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2023.06.29
【読むラジオ】MC:Wez Atlas 音楽プロデューサーのMatsukawa Kotaがゲストに登場!「Room H」-2023.06.28-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Wez Atlasが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
MATSUKAWA:こんばんは、音楽プロデューサーのMatsukawa Kotaです。
Wez:よろしく。
MATSUKAWA:よろしく。
Wez:ようこそ、Room"H"へ。 Matsukawa Kotaくん、今、目の前に座ってる彼は、どんな人物なのか、ちょっと基本情報を皆さんにお伝えしますね。横浜出身東京拠点とするプロデューサー/ビートメーカー/ベーシスト。さらさ・VivaOla・reina・Wez Atlasなどブラックミュージックが根幹となるR&Bやヒップホップ・ハウスのプロデュースをしている。また、自身が主催する、現在急成長中のクリエイティブレーベル兼コレクティブのw.a.uの活動、ダンスミュージックプロジェクトとして活動しているvoquoteでも注目を集めている。VivaOlaはMy manで VivaOlaがMatsukawaのこと紹介してくれたから。
MATSUKAWA:そうだね。
Wez:そこが間の共通の人で。
MATSUKAWA:そうだね。
Wez:このw.a.uというレーベルをやってて、リーダーなの、w.a.uは?
MATSUKAWA:一応、Tanoue Ryujuっていう人間と俺がツートップみたいな。
Wez:なるほど。いつからやってる?w.a.uは。
MATSUKAWA:w.a.uは2年半前とか。だから、コロナの真っ最中かな。最初のローンチパーティーとか緊急事態宣言ギリギリで何か滑り込みでやるみたいな状況だった。
Wez:そっかそっか、始めて直ぐコロナになったって感じ?
MATSUKAWA:いや、コロナのときに始めた。
Wez:なるほど。で、そのw.a.uから、それぞれ個人のアーティストが曲を出したりして。
MATSUKAWA:そうそう。
Wez:基本、リリースとイベント?
MATSUKAWA:そうだね、基本はそんな感じだけど、あとは映像の音楽の仕事とか、諸々だね。映画音楽もみんなやってるし。
Wez:映画のサントラ?
MATSUKAWA:サントラもそうだし、音響関係。効果音とかも。
Wez:クリストファー・ノーランみたいな?
MATSUKAWA:それは規模デカすぎるけど、そういうこともやってるよね。
Wez:なるほど。俺らも、まだ出会ってと言うか関わり始めてからそんな経ってない。
MATSUKAWA:まだ1年経ってない?
Wez:けどなんか、ペースが、なんて言うんだろう、出会ってからは急に詰めてったね。
MATSUKAWA:グイグイ距離が縮まって。
Wez:出会いのきっかけは、俺がVivaOlaと「Life's a Game」と「It Is What It Is」を作ってて、VivaOlaが連れてきたんだよ、Matsukawaを。
MATSUKAWA:なんかちょっとヘルプみたいな感じ。
Wez:そう、アシスタントじゃないけど、連れてきて、"ちょっと、ドラム太くしてくんない?"って言う要望で。
MATSUKAWA:主にそういうところをやってたけど。
Wez:ていうのが、初めて一緒に曲作って、初めて一緒にセッション入ったときで、それが、去年の秋とかかな?
MATSUKAWA:多分そうかな。
Wez:そう考えると、全然。
MATSUKAWA:経ってないよね。
Wez:うん。俺はVivaOlaとは5~6年ぐらい。
MATSUKAWA:高校の同級生だもんね。
Wez:セッションしてるけど、でもMatsukawaと初めてセッションしてからもう10回以上とか。
MATSUKAWA:割と毎週会ってる印象だわ。
Wez:毎週、会ってる(笑)。毎週、会ってます。
MATSUKAWA:毎週、会ってるね。
Wez:これからは、もっと一緒に作ってこうねっていう。
MATSUKAWA:そうそう。作っていこうねーっていうやつ(笑)。
Wez:そう。今日、色々と、Matsukawaのルーツとか、そういうことあんまり聞いたことない気がするから、
そこもちょっと聞きたいな。どういう生い立ちなのか、みたいな。
MATSUKAWA:基本は、ドラマーだった父親から受けたものが多くて。多分、オルタナティブロックと、ソウルとかR&B。車の中(にあった音楽)はジャンルは、ごちゃまぜではなく何となく統一感があって、割とちょっとGroovyというか、ビート強めの音楽が多かったんだよね。
Wez:子供のときから?小っちゃいときから?
MATSUKAWA:もう生まれてから直ぐ。
Wez:おーっ。俺よりそういう音楽に触れるのはとっくに早かった。
MATSUKAWA:そうだね。だから、音楽やり始めて、名盤みたいな扱いされてるやつとかCDとか借りて聴いてみたら、"これ、小っちゃい時、聴いてたわ"ての結構あるから、そういう受動的に音楽教育受けてた感じ。
Wez:なるほど、英才教育?
MATSUKAWA:英才教育的なね。
Wez:お父さんはスタジオミュージシャン?
MATSUKAWA:そう、スタジオミュージシャン。別にバントとかで出てきたわけじゃないけど、基本はアーティストがいて、バックでやるとか、レコーディングとか。そういうことをしてた、してるって感じかな。
Wez:なるほど。お父さんもね、何回か会ってるけど、この人の世代上のバージョンみたいな感じ。
MATSUKAWA:俺のおじさんバージョンって感じだよね。
Wez:そうそう(笑)いつも俺らがセッションしてるときにお父さんもいて、"おお、それ良いじゃん" みたいな。
MATSUKAWA:ちょこちょこね、アドバイス的なやつをくれたりするよね。
Wez:あとたまに、"これお金の匂いがする"って(笑)。
MATSUKAWA:いい感じになってくるとね。
Wez:ヒットしそうな曲が生まれると。
MATSUKAWA:それはね、俺が普段家で作ってても"なんか、それいいね、売れそう"みたいなこと言って。
Wez:そのアンテナは張ってるんだ。
MATSUKAWA:多分、常にあるんだと思う。
Wez:いいね。俺はJ.コールが一番好きなアーティストだけど、Matsukawaは?(選ぶの)難しい?
MATSUKAWA:難しいというか、色んな側面でそれぞれいるって感じなんだよな。ビートというか、音楽を作るっていう面での一番は、J・ディラだけど、アーティストって単位で何となく小っちゃい頃から"やべっ"てなってたのはレッチリなんだよね。
Wez:w.a.uの人はみんなレッチリ好きだよね。
MATSUKAWA:皆んな好きだね。でもそれぞれ皆んな一番好きなアルバムが違うから、そこで音楽性結構出るんだけど。
Wez:なるほど。レッチリはロックでJ・ディラはめっちゃヒップホップのプロデューサーだけど。
MATSUKAWA:まあ、そうだね。でも、リック・ルービンがプロデュース参加し始めてから結構そういう側面も強くなっていったりしたから。俺は「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」が割と"おーっ!"ってなるんだけど、ちょっとヒップホップの要素あったりもするから。
Wez:確かにたまにラップっぽいバース歌ってたりするよね。
MATSUKAWA:そうそう、何言ってるか分からないアンソニーのラップがあったり。
Wez:はい。この辺でMatsukawaくんのルーツソングを1曲かけたいんですけど、何かありますか?
MATSUKAWA:ちょっと待ってね、どうしようかな。
Wez:今言ってたレッチリでも良いし。
MATSUKAWA:レッチリかな。「If You Have To Ask」。
Wez:どんなとこが好き?
MATSUKAWA:ビートの強さと、ベースの重さ。レッチリってスラップとかはしゃぐイメージがあるんだけど、結構重めの曲で。ラップっぽいトーンもすごい低いから、それが結構好きですね。
Wez:プロデューサーというMatsukawaくんのタイトル。
MATSUKAWA:うん。
Wez:アーティストでもあるけどね。
MATSUKAWA:そうなんだよね。
Wez:けどプロデューサーという役割を果たすことも多い。
MATSUKAWA:うん。
Wez:プロデューサーって何ですか?
MATSUKAWA:一概には言えないんだけど、日本で言うプロデューサーって多分、秋元康的腕組みスーツをって感じだと思うけど、海外だとプロデューサーってビートを作る側の人を言うこともあるんだけど、俺はどっちもかなって思ってて。
Wez:うん。
MATSUKAWA:日本だとアレンジャーっていう仕事があるんだけど、アレンジャーって基本的に、作詞作曲された何かしらのフォーマットがあって、それを曲に昇華するみたいな感じなんだけど、俺はビート先行もあるし、歌先行もあって、歌先行でもRECの時とかも口出すタイプだから、編曲家、の域を超えてはいるんだよ、多分。
Wez:はい。
MATSUKAWA:おせっかいじゃないけど、"もうちょっとこうしたいんですけど"みたいな。
Wez:そっか、日本だとプロデューサーは、別に楽器とか触らないタイプの人もいるよね。
MATSUKAWA:リック・ルービンとかそうだけど。
Wez:このさっきも出たリック・ルービンっていう名前は、Matsukawaにとって大事な人ですね。
MATSUKAWA:大事な人ですね。最も、偉大と思っている。
Wez:リック・ルービンって何の人?
MATSUKAWA:プロデューサーだね。あとDef Jamの創設者。俺はそれにちょっと憧れて学生のうちにレーベルを設立するって同じ動きしてるけど、リックルービンは昔、パンクバンドかなんかやってたらしくて。
Wez:やってたんだ?
MATSUKAWA:そう。その延長上で急にビジネスに目覚めたと言うような話らしい。
Wez:なるほど。Matsukawa、レーベルもやってるから、経営とかそういうことも?
MATSUKAWA:どっちの側面も持たなきゃいけないんだよね。
Wez:なるほど。
MATSUKAWA:そう言うことを1個(ワンワードとして)言えるのがプロデューサーだから、楽して使ってるかもしれない。
Wez:なるほど。いいね、Matsukawaはめっちゃ良いプロデューサーですよ。
MATSUKAWA:ありがとうございます。
Wez:Kota Matsukawaだね。お父さんがドラマーで自分はベーシストで、と言うのが作るビートにも多分めっちゃ出てる。
MATSUKAWA:一番こだわってるのがやっぱりドラム。ベース最後に入れるしね、まとめ役として。
Wez:そう、最初VivaOlaと曲作ってて、Matsukawaが入ってきて、そこから直ぐ、"なんかこの感じ良いわ!"ってなって、VivaOlaから"ちょっと、Matsukawaくんと曲作りなよ"みたいに背中押されて、今、セッションいっぱいしてるから、ていう感じで。俺もラップ作るときも、基本ドラムに耳澄ませて、バース書くから、そこがめっちゃ良いと俺のバースもすごい良くなる。
MATSUKAWA:大きい意味でノリがね、大事だから。それに上手く載っけてくれるようなビートがないといけない。
Wez:そうね。今、結構デモ貯まってきてるけど。
MATSUKAWA:数えたら20曲ぐらい。
Wez:まじか!?それでもここ1ヶ月とかだよ、全部。
MATSUKAWA:そうだよ。ノッてるときは1時間に1ビートぐらいはできるから。
Wez:いいね。あと部屋にめっちゃレコード置いてあるじゃん。
MATSUKAWA:うん。
Wez:あれ、その日来る人によって替えてるんでしょ?
MATSUKAWA:何かそれぞれのモチベーションに繋がるかなと思って、来るアーティストによってちょっと前に飾るレコード替えてる。
Wez:俺の時は、ケンドリックの「To Pimp A Butterfly」とリトル・シムズとか。
MATSUKAWA:リトル・シムズとかかな。ヒップホップ寄りのものを並べたよね、
Wez:あれ全部自分で集めてるんだよね?
MATSUKAWA:そう。
Wez:いいね。Voquoteは自分の別名義でソロアーティストとして、曲出してるみたいな?
MATSUKAWA:そうだね。クラブミュージックに寄った名義を作っちゃえば、クラブミュージックって流動的だからいつになっても出せるじゃんっていう。こういう音楽やりたいなっていう変化を自由に包含できるのが多分ああいう名義なのかなと思ってやってるけど別にあれをメインにしてるわけじゃないから。
Wez:サイドプロジェクトって感じだね?
MATSUKAWA:そうだね。もう全部がサイドで全部がメインみたいになってきちゃってるけど。
Wez:なるほど。そこを敢えて分けてるのは、クラブミュージックっていう縛りをつけて?
MATSUKAWA:そう。その方が作りやすいんだよね。縛った方が、曲は作りやすいかも、条件を。
Wez:確かにね。アートに関して、音楽だけじゃなくてもそうだよね。図工とかでもこれだけ使うみたいな、今日は粘土だけ使うとか、赤だけ使うとか、そういう無限だと逆にね。
MATSUKAWA:困っちゃうんだよね、1歩目が難しいときがあるから、という意味で縛ってる部分もあるかな、Voquoteは。
Wez:いいね。そのVoquoteのシングルで、俺がフィーチャリングされてる曲「SHOW U」と、自分の「It Is What It Is」最初、Matsukawaが僕の曲に関わってくれた作品を、続けてお送りしましょう。
RED HOT CHILI PEPPERS「If you have to ask」
voquote 「SHOW U feat Wez Atlas」
Wez Atlas「It is what it is」
Netsky & Babl Lemmens「Everybody Loves The Sunshine (feat. Daddy Waku & Chantal Kashala)」
Miso Extra「Space Junk」
Wez Atlas「Kind Of Love」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas
今週のMCは、Wez Atlasが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
音楽プロデューサーのMatsukawa Kotaが登場!@My Buddy、My Bro. My Homie
Wez:さあ、FM福岡からWez Atlasがお送りしているRoom"H"、ここからはMy Buddy、My Bro. My Homieの拡大版ゲストの登場です。この方。MATSUKAWA:こんばんは、音楽プロデューサーのMatsukawa Kotaです。
Wez:よろしく。
MATSUKAWA:よろしく。
Wez:ようこそ、Room"H"へ。 Matsukawa Kotaくん、今、目の前に座ってる彼は、どんな人物なのか、ちょっと基本情報を皆さんにお伝えしますね。横浜出身東京拠点とするプロデューサー/ビートメーカー/ベーシスト。さらさ・VivaOla・reina・Wez Atlasなどブラックミュージックが根幹となるR&Bやヒップホップ・ハウスのプロデュースをしている。また、自身が主催する、現在急成長中のクリエイティブレーベル兼コレクティブのw.a.uの活動、ダンスミュージックプロジェクトとして活動しているvoquoteでも注目を集めている。VivaOlaはMy manで VivaOlaがMatsukawaのこと紹介してくれたから。
MATSUKAWA:そうだね。
Wez:そこが間の共通の人で。
MATSUKAWA:そうだね。
Wez:このw.a.uというレーベルをやってて、リーダーなの、w.a.uは?
MATSUKAWA:一応、Tanoue Ryujuっていう人間と俺がツートップみたいな。
Wez:なるほど。いつからやってる?w.a.uは。
MATSUKAWA:w.a.uは2年半前とか。だから、コロナの真っ最中かな。最初のローンチパーティーとか緊急事態宣言ギリギリで何か滑り込みでやるみたいな状況だった。
Wez:そっかそっか、始めて直ぐコロナになったって感じ?
MATSUKAWA:いや、コロナのときに始めた。
Wez:なるほど。で、そのw.a.uから、それぞれ個人のアーティストが曲を出したりして。
MATSUKAWA:そうそう。
Wez:基本、リリースとイベント?
MATSUKAWA:そうだね、基本はそんな感じだけど、あとは映像の音楽の仕事とか、諸々だね。映画音楽もみんなやってるし。
Wez:映画のサントラ?
MATSUKAWA:サントラもそうだし、音響関係。効果音とかも。
Wez:クリストファー・ノーランみたいな?
MATSUKAWA:それは規模デカすぎるけど、そういうこともやってるよね。
Wez:なるほど。俺らも、まだ出会ってと言うか関わり始めてからそんな経ってない。
MATSUKAWA:まだ1年経ってない?
Wez:けどなんか、ペースが、なんて言うんだろう、出会ってからは急に詰めてったね。
MATSUKAWA:グイグイ距離が縮まって。
Wez:出会いのきっかけは、俺がVivaOlaと「Life's a Game」と「It Is What It Is」を作ってて、VivaOlaが連れてきたんだよ、Matsukawaを。
MATSUKAWA:なんかちょっとヘルプみたいな感じ。
Wez:そう、アシスタントじゃないけど、連れてきて、"ちょっと、ドラム太くしてくんない?"って言う要望で。
MATSUKAWA:主にそういうところをやってたけど。
Wez:ていうのが、初めて一緒に曲作って、初めて一緒にセッション入ったときで、それが、去年の秋とかかな?
MATSUKAWA:多分そうかな。
Wez:そう考えると、全然。
MATSUKAWA:経ってないよね。
Wez:うん。俺はVivaOlaとは5~6年ぐらい。
MATSUKAWA:高校の同級生だもんね。
Wez:セッションしてるけど、でもMatsukawaと初めてセッションしてからもう10回以上とか。
MATSUKAWA:割と毎週会ってる印象だわ。
Wez:毎週、会ってる(笑)。毎週、会ってます。
MATSUKAWA:毎週、会ってるね。
Wez:これからは、もっと一緒に作ってこうねっていう。
MATSUKAWA:そうそう。作っていこうねーっていうやつ(笑)。
Wez:そう。今日、色々と、Matsukawaのルーツとか、そういうことあんまり聞いたことない気がするから、
そこもちょっと聞きたいな。どういう生い立ちなのか、みたいな。
MATSUKAWA:基本は、ドラマーだった父親から受けたものが多くて。多分、オルタナティブロックと、ソウルとかR&B。車の中(にあった音楽)はジャンルは、ごちゃまぜではなく何となく統一感があって、割とちょっとGroovyというか、ビート強めの音楽が多かったんだよね。
Wez:子供のときから?小っちゃいときから?
MATSUKAWA:もう生まれてから直ぐ。
Wez:おーっ。俺よりそういう音楽に触れるのはとっくに早かった。
MATSUKAWA:そうだね。だから、音楽やり始めて、名盤みたいな扱いされてるやつとかCDとか借りて聴いてみたら、"これ、小っちゃい時、聴いてたわ"ての結構あるから、そういう受動的に音楽教育受けてた感じ。
Wez:なるほど、英才教育?
MATSUKAWA:英才教育的なね。
Wez:お父さんはスタジオミュージシャン?
MATSUKAWA:そう、スタジオミュージシャン。別にバントとかで出てきたわけじゃないけど、基本はアーティストがいて、バックでやるとか、レコーディングとか。そういうことをしてた、してるって感じかな。
Wez:なるほど。お父さんもね、何回か会ってるけど、この人の世代上のバージョンみたいな感じ。
MATSUKAWA:俺のおじさんバージョンって感じだよね。
Wez:そうそう(笑)いつも俺らがセッションしてるときにお父さんもいて、"おお、それ良いじゃん" みたいな。
MATSUKAWA:ちょこちょこね、アドバイス的なやつをくれたりするよね。
Wez:あとたまに、"これお金の匂いがする"って(笑)。
MATSUKAWA:いい感じになってくるとね。
Wez:ヒットしそうな曲が生まれると。
MATSUKAWA:それはね、俺が普段家で作ってても"なんか、それいいね、売れそう"みたいなこと言って。
Wez:そのアンテナは張ってるんだ。
MATSUKAWA:多分、常にあるんだと思う。
Wez:いいね。俺はJ.コールが一番好きなアーティストだけど、Matsukawaは?(選ぶの)難しい?
MATSUKAWA:難しいというか、色んな側面でそれぞれいるって感じなんだよな。ビートというか、音楽を作るっていう面での一番は、J・ディラだけど、アーティストって単位で何となく小っちゃい頃から"やべっ"てなってたのはレッチリなんだよね。
Wez:w.a.uの人はみんなレッチリ好きだよね。
MATSUKAWA:皆んな好きだね。でもそれぞれ皆んな一番好きなアルバムが違うから、そこで音楽性結構出るんだけど。
Wez:なるほど。レッチリはロックでJ・ディラはめっちゃヒップホップのプロデューサーだけど。
MATSUKAWA:まあ、そうだね。でも、リック・ルービンがプロデュース参加し始めてから結構そういう側面も強くなっていったりしたから。俺は「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」が割と"おーっ!"ってなるんだけど、ちょっとヒップホップの要素あったりもするから。
Wez:確かにたまにラップっぽいバース歌ってたりするよね。
MATSUKAWA:そうそう、何言ってるか分からないアンソニーのラップがあったり。
Wez:はい。この辺でMatsukawaくんのルーツソングを1曲かけたいんですけど、何かありますか?
MATSUKAWA:ちょっと待ってね、どうしようかな。
Wez:今言ってたレッチリでも良いし。
MATSUKAWA:レッチリかな。「If You Have To Ask」。
Wez:どんなとこが好き?
MATSUKAWA:ビートの強さと、ベースの重さ。レッチリってスラップとかはしゃぐイメージがあるんだけど、結構重めの曲で。ラップっぽいトーンもすごい低いから、それが結構好きですね。
Wez:プロデューサーというMatsukawaくんのタイトル。
MATSUKAWA:うん。
Wez:アーティストでもあるけどね。
MATSUKAWA:そうなんだよね。
Wez:けどプロデューサーという役割を果たすことも多い。
MATSUKAWA:うん。
Wez:プロデューサーって何ですか?
MATSUKAWA:一概には言えないんだけど、日本で言うプロデューサーって多分、秋元康的腕組みスーツをって感じだと思うけど、海外だとプロデューサーってビートを作る側の人を言うこともあるんだけど、俺はどっちもかなって思ってて。
Wez:うん。
MATSUKAWA:日本だとアレンジャーっていう仕事があるんだけど、アレンジャーって基本的に、作詞作曲された何かしらのフォーマットがあって、それを曲に昇華するみたいな感じなんだけど、俺はビート先行もあるし、歌先行もあって、歌先行でもRECの時とかも口出すタイプだから、編曲家、の域を超えてはいるんだよ、多分。
Wez:はい。
MATSUKAWA:おせっかいじゃないけど、"もうちょっとこうしたいんですけど"みたいな。
Wez:そっか、日本だとプロデューサーは、別に楽器とか触らないタイプの人もいるよね。
MATSUKAWA:リック・ルービンとかそうだけど。
Wez:このさっきも出たリック・ルービンっていう名前は、Matsukawaにとって大事な人ですね。
MATSUKAWA:大事な人ですね。最も、偉大と思っている。
Wez:リック・ルービンって何の人?
MATSUKAWA:プロデューサーだね。あとDef Jamの創設者。俺はそれにちょっと憧れて学生のうちにレーベルを設立するって同じ動きしてるけど、リックルービンは昔、パンクバンドかなんかやってたらしくて。
Wez:やってたんだ?
MATSUKAWA:そう。その延長上で急にビジネスに目覚めたと言うような話らしい。
Wez:なるほど。Matsukawa、レーベルもやってるから、経営とかそういうことも?
MATSUKAWA:どっちの側面も持たなきゃいけないんだよね。
Wez:なるほど。
MATSUKAWA:そう言うことを1個(ワンワードとして)言えるのがプロデューサーだから、楽して使ってるかもしれない。
Wez:なるほど。いいね、Matsukawaはめっちゃ良いプロデューサーですよ。
MATSUKAWA:ありがとうございます。
Wez:Kota Matsukawaだね。お父さんがドラマーで自分はベーシストで、と言うのが作るビートにも多分めっちゃ出てる。
MATSUKAWA:一番こだわってるのがやっぱりドラム。ベース最後に入れるしね、まとめ役として。
Wez:そう、最初VivaOlaと曲作ってて、Matsukawaが入ってきて、そこから直ぐ、"なんかこの感じ良いわ!"ってなって、VivaOlaから"ちょっと、Matsukawaくんと曲作りなよ"みたいに背中押されて、今、セッションいっぱいしてるから、ていう感じで。俺もラップ作るときも、基本ドラムに耳澄ませて、バース書くから、そこがめっちゃ良いと俺のバースもすごい良くなる。
MATSUKAWA:大きい意味でノリがね、大事だから。それに上手く載っけてくれるようなビートがないといけない。
Wez:そうね。今、結構デモ貯まってきてるけど。
MATSUKAWA:数えたら20曲ぐらい。
Wez:まじか!?それでもここ1ヶ月とかだよ、全部。
MATSUKAWA:そうだよ。ノッてるときは1時間に1ビートぐらいはできるから。
Wez:いいね。あと部屋にめっちゃレコード置いてあるじゃん。
MATSUKAWA:うん。
Wez:あれ、その日来る人によって替えてるんでしょ?
MATSUKAWA:何かそれぞれのモチベーションに繋がるかなと思って、来るアーティストによってちょっと前に飾るレコード替えてる。
Wez:俺の時は、ケンドリックの「To Pimp A Butterfly」とリトル・シムズとか。
MATSUKAWA:リトル・シムズとかかな。ヒップホップ寄りのものを並べたよね、
Wez:あれ全部自分で集めてるんだよね?
MATSUKAWA:そう。
Wez:いいね。Voquoteは自分の別名義でソロアーティストとして、曲出してるみたいな?
MATSUKAWA:そうだね。クラブミュージックに寄った名義を作っちゃえば、クラブミュージックって流動的だからいつになっても出せるじゃんっていう。こういう音楽やりたいなっていう変化を自由に包含できるのが多分ああいう名義なのかなと思ってやってるけど別にあれをメインにしてるわけじゃないから。
Wez:サイドプロジェクトって感じだね?
MATSUKAWA:そうだね。もう全部がサイドで全部がメインみたいになってきちゃってるけど。
Wez:なるほど。そこを敢えて分けてるのは、クラブミュージックっていう縛りをつけて?
MATSUKAWA:そう。その方が作りやすいんだよね。縛った方が、曲は作りやすいかも、条件を。
Wez:確かにね。アートに関して、音楽だけじゃなくてもそうだよね。図工とかでもこれだけ使うみたいな、今日は粘土だけ使うとか、赤だけ使うとか、そういう無限だと逆にね。
MATSUKAWA:困っちゃうんだよね、1歩目が難しいときがあるから、という意味で縛ってる部分もあるかな、Voquoteは。
Wez:いいね。そのVoquoteのシングルで、俺がフィーチャリングされてる曲「SHOW U」と、自分の「It Is What It Is」最初、Matsukawaが僕の曲に関わってくれた作品を、続けてお送りしましょう。
6月28日(水) オンエア楽曲
Wez Atlas「Life's a game」RED HOT CHILI PEPPERS「If you have to ask」
voquote 「SHOW U feat Wez Atlas」
Wez Atlas「It is what it is」
Netsky & Babl Lemmens「Everybody Loves The Sunshine (feat. Daddy Waku & Chantal Kashala)」
Miso Extra「Space Junk」
Wez Atlas「Kind Of Love」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas