SENSA

2022.12.22

【読むラジオ】MC:松本大 「Room H」 高校生の時によく聴いた曲を紹介! -2022.12.21-

【読むラジオ】MC:松本大 「Room H」 高校生の時によく聴いた曲を紹介! -2022.12.21-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(松本)今年最後の松本回だそうです。1年か...。今年の1年間は何をやってきたかな。たくさん曲を作ってきたかもしれないですね。あとは楽器との巡り合わせがめちゃくちゃ多かった気がします。ギターを買ってみたり、あと最近アンプを買ったりしました。アンプというのはギター繋いで音出すやつですね。あとベースを買ってみたり、シンセサイザーみたいなのをちょこちょこ買ってみたりとか。全然使えてないですけどね。あと15万ぐらいするドラムマシンという打ち込む機材みたいなのがあるんですけど、それを買って2回触ったくらいですね。しかもいま一緒にやっているドラム担当のやつがいじっただけで、俺は全く触ってないのになぜか買っているという。いつか日の目を見る時が来るだろうとか思いながら、今年はとにかく機材をめちゃくちゃ買っていましたね。意味もなく。意味があったかもしれない。
ただギターとの出会いはめちゃくちゃ良かったですね。1965年製のFenderのムスタングという、その当時からすれば、いわゆるストラトキャスターとかテレキャスターとかじゃない、ティーンエイジャー向けみたいに安く作られたギターです。独特の音の詰まり具合があって、"ジャーン"と鳴ったときの、その後の余韻の部分があんまりないというか。"ジャ"くらいの感じになるギターですかね。それがめちゃくちゃ自分のスタイルにあっていて使ってみたりとか。あとは最近1957年製のアコースティック・ギターをひょんなことから入手しまして、それを修理に出して帰ってきたんですけども、本当に良くて。毎日ずっとそのギターを弾いています。とにかく機材との出会いがあって、曲をたくさん作ったという感じですかね。機材の話をしていると、それだけで終わってしまいそうなのでここまでにしておきましょう。それでも俺はいいんですけど(笑)。


高校生の時によく聴いた曲を紹介!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。毎回Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。今週は僕が流す音源に関しては、高校の時に自分が聴いていたアーティストで、特に好きだった曲をピックアップして流します。いまとは少し趣味趣向が違ったりするんですよね。最近聴いている音楽だと、もっと昔のオルタナティブなバンドだったり、今日はNirvanaを入れているんですけど、グランジと呼ばれるものだったり。あともっと最近のオルタナティヴロックバンドを聴いているんですけど、もうそれとは全然違うところになってきます。それではこのコーナーの1曲目はMuseというアーティストの「New Born」をかけようと思います。
Museはおそらくしんちゃんが聴いていたのかな。「Starlight」という曲をコピーしていた時もあったんですよ。中学校か高校生のときですね。基本的にその時の松本少年は、自分でディグるという方法を知らず、健仁がACIDMANとかBUMP OF CHICKEN、GRAPEVINEが好きだと言っていたのでそこからおすすめされて聴いていました。あとしんちゃんがGreen DayとかMuseとかRadioheadを聴いていて、Radioheadはどこでも流れていましたからね。そういうので好きになってという、人からおすすめされて好きになることが結構多かった中でも、Museはしんちゃんが聴いてて、しんちゃんは「Plug In Baby」とか「Hysteria」という曲がすごく好きだった記憶があるんですけど、僕はこの曲でしたね。
自分はステージの上で1番はピアノを弾いて、2番からギターを弾くみたいなことが結構あったんですけど、それの影響を受けたのはたぶんMuseだったと思うんですよね。マシュー・ベラミーというボーカルは、ピアノがめっちゃ上手くて、ギターもめっちゃ上手いです。この「New Born」はピアノから始まって、2番からギターがメインとして弾き始めるという曲になります。そういうステージのイメージで自分が影響を受けた曲だったり、アーティストだったりするのかなと思います。やっぱ高校生の時に聴いていたやつはしっかり大人になっても根強く、根深く影響を受けるものだなと思いました。



オンエアでは、2曲目にRadiohead「Airbag」、3曲目にNickelback「How You Remind Me」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!




LAMP IN TERREN「カームダウン」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては宅録コーナー。@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。もう冬ですね。今日は自分でインターネット配信とかをしている時によく歌っていたりするんですけど、自分の曲でいこうかなと思います。寒くなってきたので、温かい曲をお送りします。



本日はLAMP IN TERRENの「カームダウン」という曲をお届けしました。買ったギターがすごくいい音で、素晴らしい。


Nirvana「Heart-Shaped Box」@ベッドルーム

ここからはRoom "H"の住人がそれぞれのディープな偏愛ソングを紹介する、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのは、Nirvanaの「Heart-Shaped Box」という曲です。人生で一番最初にCDを買ったアーティストがNirvanaだったんですよ。ブックオフで超安く売られていて、真っ黒のアルバムで、あとで調べたらベストアルバムでした。初めて買ったとき、その真っ黒のCDにやたら目を引いて、それを買って家に帰って聴いてみて、「なんじゃこりゃ、失敗した!」と思ったんですけど(笑)。中学生のときの俺は、やっぱメロディーが立つものが好きだったし、どちらかと言うと、まだアニソンとかたくさん聴いていました。『鋼の錬金術師』の主題歌だったASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」とか。あとはL'Arc-en-Cielとかね。そういうのをたくさん聴いていた時期だったので、メロディーが曖昧な音楽というところに許容があまりできなくて。でもそれを言い換えれば、自分がNirvanaに憧れて、Nirvanaっぽくなっていけばいくほど、いまの10代の子たちは「なんだ、この音楽」って思っちゃうのかなと思ったりもするんですけど。
今はそのカッコ良さが分かるというか。そういう自分のやっているというか、バンドが持っているハーモニーだったり、そのNirvanaのどうしようもない感情表現としての楽曲のサウンドの感じという、そこにかっこよさがある、美しさがあるというのはすごく分かる。だから歌のメロディみたいなものは大事にしつつ、やっぱりこういう初期衝動だったり、どうしようもない感じというのは、しっかり自分の楽曲の中にも込めていきたいなというところで、最初はすごく意味わかんなかったけど、今ではめちゃくちゃ大好きなバンドですね。もうカート・コバーンがこの世に生きてないのはすごく残念です。
メロディーが曖昧といっても、カート・コバーンもめちゃくちゃいいボーカルだなと思いますね。全然英語できないし、皆さんもあんまり英語の曲とか聴かないかもしれないし、わかんないかもしれないけど、それでも伝わってくるメロディーの語っている部分や、サウンドが語っている部分と、その楽曲を通してその熱量で何を言いたいか、どんな気持ちになるかというのはたぶん伝わると思うんだよね、言葉が分かんなくても。音楽にそういう力があるんじゃないかなと思うし、自分も大事にしている部分だから、歌い方だったり、そこに置かれるメロディだったり、コード進行だったり、「この気持ちを表現しているぜ」というのがちゃんとあるから、Nirvanaももれなくもそういう視点で聴いてみると面白いんじゃないかなと思います。



人生で一番最初に買うCDに、Nirvanaはあまりおすすめしないかもしれないですね。


名曲の魅力に迫るコーナー「ザ・スタンダード・ナンバー」

ここからは「ザ・スタンダード・ナンバー」の時間です。時代の移り変わりとともに音楽を聴いていくスタイルも大きく変わりました。音楽の聴き方がどれほど変わっても今も聴き続けられる名曲には人の心を揺さぶる力があると我々は信じております。この時間は発表から時間が経った今も世界中の人々から愛され続け、歌い継がれ、引き継がれてきた名曲の魅力に迫ります、「ザ・スタンダード・ナンバー」。
2022年最後の松本回となる今夜は、来年への希望も込めてジョン・レノンの「Imagine」を紹介します。今月はジョン・レノンの命日でもありました。1980年12月8日に亡くなってから今年で42年経ちました。ジョン・レノンは40歳でこの世を去ったわけですが、今日紹介するのはThe Beatles解散後の1971年、ジョンが31歳の年に発表されたソロアルバム『Imagine』に収録されている表題曲です。おそらく皆さんにとっても誰かに教えてもらったわけでもなく、いつのまにか知っていていつのまにか歌えている、そんな曲なのではないでしょうか。そうですよね。
国や宗教の違いから生まれる対立や憎しみをなくし、この曲を聴く人の一人ひとりが曲の中で歌われているような世界を思い描き、「みんなで共有すれば世界は変わるよ」という内容のため、人類愛や世界平和を願う曲として世界中で歌われてきた曲です。ところが当時は曲の内容が共産主義的であるという意見もあり、ラジオやテレビで放送禁止となることもあったそうです。これまでに膨大な数のカバーバージョンが誕生したこの曲ですが、QueenやBon Jov、Madonna、Neil YoungからRCサクセションにMr.Children、布施明さんのカバーもあるそうです。では歌詞を紹介していきましょう。

<著作権の関係で歌詞の掲載は省略しております>


なるほどね。俺はこの曲の和訳を知っていたんだけど、あまり共感できないというか。たぶん俺がアーティストだからだと思うんだけど、「そんなことあったらいいよね」という風に思ってしまうところがちょっとあるんだよね。すごくいい曲だと思うよ。いい曲だと思うし、歌えるし、ジョン・レノンはマジで最高だなと思う。アーティストにとっておそらく大切な部分だと思うんだけど、同じアーティストであり自分も曲を書く人間だからこそ、ここに共感したくないというか、同調したくないという気持ちがすごくあるんですよ。そういう曲があってもオンエアするんだけどね。いい曲だから。いろんな人の考え方があるじゃん?こういういろんな解釈の仕方があると思うけど。「僕のことを夢想家だと思うかもしれない」と言っているもんな。でもお前もそうなるんだぜという。宗教もないとか言っておきながら、わりと宗教チックなところがあるなというのが、たぶんこの曲を聴いていた当時に思っていたことだったと思う。音楽なんて宗教なんだよね。大事なのは、この言葉が置かれているメロディーだったり、この曲が作り出す空気だったり、そこにどこまで好きになれるかというところだと思うんだよな。そういう点で俺はこの曲すごく評価するし、大切なことだなと思います。こういう表現方法っていうのがすごく大切だろうなというのは思いますね。



ということで僕はさっきほどゴニョゴニョと言っておりましたけども、でもいいよな。想像したいんだよ。天国も地獄もないと思いたいし、宗教も対立も何にもないと思いたいし、何も持ちたくないし、何も持たせたくないし、傷つけあいたくないという気持ちはすごく分かるんだけど、そうも言ってられない世の中じゃないですか。だから逆にジョン・レノンだから言えるのかなというところもあるよね。俺はジョン・レノンみたいに熱狂的なファンに撃ち殺される結末というのはおそらく人生にないと思うから、そこまでいってしまったアーティストだと悟りを開く部分もあるし、逆にそれほど世界に求められた男だからこそ、そういう曲が出せるんじゃないかなと思いますね。だから俺は共感したり同調出来なくて当たり前なのかなという風に思う。逆に仮に俺がThe Beatlesくらい世の中に求められるアーティストになったとした時に、同じような問いかけをもう1回されたいかな。その時なんて言うかわかんないけど。だからRCサクセションとかMr.Children がカバーしているとすごくわかるな。俺はカバーできない。


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12月21日(水) オンエア楽曲
Queen「Save Me」
Muse「New Born」
Radiohead「Airbag」
Nickelback「How You Remind Me」
LAMP IN TERREN「カームダウン」弾き語りカバー
Nirvana「Heart-Shaped Box」
John Lennon「Imagine」

番組へのメッセージをお待ちしています。
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RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
長崎県出身。2021年までLAMP IN TERRENのフロントマンとしてバンド活動し、現在次の活動に向けて準備中。
@pgt79 @n.trueve

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


LINK
FM福岡「Room "H"」

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