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2023.04.13
Keishi Tanaka、春の野外ライブ「NEW KICKS GREENSPIA 2023」で盟友・村松拓とバンドセット同士の対バンが実現
今年ソロ活動11年目を迎えるKeishi Tanakaが、3月25日(土)に大阪・服部緑地野外音楽堂で『NEW KICKS GREENSPIA 2023』を開催。Keishi Tanakaが約3年前から温めてきたこの企画は、GREENSとチケットぴあによる共同イベントとして、2021年に開催予定だったが新型コロナウイルスの影響でやむなく中止に。この日は、盟友・村松拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH)をゲストに迎え、2年越しの開催が実現した。Keishi Tanakaは、東名阪ワンマンツアー『Chase After Release Tour』と同じ7人バンド編成でオン・ステージ。村松拓は、ソロ名義では初となるバンド編成のライブを披露した。
会場では、Keishiが連載を持つアウトドア雑誌「ランドネ」のブースで、アウトドアギアを販売。フリーマガジン「フィールドライフ」の配布や、全国13店舗を構えるクラフトビール専門店「CRAFTROCK」による限定ビールの販売などライブ以外にもお楽しみが満載。バルーンで華やかにデコレーションされている野外ステージは、少し肌寒い曇り空ではあるが春を間近に感じられる。心配されていた雨予報が回避されて一安心。
「なんでもないタイミングに野外でただ音楽を楽しみたい」というKeishiのコンセプトを体現するかのように、村松拓が缶ビール片手にラフなスタイルで登場。「ちょっと寒いけど、ハートは最大限あっためます」と、まずは小林雄剛(ABSTRACT MASH/Gt)とふたりきりのステージでまったりと優しい音が鳴らされていく。小林のエフェクトを駆使したギターに村松のアコースティックギターが重なり、浮遊感のある音像が水面の波紋のように空気中に広がっていく。そのようすはとても神秘的で曇り空にもピッタリだ。3月22日にリリースされたばかりのABSTRACT MASHの2ndアルバム『SIGNALS』から「Silent Wheel」も披露された。
Keishiから2ヵ月前に出演を依頼されたという村松。「バンドセットでどう?と言われて、最初は断ったけどどうしてもと言われて...(笑)」と、公私ともに仲の良い親友からのお願いに応えた経緯を明かした。ここからは、祢津隼(THE ANDS/Dr)と梨本恒平(ABSTRACT MASH/winnie/Ba)を呼び込み、「Keishiが僕のために作ってくれた大切な曲をやります」とバンドセットでは初となる「ラブレター」を。弾き語りのときよりもやわらかい雰囲気をかもし出していて、続く「ただいま」では、春らしい歌詞の情景が頭に浮かぶよう。
MCでは、「大阪に来るのがうれしすぎて、(昨夜)3時くらいまで呑んでた」と、迎え酒状態でプシュっと快音を鳴らし、2本目の缶ビールを開ける村松。「今、素の状態をお見せてしています。ライブを観にきたお客さんとズレがあるな(笑)」とユルいトークをしながら美味しそうにお酒を飲む様子を見ているとこちらも飲みたくなってくる。きっとクラフトビールの売り上げに貢献したに違いない。
後半は、ブルージーな「朝も夜も」、同期を走らせアンビエントなアレンジで魅了した「You're My Friend」「遠くまで行こう」などバンドセットならではの自由度で「気持ちいいでしょ?」と自信たっぷりにパフォーマンス。自然体で音楽を楽しむ様子がほほえましく、力強さの中にも色気や包容力を備えた村松の声は、聴き手と演奏者の壁をとっぱらう魅力がある。小林のアレンジについては、村松も「天才!」と絶賛。野外の開放感の中、ソロアーティスト・村松拓の新境地を体感した貴重な時間となった。
続いては、別所和洋(Key)、四本晶(Gt)、田口恵人(Ba)、小宮山純平(Dr)、チャンケン(Tp)、黒須遊(Sax)の6人のバンドメンバーがスタンバイし、Keishi Tanakaのステージがスタート。ジャムセッションから「What A Happy Day」へ突入し、Keishiがステージへ飛び出すとオーディエンスはスタンドアップ!ステージから落ちそうな勢いで盛り上げるKeishiは、「ひとりも置いて行かないぜ!大阪!」と叫び、この日を迎えられた喜びを爆発させていた。抜け感のあるブラスサウンドに合わせて身体を動かしていると、冷えた身体も温まってくる。そして最新の5thアルバム『Chase After』収録の「Call Me Up」では、夏に似合いそうな軽快なリズムが心地よく会場を包んだ。
Keishiがピアノを弾きながら、雨の雫を表現する「雨」も新作に収録されている楽曲。しっとりと優雅な演奏中に、曇り空をときおり見上げる。「降らなかったね。雨もいいじゃんって言おうと思ってたけど(笑)」とKeishi。雨想定のセットリストも完璧だ。「2年を経て、今日を迎えることができました!来てくれてありがとうございます!」とお客さんやスタッフに感謝を述べると大きな歓声が。そして、「このタイミングで、このステージに誰かを誘うならあいつしかいないだろってことで!弾き語りの音源しかないのにバンドセットを引き受けてくれた彼の男気に拍手!」と、後方でステージを見守る村松に感謝を伝える場面もあった。
Keishiのびやかなヴォーカルが映える「One Love」の後半は、メンバー紹介を交えたソロパートの応酬。圧巻のパフォーマンスで観客の心をつかんでいく。田口恵人の5弦ベースでファンキーに攻めまくる「The Smoke Is You」などジャズ、ソウル、ディスコ、シティポップといった多彩なレパートリーで、とにかく踊れるナンバーを中心に盛り上げた後半。上着を脱いでTシャツ1枚になったKeishiが「まだまだいける!?」と気合を入れると、フロアは手を挙げて応える。客席中央まで降りて、ダンサブルに熱唱した代表曲「Floatin' Groove」はハイライトとなった。「これからもこのイベント続けたいです!また会いましょう!」と本編最後は、開催を断念したコロナ禍に制作したという「I'm With You」。<ここで待つよ また約束をしようよ>そんな言葉をこの場所で聴けたことに胸が熱くなる。会場に集まったひとりひとりに言葉と音楽を真摯に届けた。
ゲストの村松拓を呼び込んでアンコールへ。登場するなり無言で缶ビールをKeishiに渡す村松。乾杯してからセッションしたのは、もちろんアルバム『Chase After』にも収録された村松拓提供曲の「青のサーカス」だ。しっとりとしたKeishiのヴォーカルが村松の優しいギターと溶け合う。最後はとびきり明るい「Just A Side Of Love」のパーティサウンドで盛り上げ、ステージを去るのが惜しい村松もワンコーラス参加。信頼する仲間、スタッフ、お客さん、みんなでシンプルに音楽を楽しんだなんでもない春の一日は幕を閉じた。
文:岡田あさみ
撮影:小川星奈
Keishi Tanaka「Chase After」
2022年12月7日(水)
Format:Digital/CD/LP
Track:
1.Will
2.Let Me Feel It
3.A Base Of Life
4.雨
5.Sunny
6.Call Me Up
7.Christmas Is All Yours
8.Slow Dance
9.青のサーカス
試聴はこちら
2023年5月7日(日)
東京/上野 YUKUIDO工房
OPEN 16:00 / START 16:30
<LIVE>
Keishi Tanaka ※弾き語りでの出演となります
ADV ¥4,000/DOOR ¥4,500(1ドリンク代別途)
<チケット>
一般発売:2023年3月31日(金)18:00~
LIVE POCKET https://t.livepocket.jp/e/0507yukuido
<INFO>
BOMTEMPO
MAIL:reserve.bomtempo@gmail.com
2023年5月20日(土)
東京 / 丸の内 COTTON CLUB
1st.show
OPEN 15:00 / START 16:00
2nd.show
OPEN 17:30 / START 18:30
<LIVE>
Keishi Tanaka ※スリーピース+ストリングスセットでの出演となります
Band Member
Keishi Tanaka: Vocal, Guitar, Piano
Junpei Komiyama: Drums
Keito Taguchi (LUCKY TAPES): Bass
Asano Mekaru: Violin
Sumire Segawa: Viola
Miyako Kira: Cello
<チケット>
テーブル席: ¥6,800
ボックスシート・センター (2名席): ¥9,300
ボックスシート・サイド (2名席): ¥8,300
ボックスシート・ペア (2名席): ¥8,800
ペア・シート (2名席): ¥7,800
Web先行受付: 4/5(水) 12:00pm~
電話受付: 4/7(金) 12:00pm~
※詳細はこちら
INFO:
http://www.cottonclubjapan.co.jp/
2023年6月29日(木)
東京/新代田 FEVER
OPEN 18:30 / START 19:00
<LIVE>
Keishi Tanaka ※スリーピースセットでの出演となります
Band Member
Keishi Tanaka:Vocal,Guitar,Piano
Junpei Komiyama:Drums,MPC
Keito Taguchi(LUCKY TAPES):Bass
眞名子 新
ADV ¥4,500/DOOR ¥5,000(1ドリンク代別途)
<オフィシャル先行>
受付期間:3月31日(金)18:00~4月16日(日)23:59
受付URL:https://w.pia.jp/t/newkicksbyhabit/
<INFO>
FEVER 03-6304-7899
https://www.fever-popo.com/
@KeishiTanaka
@keishitanaka
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会場では、Keishiが連載を持つアウトドア雑誌「ランドネ」のブースで、アウトドアギアを販売。フリーマガジン「フィールドライフ」の配布や、全国13店舗を構えるクラフトビール専門店「CRAFTROCK」による限定ビールの販売などライブ以外にもお楽しみが満載。バルーンで華やかにデコレーションされている野外ステージは、少し肌寒い曇り空ではあるが春を間近に感じられる。心配されていた雨予報が回避されて一安心。
「なんでもないタイミングに野外でただ音楽を楽しみたい」というKeishiのコンセプトを体現するかのように、村松拓が缶ビール片手にラフなスタイルで登場。「ちょっと寒いけど、ハートは最大限あっためます」と、まずは小林雄剛(ABSTRACT MASH/Gt)とふたりきりのステージでまったりと優しい音が鳴らされていく。小林のエフェクトを駆使したギターに村松のアコースティックギターが重なり、浮遊感のある音像が水面の波紋のように空気中に広がっていく。そのようすはとても神秘的で曇り空にもピッタリだ。3月22日にリリースされたばかりのABSTRACT MASHの2ndアルバム『SIGNALS』から「Silent Wheel」も披露された。
Keishiから2ヵ月前に出演を依頼されたという村松。「バンドセットでどう?と言われて、最初は断ったけどどうしてもと言われて...(笑)」と、公私ともに仲の良い親友からのお願いに応えた経緯を明かした。ここからは、祢津隼(THE ANDS/Dr)と梨本恒平(ABSTRACT MASH/winnie/Ba)を呼び込み、「Keishiが僕のために作ってくれた大切な曲をやります」とバンドセットでは初となる「ラブレター」を。弾き語りのときよりもやわらかい雰囲気をかもし出していて、続く「ただいま」では、春らしい歌詞の情景が頭に浮かぶよう。
MCでは、「大阪に来るのがうれしすぎて、(昨夜)3時くらいまで呑んでた」と、迎え酒状態でプシュっと快音を鳴らし、2本目の缶ビールを開ける村松。「今、素の状態をお見せてしています。ライブを観にきたお客さんとズレがあるな(笑)」とユルいトークをしながら美味しそうにお酒を飲む様子を見ているとこちらも飲みたくなってくる。きっとクラフトビールの売り上げに貢献したに違いない。
後半は、ブルージーな「朝も夜も」、同期を走らせアンビエントなアレンジで魅了した「You're My Friend」「遠くまで行こう」などバンドセットならではの自由度で「気持ちいいでしょ?」と自信たっぷりにパフォーマンス。自然体で音楽を楽しむ様子がほほえましく、力強さの中にも色気や包容力を備えた村松の声は、聴き手と演奏者の壁をとっぱらう魅力がある。小林のアレンジについては、村松も「天才!」と絶賛。野外の開放感の中、ソロアーティスト・村松拓の新境地を体感した貴重な時間となった。
続いては、別所和洋(Key)、四本晶(Gt)、田口恵人(Ba)、小宮山純平(Dr)、チャンケン(Tp)、黒須遊(Sax)の6人のバンドメンバーがスタンバイし、Keishi Tanakaのステージがスタート。ジャムセッションから「What A Happy Day」へ突入し、Keishiがステージへ飛び出すとオーディエンスはスタンドアップ!ステージから落ちそうな勢いで盛り上げるKeishiは、「ひとりも置いて行かないぜ!大阪!」と叫び、この日を迎えられた喜びを爆発させていた。抜け感のあるブラスサウンドに合わせて身体を動かしていると、冷えた身体も温まってくる。そして最新の5thアルバム『Chase After』収録の「Call Me Up」では、夏に似合いそうな軽快なリズムが心地よく会場を包んだ。
Keishiがピアノを弾きながら、雨の雫を表現する「雨」も新作に収録されている楽曲。しっとりと優雅な演奏中に、曇り空をときおり見上げる。「降らなかったね。雨もいいじゃんって言おうと思ってたけど(笑)」とKeishi。雨想定のセットリストも完璧だ。「2年を経て、今日を迎えることができました!来てくれてありがとうございます!」とお客さんやスタッフに感謝を述べると大きな歓声が。そして、「このタイミングで、このステージに誰かを誘うならあいつしかいないだろってことで!弾き語りの音源しかないのにバンドセットを引き受けてくれた彼の男気に拍手!」と、後方でステージを見守る村松に感謝を伝える場面もあった。
Keishiのびやかなヴォーカルが映える「One Love」の後半は、メンバー紹介を交えたソロパートの応酬。圧巻のパフォーマンスで観客の心をつかんでいく。田口恵人の5弦ベースでファンキーに攻めまくる「The Smoke Is You」などジャズ、ソウル、ディスコ、シティポップといった多彩なレパートリーで、とにかく踊れるナンバーを中心に盛り上げた後半。上着を脱いでTシャツ1枚になったKeishiが「まだまだいける!?」と気合を入れると、フロアは手を挙げて応える。客席中央まで降りて、ダンサブルに熱唱した代表曲「Floatin' Groove」はハイライトとなった。「これからもこのイベント続けたいです!また会いましょう!」と本編最後は、開催を断念したコロナ禍に制作したという「I'm With You」。<ここで待つよ また約束をしようよ>そんな言葉をこの場所で聴けたことに胸が熱くなる。会場に集まったひとりひとりに言葉と音楽を真摯に届けた。
ゲストの村松拓を呼び込んでアンコールへ。登場するなり無言で缶ビールをKeishiに渡す村松。乾杯してからセッションしたのは、もちろんアルバム『Chase After』にも収録された村松拓提供曲の「青のサーカス」だ。しっとりとしたKeishiのヴォーカルが村松の優しいギターと溶け合う。最後はとびきり明るい「Just A Side Of Love」のパーティサウンドで盛り上げ、ステージを去るのが惜しい村松もワンコーラス参加。信頼する仲間、スタッフ、お客さん、みんなでシンプルに音楽を楽しんだなんでもない春の一日は幕を閉じた。
文:岡田あさみ
撮影:小川星奈
RELEASE INFORMATION
Keishi Tanaka「Chase After」
2022年12月7日(水)
Format:Digital/CD/LP
Track:
1.Will
2.Let Me Feel It
3.A Base Of Life
4.雨
5.Sunny
6.Call Me Up
7.Christmas Is All Yours
8.Slow Dance
9.青のサーカス
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
Keishi Tanaka presents [ROOMS]
2023年5月7日(日)
東京/上野 YUKUIDO工房
OPEN 16:00 / START 16:30
<LIVE>
Keishi Tanaka ※弾き語りでの出演となります
ADV ¥4,000/DOOR ¥4,500(1ドリンク代別途)
<チケット>
一般発売:2023年3月31日(金)18:00~
LIVE POCKET https://t.livepocket.jp/e/0507yukuido
<INFO>
BOMTEMPO
MAIL:reserve.bomtempo@gmail.com
Keishi Tanaka at COTTON CLUB
2023年5月20日(土)
東京 / 丸の内 COTTON CLUB
1st.show
OPEN 15:00 / START 16:00
2nd.show
OPEN 17:30 / START 18:30
<LIVE>
Keishi Tanaka ※スリーピース+ストリングスセットでの出演となります
Band Member
Keishi Tanaka: Vocal, Guitar, Piano
Junpei Komiyama: Drums
Keito Taguchi (LUCKY TAPES): Bass
Asano Mekaru: Violin
Sumire Segawa: Viola
Miyako Kira: Cello
<チケット>
テーブル席: ¥6,800
ボックスシート・センター (2名席): ¥9,300
ボックスシート・サイド (2名席): ¥8,300
ボックスシート・ペア (2名席): ¥8,800
ペア・シート (2名席): ¥7,800
Web先行受付: 4/5(水) 12:00pm~
電話受付: 4/7(金) 12:00pm~
※詳細はこちら
INFO:
http://www.cottonclubjapan.co.jp/
Keishi Tanaka presents [NEW KICKS BY HABIT]
2023年6月29日(木)
東京/新代田 FEVER
OPEN 18:30 / START 19:00
<LIVE>
Keishi Tanaka ※スリーピースセットでの出演となります
Band Member
Keishi Tanaka:Vocal,Guitar,Piano
Junpei Komiyama:Drums,MPC
Keito Taguchi(LUCKY TAPES):Bass
眞名子 新
ADV ¥4,500/DOOR ¥5,000(1ドリンク代別途)
<オフィシャル先行>
受付期間:3月31日(金)18:00~4月16日(日)23:59
受付URL:https://w.pia.jp/t/newkicksbyhabit/
<INFO>
FEVER 03-6304-7899
https://www.fever-popo.com/
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