SENSA

2023.04.19

オランダを拠点に活動する男女デュオKafka、WAZGOGGとのコラボEP「Time for Love」スペシャルインタビュー

オランダを拠点に活動する男女デュオKafka、WAZGOGGとのコラボEP「Time for Love」スペシャルインタビュー

オランダを拠点に活動する男女デュオKafkaと、HipHopを軸に活動するプロデューサーWAZGOGGのコラボEP「Time for Love」が4月19日に配信リリースされました。今回SENSAでは、Kafkaのメンバーにインタビューを行い、WAZGOGGとの出会いからコラボに至るまでの経緯や、Kafkaの音楽性、オランダの音楽シーンについて話を伺いました。

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─Kafkaの音楽性や影響を受けたものについて教えてください。


Kafkaの音楽は、私たち2人の異なる音楽の世界が交わるポイントであり、完璧なブレンドです。ダフネの世界は、より軽快で、叙情的で、丸みを帯びていて、調和的です。一方、フランクの世界はよりオルタナティブで、洗練されておらず、荒々しく予測不能です。
ダフネはThe Andrews Sistersモーツァルトを聴いて育ち、フランクはQueenRadioheadの大ファンでした。私たちはお互いに快適な環境から抜け出して、音楽的な興味を広げるように挑戦しています。私たちの音楽を作ることは、この2つの世界を衝突させる試みです。お互いの話に耳を傾け、理解しあうための方法を見つけることがとてもインスピレーションを与えることがあります。また、私たちはカップルなので、スムーズに一緒に仕事ができ、言葉がなくてもコミュニケーションをとることができます。

─今回のコラボレーションの相手にWAZGOGGを選んだきっかけは?


私たちは様々な日本のアーティストを聴きましたが、日本の市場にはどんな音楽があるのか知ることができ、非常に刺激的でした! WAZGOGGはすぐに私たちの目に飛び込んできました。彼の曲「Drip」(Wataru Fujiwara名義でリリース)を聴いたとき、彼こそが私たちが探していた人物だとすぐにわかりました。彼のノスタルジックなLofiサウンドとビートが馴染み深く、同時に今まで聴いたことのないようなサウンドにも魅了されました。それが私たちにインスピレーションを与えました。また、素晴らしい相性で、一緒にやれば本当に新鮮で革新的なものになると思ったんです。もちろん、彼が私たちと一緒に仕事をしたいと言ってくれたと聞いて、とても嬉しかったです。私たちは学ぶことや挑戦することが大好きです。



─WAZGOGGの音楽との出会いについて教えてください。


Dutch Music Export協会は、私たちに日本のアーティストを紹介してくれました。彼らは私たちが日本の音楽産業に適していると考えたようです。WAZGOGGはその中の一人で、私たちはすぐにインスピレーションを受けました。Dutch Music Exportが彼を紹介してくれなかったら、私たちは彼と出会わなかったかもしれません。DMEとMusic Coalition Japanが、日本とオランダのアーティストをマッチングさせる取り組みを始めたのは素晴らしいことです。

─WAZGOGGとのコラボ楽曲「Time for Love」について、どういうふうに制作に取り掛かりましたか?


正直になところ、メロディは自然に生まれました。WAZGOGGの音楽はとても生き生きとしていて、多くの感情や感覚を呼び起こすんです。彼は様々な種類のトラックを送ってくれたので、その中から私たち2人の心に響くものを選びました。『Time for Love』の最初のコードを聴いた時、私たちの世界が広がり、ストーリーを思い描き、歌詞とメロディーが出てきました。アムステルダムのレコーディングスタジオで『Time for Love』を録音しました。地球の反対側にいる誰かと共同で曲を作ることができるなんて、とても素晴らしいことだと思います。



─日本のミュージシャンとコラボしてみてどうでしたか?


とってもスムーズに進みました!コロナ・ウィルスの影響か、ネット上でのコミュニケーションはとても簡単になりましたが、そのおかげで素晴らしい楽曲を作ることができました。もちろん、リアルに会うのが待ち遠しいです!

─オランダの音楽と日本の音楽の違いについて教えてください


日本は島国だからか、日本発の音楽の中には、とても独創的な響きを感じるものがありますね。もちろん、西洋のポップミュージックとのクロスオーバーもたくさんありますが、特にLofiの音楽には、とても生き生きとした魅力があり、聴き続けたくなるようなものがあります。
オランダの音楽は、オランダ人と同じように直接的で無慈悲な傾向があり、良いキャッチーさを持っていますが、日本のなまの音楽の繊細さ、静けさが欠けていると思います。
もちろん、オランダは非常に小さな国で、日本はその7倍も人口がいる。そのため、オルタナティヴな音楽スタイルが生まれる余地がある。オランダには大きなラジオ局が3つしかないので、そこで放送される音楽がメインストリームになってしまいます。

─今後、日本でのライブなどは予定していますか?


あります!11月に日本に飛んで、様々なメディア、ラジオやテレビでショーとインタビューを行う予定です。ヨーロッパと日本は似ているところもあると聞いていますが、それ以上に違うところもあると思います。私たちはもう何年も日本に行きたいと思っており、自分たちの目で日本がどのような国なのか、人々はどんな人たちなのか、この目で確かめたいと思っています。皆さんに会えるのを楽しみにしています!

RELEASE INFORMATION

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Kafka、WAZGOGG「Time for Love」
2023年4月19日(水)
Format:Digital
Label:FRIENDSHIP.

Track:
1.Time for Love
2.Miss Dynamite
3.Nightcab

試聴はこちら


Kafka、WAZGOGG「Time for Love」リリックビデオ





PROFILE

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Kafka
叙情的で、軽やかで、丸みを帯びたハーモニーを持ちつつ、ロックンロールのような骨太な声質をもつDafne Holtlandと、オルタナティブソングライターであるFrank van Kasternによって結成されたオランダのバンド。

LINK
Kafkaオフィシャルサイト
@wearekafka
FRIENDSHIP.

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