきましょう。Shinさんは大阪出身で、大阪のどこら辺なんですか?
Shin:大阪の豊中市っていうちょっと北の方、住宅街が広がってるエリアで、世田谷区みたいな。本当にベットタウンっていうか、一応都市部っぽいとこもあんねんけど。
Wez:なるほど。で、東京に来たのはいつぐらいなんですか?
Shin:東京に来たのは18の時、もう11年ぐらい経つんですよ。だから、東京のこと聞かれた方が答えれる(笑)。大阪の質問されても"いや、あんまり行ってないから知らんなー"みたいな。帰省した時にしか見てないみたいな。
Wez:でも子供の時の記憶は全部大阪だから。
Shin:めちゃめちゃあるね。
Wez:大阪でShin Sakiuraっていう人物は仕上がった?
Shin:いや、どうやろな(笑)。俺、実は音楽も21歳とかからやり出したんで、大阪の時にミュージシャンの知り合いがいたりとか、シーンと繋がりがあったみたいな感じでもないから。だからほんまに東京の方が知り合い多いっていう。
Wez:そうか。
Shin:Wezくんはそうでもないの?
Wez:東京ですね、全部。そもそも大分出身だけど8歳までしかいなかったし、コロラドも15歳までなんで。音楽とかはもう全部東京ですね。
音楽は最初は何から入ってったんですか?
Shin:最初は中学2年生の時にお年玉で石橋楽器の初心者ギターみたいな2万円ぐらいのエレキ買ってもらって。それで一番最初はELLEGARDENとかHi-Standardとか10-FEETとか、その時めちゃくちゃ流行ってたJロック、オルタナティヴ・ロックをめっちゃコピーして。最初は友達いなくて、自分で弾いて自分で楽しむっていう。
Wez:なるほど。歌もカバーしてたんですか?
Shin:いやいや、歌は全然歌ってなくて、ギターだけ一生やってたね、その時。
Wez:そうか、じゃあそこから?だってベースも弾けるし。
Shin:今はね、ちょっとは弾けるけど。
Wez:でもずっとギターがコアっていうか?
Shin:全然ギターしかやってなくて。だから帰って、飯食って風呂入る以外はずっとギター弾いてて。
Wez:どんな子供だったんですか?
Shin:子供の時は、俺の通知簿見たら毎年絶対に書かれてることがあって、"落ち着きがなくて集中力がない"みたいな、"一つのことをやり遂げる力に乏しい"とか書かれてて、それと同じぐらい書かれてたのが"興味があることはめっちゃやる"みたいな。興味があることしかやらないみたいな、ネガティブな文脈で通知簿には書かれてたけど。
Wez:めっちゃ一緒だ。マジで今言った通りです。
Shin:ミュージシャンみんなこうなんかもしれない。
Wez:だから俺、つまんないことはすぐ集中切れるけど、楽しかったらもう永遠とやってられるから。
Shin:ミュージシャンとかそういう人多いよ、絶対。
Wez:そうですね。でも俺はビートとか作る方はどっちかって言うとつまんない方に見えてて、ずっとハット選んでらんないわと思って。でもバース書くときとか、韻を探すとかはずっとやってられるし。だから多分それぞれ。
Shin:あるんやろな、適材適所。
Wez:そうなんだ。落ち着きがないって教室ではしゃぐとかそういうわけではないんですか?
Shin:いや、そういうアッパーな感じのキャラでもなかったから、割とはしゃいで暴れ回ったりとかってよりは、例えば テストでも、もうある程度やって、"うわっ、もう分かんねえな"みたいな感じになったらテスト中でも寝出したりとか。
Wez:(笑)
Shin:明らかにこいつテストちゃんとやってねえな、みたいな雰囲気がもしかしたら出てたかも。
Wez:そうなんだ。
Shin:授業とか、めっちゃあったと思う、そう言うの。
Wez:いいですね。そこで無理してやろうとしても、多分ミュージシャンの道がもうそこから進み始めてたんじゃないですか?
Shin:いや、俺サラリーマンもやってたから、全然音楽するつもりなかったから。サラリーマンになってから、"あれ、俺向いてないかも"みたいになってきて、"あれ、音楽の方が集中できんなー"みたいな。面白いな、みたいになってきて今にいたんねんけど。
Wez:でも一回そっちに行ってるから、より絶対音楽してやる、みたいなのが強いんじゃないですか?
Shin:それはめっちゃそうかも。結果的にはめっちゃ良かったなと思うけど。
Wez:じゃあ、Shinさんのルーツソング、音楽のきっかけになるような曲あったりしますか?
Shin:いや実は高校生の時とかにコピーバンドを友達とかとやってたんですけど、その時にUKロックとかすごくハマってて、めちゃくちゃコピーして演ってた曲があるので、それを聴いていただきたいと思います。
Wez:次のコーナーは お互いの好きな曲を1曲ずつ紹介していくっていう。
Shin:いいですね。
Wez:じゃあまず僕はさっきここに来る途中、去年出したShinさんのアルバム聴いてたんですけど。
Shin:ありがとうございます。
Wez:やっぱり、一発目からめっちゃ、"わー、いい!!"ってなってたから。
Shin:ほんまに?
Wez:1曲目の「Magic」がめっちゃテンション上がりました。
Shin:ありがとうございます。
Wez:クラブで踊って聴きたいって感じ。
Shin:是非是非。ほんまにねライブとかでも聴いて欲しい曲ですね。
Wez:あれ、めっちゃ、体がこう超ノルから。
Shin:いやよかったわ。
Wez:Shinさんは?
Shin:じゃあ、僕は「Damn!」!めちゃくちゃ良い、この曲は。前から(Wezくんの曲)めっちゃ聴いてて、そもそも。一発目のシングルとかから知ってて、それ多分A.G.Oとか周りにいるトラックメーカーが騒いでたから。"なんかヤバイ奴おるし、日本に住んでるらしいで、この人"みたいな、とかなってて、マジでヤバイなとか言ってて。で、ちょっと時が経ってYouTubeたまたま見てたらMVが先に出てきてさ。
Wez: "Damn!"の?
Shin:そう。オフィスの、あのゴミ箱にクチャクチャって捨てるやつ。あれ、ビート、starRoさん作ってるよね。
Wez:そうね。
Shin:その辺の感じとかもめっちゃ良くて、これはヤバイなと思って。それこそWezくんの持ってるポップネスみたいな、伝わるものを作れる力みたいなところとstarRoさんのちょっとエッジ効いたビートみたいな、すごく良い塩梅で合体してて、ほんまに丁度良いバランス、良いラインでやってくれたなと思って、ありがとうってなってた。
Wez:Damn!こっちがありがとうって。
Shin:いやいやいや、あれマジで良い曲だと思う。あのバランス感はマジで他の曲でもめっちゃ参考にする。歌がこんぐらいクリアで分かりやすくて明確なメッセージがあって、なんか漫然としてなくてさ、そういうのってやりすぎると軽くなったりとかそういうのあるけど、この塩梅でこういうビートやったら成立する一個の例として、人に話す時とかにめっちゃ言うから。あれはめちゃくちゃ良い作品やと思う、本当に。
Wez:めっちゃ嬉しい。staRroさんにもそれを伝えたいですね。 今の文章めっちゃかっこよかった。
Shin:文章(笑)?
Wez:文章というか今のくだり。
Shin:今のくだり(笑)?良かったわ。
Wez:後で書き起こしてもらってそれをなんか使えそうですね。
Shin:いやいや、使ってくださいよ、使えそうやったら全然(笑)。
Wez:ここからは制作、普段音楽作ってるプロセスとかスタイルとかについて話したいんですけど。基本は一人でやってますもんね?
Shin:そうね、全部一人やね。誰か人のやつ作らせてもらう時もメロとか歌詞も全部一人で作る時もあるから、打ち合わせしてそれ以降ずっと一人な感じですね。
Wez:じゃあタッグ組んで他のプロデューサーと一緒にやるみたいなのは?
Shin:そういう時もあるんですけど、全体の割合で言ったら6割ぐらいは一人で作ってるかな。
Wez:一人で家のスタジオでずっと、じっくり?
Shin:じっくり、籠って作ってます。
Wez:ずっと一人でいると、"あれ、何やってんの?"みたいなことになる時ないですか?
Shin:あるある。全然ある。めちゃくちゃあるよ。で、年々その集中力の時間が短くなっていってるから、最近1時間ぐらいしか集中できなくなった。だからマジで最近諦めて直ぐに休憩する。40分ぐらい作業して、"ああ一旦ここまでできた、OKOKOK、コーヒー飲もう"とか。 "ああこれぐらいできた、とりあえずなんかお菓子でも買いに行こうか"とか言ってコンビニ行ったりとか、すごく休憩する。
Wez:それを聞くと心強いな。
Shin:そう?
Wez:あんま俺も集中できないんで。
Shin:そうなん?いやいや、みんなそうだと思うよ。
Wez:そうですね、確かに。
Shin:休憩してこ。
Wez:そうですね、休憩してきましょう。
Shin:あと、集中し過ぎるとマジで偏った作品になっていくから。なんか客観性が失われてさ。
Wez:無理しない方がいいですもんね
Shin:無理しない方がいい。無理してる感じの曲になる、作った後に。一気に頑張って作ったんやな、みたいな感じ。それがいい方向に行くときもあるけど。プロデュース業に於いては、じっくり作ってる良さの方が良かったりするからさ。
Wez:それで作ってる途中で、"ああ、違うな"ってなった時はどうするんですか?
Shin:前までは作り上げたものを無くすのが惜しくて、そこから微調整、微調整とかで頑張って、でもどう頑張っても良くならなくて時間無駄にするみたいなのが多かったけど、最近は、"あ、微妙、終了。終了!もう全然良くない、終わり、終わり!"
Wez:潔い。
Shin:そう。長いことって言っても5年くらいやけど、音楽やってるとだんだん自分に対していいと思える範囲がすごく狭まってくるっていうか、"これ微妙、これ微妙、これ良くない、良くない"みたいなのが増えてくるから、ジャッジはめっちゃ早くなる。すぐに諦めるから、いい意味で。粘ると俺の場合はどんどんドツボにハマって、ナーバスになっちゃって、そもそも作ってること自体をポジティブに捉えれなくなってくるから、なるべく直ぐ気分転換。 最近マジで超ベタやけど、いろんな人に聞かれるから言ってんねんけど、匂いってバリいいなと思って。
Wez:匂い?
Shin:そう。香りって一瞬でリラックスできんなと思って俺。いろんなもんあると思うけど、ルーム・フレグランスとかお香とか。俺はパロサントってやつとか焚いたりしてて。香木ね。
Wez:木のやつ?
Shin:そうそう。ああいうのとか焚いたりして、とりあえず全然違う状況にして、部屋も暗くしたり明るくしたり、場所変えたり、自分の部屋で作らずリビングで作ったり、デスクトップじゃなくてノートPCで作ったり、スマホで作ったり、直ぐに環境を替えて気分転換して常に脳を新鮮な状態にして作るようにしてる。
Wez:そうですね。それめっちゃ大事。超いい知恵だ、それは。
Shin:でもそういうのやってるでしょ?
Wez:俺は歌詞書くとかは別にパソコンの前にいなくていいから、すぐ散歩する。散歩しながら書く。
Shin:歩くとめちゃくちゃ思いつくよな?
Wez:めっちゃ思いつく。
Shin:めっちゃ分かる。
Wez:しかも歩いてる方向とかも全く考えてなくて、気づいたら訳分かんないところにいる。
Shin:超分かるほんまに。
Wez:その曲に集中してるから。それで家まで地図見ずに帰ろうとするっていうのも俺楽しくてやってる。
Shin:めっちゃいいやん、マジでめっちゃ分かるよ。あの時の感じいいよな。一旦、自分の抱えてるタスクとか一旦手放しにして、自分の集中したいことと帰ることにだけ集中できるから。
Wez:でも家の中でリビングにしてなんとかみたいなのはあんまりやってないですね。やっぱり自分の机でずーっとそこに座ってるから。確かにちょっと移動するだけでも変わるし、香りのこともあるかも。参考にします。
Shin:いやいや、もう全然大した話じゃないですけど。
oasis「Don't look back in anger」
Shin Sakiura「MAGIC」
Wez Atlas「Damn!」
Shin Sakiura「Parachute (feat.Wez Atlas)」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
1月5日に配信SG「匿名奇謀」をリリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas
今週のMCは、Wez Atlasが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
Wez:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めますWez Atlasです。2024年2回目の放送ですけど、今年の自分の抱負とかいろいろ年始に考えてて、もっと健康的になりたいなと思って。ボルダリングに行きたいっていうのを抱負として入れてたんだけど、昨日行ってきたのでそれで一個クリアできたので、もう2024年達成って感じで満足してます。腕がちょっと筋肉痛ですね、今日は。
では、早速番組を始めていきたいと思いますが、今日はゲストをお招きしております。My Buddy、Shin Sakiuraさんに来てもらいます。いろいろお話ししたいと思いますのでどうぞお楽しみに。
ゲストにShin Sakiuraが登場!@My Buddy、My Bro. My Homie
Wez:さあ、FM福岡からWez Atlasがお送りしているRoom"H"、ここからはMy Buddy拡大版、ゲストの登場です、このお方。
Shin:こんばんは。 Shin Sakiuraです。お邪魔します。
Wez:どうも、いらっしゃい。
Shin:だいぶ楽しみにしてたよ。
Wez:マジですか?
Shin:マジで。いや、あんまりしっかり話したことないやん、実は。
Wez:まあね。
Shin:そんなないよね、多分。 初めて会った時とセッションした時と。でもそういう時も制作の話ばっかしちゃうからさ。
Wez:確かに。
Shin:ね、だからちょっと深掘っていただけるということで。もっと喋りたかったんでよろしくお願いします。
Wez:お願いします。ということで今日のゲストはShin Sakiuraさんです。94年生まれ大阪出身の29歳。 音楽プロデューサー、ギタリスト、マニピュレーターとしてご活躍中。
Shin:ありがとうございます。紹介に預かりました。
Wez:今日はいろいろとShinさんの話も聞きたいと思うので。
Shin:ぜひぜひ。
Wez:自由にチルに話していきましょう。Shinさんは大阪出身で、大阪のどこら辺なんですか?
Shin:大阪の豊中市っていうちょっと北の方、住宅街が広がってるエリアで、世田谷区みたいな。本当にベットタウンっていうか、一応都市部っぽいとこもあんねんけど。
Wez:なるほど。で、東京に来たのはいつぐらいなんですか?
Shin:東京に来たのは18の時、もう11年ぐらい経つんですよ。だから、東京のこと聞かれた方が答えれる(笑)。大阪の質問されても"いや、あんまり行ってないから知らんなー"みたいな。帰省した時にしか見てないみたいな。
Wez:でも子供の時の記憶は全部大阪だから。
Shin:めちゃめちゃあるね。
Wez:大阪でShin Sakiuraっていう人物は仕上がった?
Shin:いや、どうやろな(笑)。俺、実は音楽も21歳とかからやり出したんで、大阪の時にミュージシャンの知り合いがいたりとか、シーンと繋がりがあったみたいな感じでもないから。だからほんまに東京の方が知り合い多いっていう。
Wez:そうか。
Shin:Wezくんはそうでもないの?
Wez:東京ですね、全部。そもそも大分出身だけど8歳までしかいなかったし、コロラドも15歳までなんで。音楽とかはもう全部東京ですね。
音楽は最初は何から入ってったんですか?
Shin:最初は中学2年生の時にお年玉で石橋楽器の初心者ギターみたいな2万円ぐらいのエレキ買ってもらって。それで一番最初はELLEGARDENとかHi-Standardとか10-FEETとか、その時めちゃくちゃ流行ってたJロック、オルタナティヴ・ロックをめっちゃコピーして。最初は友達いなくて、自分で弾いて自分で楽しむっていう。
Wez:なるほど。歌もカバーしてたんですか?
Shin:いやいや、歌は全然歌ってなくて、ギターだけ一生やってたね、その時。
Wez:そうか、じゃあそこから?だってベースも弾けるし。
Shin:今はね、ちょっとは弾けるけど。
Wez:でもずっとギターがコアっていうか?
Shin:全然ギターしかやってなくて。だから帰って、飯食って風呂入る以外はずっとギター弾いてて。
Wez:どんな子供だったんですか?
Shin:子供の時は、俺の通知簿見たら毎年絶対に書かれてることがあって、"落ち着きがなくて集中力がない"みたいな、"一つのことをやり遂げる力に乏しい"とか書かれてて、それと同じぐらい書かれてたのが"興味があることはめっちゃやる"みたいな。興味があることしかやらないみたいな、ネガティブな文脈で通知簿には書かれてたけど。
Wez:めっちゃ一緒だ。マジで今言った通りです。
Shin:ミュージシャンみんなこうなんかもしれない。
Wez:だから俺、つまんないことはすぐ集中切れるけど、楽しかったらもう永遠とやってられるから。
Shin:ミュージシャンとかそういう人多いよ、絶対。
Wez:そうですね。でも俺はビートとか作る方はどっちかって言うとつまんない方に見えてて、ずっとハット選んでらんないわと思って。でもバース書くときとか、韻を探すとかはずっとやってられるし。だから多分それぞれ。
Shin:あるんやろな、適材適所。
Wez:そうなんだ。落ち着きがないって教室ではしゃぐとかそういうわけではないんですか?
Shin:いや、そういうアッパーな感じのキャラでもなかったから、割とはしゃいで暴れ回ったりとかってよりは、例えば テストでも、もうある程度やって、"うわっ、もう分かんねえな"みたいな感じになったらテスト中でも寝出したりとか。
Wez:(笑)
Shin:明らかにこいつテストちゃんとやってねえな、みたいな雰囲気がもしかしたら出てたかも。
Wez:そうなんだ。
Shin:授業とか、めっちゃあったと思う、そう言うの。
Wez:いいですね。そこで無理してやろうとしても、多分ミュージシャンの道がもうそこから進み始めてたんじゃないですか?
Shin:いや、俺サラリーマンもやってたから、全然音楽するつもりなかったから。サラリーマンになってから、"あれ、俺向いてないかも"みたいになってきて、"あれ、音楽の方が集中できんなー"みたいな。面白いな、みたいになってきて今にいたんねんけど。
Wez:でも一回そっちに行ってるから、より絶対音楽してやる、みたいなのが強いんじゃないですか?
Shin:それはめっちゃそうかも。結果的にはめっちゃ良かったなと思うけど。
Wez:じゃあ、Shinさんのルーツソング、音楽のきっかけになるような曲あったりしますか?
Shin:いや実は高校生の時とかにコピーバンドを友達とかとやってたんですけど、その時にUKロックとかすごくハマってて、めちゃくちゃコピーして演ってた曲があるので、それを聴いていただきたいと思います。
Wez:次のコーナーは お互いの好きな曲を1曲ずつ紹介していくっていう。
Shin:いいですね。
Wez:じゃあまず僕はさっきここに来る途中、去年出したShinさんのアルバム聴いてたんですけど。
Shin:ありがとうございます。
Wez:やっぱり、一発目からめっちゃ、"わー、いい!!"ってなってたから。
Shin:ほんまに?
Wez:1曲目の「Magic」がめっちゃテンション上がりました。
Shin:ありがとうございます。
Wez:クラブで踊って聴きたいって感じ。
Shin:是非是非。ほんまにねライブとかでも聴いて欲しい曲ですね。
Wez:あれ、めっちゃ、体がこう超ノルから。
Shin:いやよかったわ。
Wez:Shinさんは?
Shin:じゃあ、僕は「Damn!」!めちゃくちゃ良い、この曲は。前から(Wezくんの曲)めっちゃ聴いてて、そもそも。一発目のシングルとかから知ってて、それ多分A.G.Oとか周りにいるトラックメーカーが騒いでたから。"なんかヤバイ奴おるし、日本に住んでるらしいで、この人"みたいな、とかなってて、マジでヤバイなとか言ってて。で、ちょっと時が経ってYouTubeたまたま見てたらMVが先に出てきてさ。
Wez: "Damn!"の?
Shin:そう。オフィスの、あのゴミ箱にクチャクチャって捨てるやつ。あれ、ビート、starRoさん作ってるよね。
Wez:そうね。
Shin:その辺の感じとかもめっちゃ良くて、これはヤバイなと思って。それこそWezくんの持ってるポップネスみたいな、伝わるものを作れる力みたいなところとstarRoさんのちょっとエッジ効いたビートみたいな、すごく良い塩梅で合体してて、ほんまに丁度良いバランス、良いラインでやってくれたなと思って、ありがとうってなってた。
Wez:Damn!こっちがありがとうって。
Shin:いやいやいや、あれマジで良い曲だと思う。あのバランス感はマジで他の曲でもめっちゃ参考にする。歌がこんぐらいクリアで分かりやすくて明確なメッセージがあって、なんか漫然としてなくてさ、そういうのってやりすぎると軽くなったりとかそういうのあるけど、この塩梅でこういうビートやったら成立する一個の例として、人に話す時とかにめっちゃ言うから。あれはめちゃくちゃ良い作品やと思う、本当に。
Wez:めっちゃ嬉しい。staRroさんにもそれを伝えたいですね。 今の文章めっちゃかっこよかった。
Shin:文章(笑)?
Wez:文章というか今のくだり。
Shin:今のくだり(笑)?良かったわ。
Wez:後で書き起こしてもらってそれをなんか使えそうですね。
Shin:いやいや、使ってくださいよ、使えそうやったら全然(笑)。
Wez:ここからは制作、普段音楽作ってるプロセスとかスタイルとかについて話したいんですけど。基本は一人でやってますもんね?
Shin:そうね、全部一人やね。誰か人のやつ作らせてもらう時もメロとか歌詞も全部一人で作る時もあるから、打ち合わせしてそれ以降ずっと一人な感じですね。
Wez:じゃあタッグ組んで他のプロデューサーと一緒にやるみたいなのは?
Shin:そういう時もあるんですけど、全体の割合で言ったら6割ぐらいは一人で作ってるかな。
Wez:一人で家のスタジオでずっと、じっくり?
Shin:じっくり、籠って作ってます。
Wez:ずっと一人でいると、"あれ、何やってんの?"みたいなことになる時ないですか?
Shin:あるある。全然ある。めちゃくちゃあるよ。で、年々その集中力の時間が短くなっていってるから、最近1時間ぐらいしか集中できなくなった。だからマジで最近諦めて直ぐに休憩する。40分ぐらい作業して、"ああ一旦ここまでできた、OKOKOK、コーヒー飲もう"とか。 "ああこれぐらいできた、とりあえずなんかお菓子でも買いに行こうか"とか言ってコンビニ行ったりとか、すごく休憩する。
Wez:それを聞くと心強いな。
Shin:そう?
Wez:あんま俺も集中できないんで。
Shin:そうなん?いやいや、みんなそうだと思うよ。
Wez:そうですね、確かに。
Shin:休憩してこ。
Wez:そうですね、休憩してきましょう。
Shin:あと、集中し過ぎるとマジで偏った作品になっていくから。なんか客観性が失われてさ。
Wez:無理しない方がいいですもんね
Shin:無理しない方がいい。無理してる感じの曲になる、作った後に。一気に頑張って作ったんやな、みたいな感じ。それがいい方向に行くときもあるけど。プロデュース業に於いては、じっくり作ってる良さの方が良かったりするからさ。
Wez:それで作ってる途中で、"ああ、違うな"ってなった時はどうするんですか?
Shin:前までは作り上げたものを無くすのが惜しくて、そこから微調整、微調整とかで頑張って、でもどう頑張っても良くならなくて時間無駄にするみたいなのが多かったけど、最近は、"あ、微妙、終了。終了!もう全然良くない、終わり、終わり!"
Wez:潔い。
Shin:そう。長いことって言っても5年くらいやけど、音楽やってるとだんだん自分に対していいと思える範囲がすごく狭まってくるっていうか、"これ微妙、これ微妙、これ良くない、良くない"みたいなのが増えてくるから、ジャッジはめっちゃ早くなる。すぐに諦めるから、いい意味で。粘ると俺の場合はどんどんドツボにハマって、ナーバスになっちゃって、そもそも作ってること自体をポジティブに捉えれなくなってくるから、なるべく直ぐ気分転換。 最近マジで超ベタやけど、いろんな人に聞かれるから言ってんねんけど、匂いってバリいいなと思って。
Wez:匂い?
Shin:そう。香りって一瞬でリラックスできんなと思って俺。いろんなもんあると思うけど、ルーム・フレグランスとかお香とか。俺はパロサントってやつとか焚いたりしてて。香木ね。
Wez:木のやつ?
Shin:そうそう。ああいうのとか焚いたりして、とりあえず全然違う状況にして、部屋も暗くしたり明るくしたり、場所変えたり、自分の部屋で作らずリビングで作ったり、デスクトップじゃなくてノートPCで作ったり、スマホで作ったり、直ぐに環境を替えて気分転換して常に脳を新鮮な状態にして作るようにしてる。
Wez:そうですね。それめっちゃ大事。超いい知恵だ、それは。
Shin:でもそういうのやってるでしょ?
Wez:俺は歌詞書くとかは別にパソコンの前にいなくていいから、すぐ散歩する。散歩しながら書く。
Shin:歩くとめちゃくちゃ思いつくよな?
Wez:めっちゃ思いつく。
Shin:めっちゃ分かる。
Wez:しかも歩いてる方向とかも全く考えてなくて、気づいたら訳分かんないところにいる。
Shin:超分かるほんまに。
Wez:その曲に集中してるから。それで家まで地図見ずに帰ろうとするっていうのも俺楽しくてやってる。
Shin:めっちゃいいやん、マジでめっちゃ分かるよ。あの時の感じいいよな。一旦、自分の抱えてるタスクとか一旦手放しにして、自分の集中したいことと帰ることにだけ集中できるから。
Wez:でも家の中でリビングにしてなんとかみたいなのはあんまりやってないですね。やっぱり自分の机でずーっとそこに座ってるから。確かにちょっと移動するだけでも変わるし、香りのこともあるかも。参考にします。
Shin:いやいや、もう全然大した話じゃないですけど。
1月31日(水) オンエア楽曲
Wez Atlas「Run」oasis「Don't look back in anger」
Shin Sakiura「MAGIC」
Wez Atlas「Damn!」
Shin Sakiura「Parachute (feat.Wez Atlas)」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
1月5日に配信SG「匿名奇謀」をリリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas