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2022.12.19
YONA YONA WEEKENDERS磯野くんの〈ラーメンから歌が聴こえる〉season2
〈ツマミになるグッドミュージック〉を奏でるバンド、YONA YONA WEEKENDERSのVo.磯野くん。自他共に認める大好物の"ラーメン"を音楽に例える連載企画「ラーメンから歌が聴こえる」が4月にMikikiで1度最終回を迎え、新たにSENSAで2ndシーズンがスタート!引き続き、各地のラーメンから聴こえてくる歌と共に紹介していく!
去る11月5日、千葉県柏市にあるしょうなん夢ファームにて開催された"CAMPSS 2022"というフェスに出演した。
キャンパスは、地元柏のバンドWith A Splash、ROMEO ROCKS、FILTERとライブハウスDOMe柏を中心に立ち上げられたDIY野外音楽フェスだ。森の中と言う抜群のロケーションで、音楽だけでなくフードや雑貨、ワークショップやスケボーなど何でも自由に楽しめる、ジャンルレス、ボーダーレスな空間。
本コラムで紹介した豚麺ポルコ店主のバンドoddをはじめ、我々YYWメンバーは柏バンドとの親交が深い。
他の出演者もパンク時代から長い付き合いのバンドが多く、久々の再会を喜びながら酒を酌み交わし、チキンオーバーライスを二杯食べ、終演までお客さん達に混じってライブを楽しんだ。
帰りの車中、酔いも回り、心地の良い疲労感。こんなにも心の底から「遊んだ〜!」となったのは久しぶりだった。目を閉じればきっとすぐ眠りに落ちるだろうが、キャンパスの多幸感溢れる余韻の中、このまま帰ってしまうのは何だか寂しい・・・
と言うことで、メンバー(キイチは別バンドのライブのため不在)とスタッフを無理矢理引き連れて向かったのは、"山岡家 千葉鎌ヶ谷店"。
山岡家は札幌に本社を置くラーメンのチェーン店で(ちなみに一号店は茨城県の牛久)、殆どの店舗で24時間営業しており"ロードサイドのオアシス"として昼夜問わず腹ペコの胃を満たしている。
車を降りると、風に乗って刺激的な豚骨フレーバーが漂って来た。お疲れ気味だった一行もこの匂いで少し元気を取り戻したようだ。
足取り軽く入店し、券売機で食券を購入。僕はレギュラーメニューの醤油ネギラーメン(810円)麺硬めと半ライス(130円)をチョイス。
ラーメンを頼むと貰えるサービス券をかき集め、特製ギョーザも注文した。
いい年こいて水汲みジャンケンに白熱したり、皆んなでサービス餃子に舌鼓を打っていると徐々にラーメンが提供され始めた。程なくして僕の醤油ネギらーめんとライスも着丼だ。
豚骨醤油のスープに中太のストレート麺、チャーシューに海苔、ほうれん草という"家系"を彷彿とさせるビジュアルだが、豚骨と鶏ガラを炊いてスープを作る家系に対し山岡家は豚骨オンリー。表面に浮く油も鶏油ではなく豚油とのことだ。
そんなスープを一口啜ると、凝縮された豚の旨味とキレのある醤油がガツンと口の中に広がる。
驚いたことに、全国チェーンにも関わらずセントラルキッチンを持たない山岡家のスープは、全て店舗内で調理されている。豚骨と水だけを丸三日煮込み完成させるというこだわりっぷりだ。
麺もパンチの効いたスープに負けないような芯の強さ。厳選された小麦を使い、毎日の気温や湿度によって生地を調整しているそうだ。
チャーシューは肉本来の旨味が味わうことのできる肩ロース。秘伝のタレがしっかり染みていて米にも合う。ネギは契約農家で山岡家の規格に合わせて作られたもの。機械を使わず一本一本包丁で切り、ネギの風味を損なわないようにしているらしい。
チェーン店と侮るなかれ。山岡家の"ガツンときて、くせになる"味に脱帽だ。
そんなこんなであっという間に完食した山岡家の一杯。
今回は、山岡家のラーメンから聴こえる歌、というよりは、皆んなでワイワイしながら山岡家のラーメンを啜ったあの空間から聴こえる歌を一曲。
1999年にリリースされたHi-STANDARDの名盤、MAKING THE ROADに収録されている"MOSH UNDER THE RAINBOWだ。
アメリカン・オールディーズ調の温かいサウンドで、皆んなが肩を組み、ワイワイと騒ぎながら大きなサークルを作っていくライブの定番曲でもあるこの曲は、モッシュモッシュ!虹の下でモッシュしようぜ!と少年の様に純粋で真っ直ぐな歌詞もグッと来る名曲。
日本メロコア界のレジェンド、ハイスタが送るとびきりスウィートでピースなナンバーだ。
ぎゅうぎゅうになりながら皆んなでテーブルを囲み、楽しかった一日をワイワイと回想しながら、無我夢中でラーメンを啜る。こんなにも温かくて、ピースな空間はなかなか無いのではなかろうか。
さて、SENSAさんでシーズン2として復活させて頂いた本コラムは、今回が2022年最後の記事となる。今年も様々な一杯、一曲に出会うことが出来た。
これからも健康に気をつけながらラーメンを食べ続け、来年こそは #RMTT #ラーメン食べた をもっと流行らせたいと思う(是非使って下さい)
何はともあれ、ご愛読頂いた皆様本当にありがとうございました。
良いお年を!
YONA YONA WEEKENDERS
"ツマミになるグッドミュージック" を奏でるメロコア・パンク出身の4人組バンド。
Vo. 磯野くんの表現力豊かな歌声と骨のあるバンドサウンド、長きにわたってアンダーグラウンドなシーンの最前線で活躍した彼らが作りだすステージは必見。
メジャーデビュー1周年となる2022年4月7日に1st Album「YONA YONA
WEEKENDERS」LP盤、配信シングルとしてbonobosのフロントマン・蔡忠浩とfeatした「夜行性 feat.蔡忠浩(bonobos)」をリリース。同月にbonobosを迎えたツーマンイベントを大盛況で終え、5月には配信シングル「1989's」をリリース。そして、6月には初となる恵比寿・LIQUIDROOMでのワンマンライブを開催した。
YONA YONA WEEKENDERS「嗜好性」
Track:
1.考え中
2.1989's
3.Ice Cream Lover
4.夜行性 feat. 蔡忠浩(bonobos)
5.月曜のダンス
@yyw_from_tyo
去る11月5日、千葉県柏市にあるしょうなん夢ファームにて開催された"CAMPSS 2022"というフェスに出演した。
キャンパスは、地元柏のバンドWith A Splash、ROMEO ROCKS、FILTERとライブハウスDOMe柏を中心に立ち上げられたDIY野外音楽フェスだ。森の中と言う抜群のロケーションで、音楽だけでなくフードや雑貨、ワークショップやスケボーなど何でも自由に楽しめる、ジャンルレス、ボーダーレスな空間。
本コラムで紹介した豚麺ポルコ店主のバンドoddをはじめ、我々YYWメンバーは柏バンドとの親交が深い。
他の出演者もパンク時代から長い付き合いのバンドが多く、久々の再会を喜びながら酒を酌み交わし、チキンオーバーライスを二杯食べ、終演までお客さん達に混じってライブを楽しんだ。
帰りの車中、酔いも回り、心地の良い疲労感。こんなにも心の底から「遊んだ〜!」となったのは久しぶりだった。目を閉じればきっとすぐ眠りに落ちるだろうが、キャンパスの多幸感溢れる余韻の中、このまま帰ってしまうのは何だか寂しい・・・
と言うことで、メンバー(キイチは別バンドのライブのため不在)とスタッフを無理矢理引き連れて向かったのは、"山岡家 千葉鎌ヶ谷店"。
山岡家は札幌に本社を置くラーメンのチェーン店で(ちなみに一号店は茨城県の牛久)、殆どの店舗で24時間営業しており"ロードサイドのオアシス"として昼夜問わず腹ペコの胃を満たしている。
車を降りると、風に乗って刺激的な豚骨フレーバーが漂って来た。お疲れ気味だった一行もこの匂いで少し元気を取り戻したようだ。
足取り軽く入店し、券売機で食券を購入。僕はレギュラーメニューの醤油ネギラーメン(810円)麺硬めと半ライス(130円)をチョイス。
ラーメンを頼むと貰えるサービス券をかき集め、特製ギョーザも注文した。
いい年こいて水汲みジャンケンに白熱したり、皆んなでサービス餃子に舌鼓を打っていると徐々にラーメンが提供され始めた。程なくして僕の醤油ネギらーめんとライスも着丼だ。
豚骨醤油のスープに中太のストレート麺、チャーシューに海苔、ほうれん草という"家系"を彷彿とさせるビジュアルだが、豚骨と鶏ガラを炊いてスープを作る家系に対し山岡家は豚骨オンリー。表面に浮く油も鶏油ではなく豚油とのことだ。
そんなスープを一口啜ると、凝縮された豚の旨味とキレのある醤油がガツンと口の中に広がる。
驚いたことに、全国チェーンにも関わらずセントラルキッチンを持たない山岡家のスープは、全て店舗内で調理されている。豚骨と水だけを丸三日煮込み完成させるというこだわりっぷりだ。
麺もパンチの効いたスープに負けないような芯の強さ。厳選された小麦を使い、毎日の気温や湿度によって生地を調整しているそうだ。
チャーシューは肉本来の旨味が味わうことのできる肩ロース。秘伝のタレがしっかり染みていて米にも合う。ネギは契約農家で山岡家の規格に合わせて作られたもの。機械を使わず一本一本包丁で切り、ネギの風味を損なわないようにしているらしい。
チェーン店と侮るなかれ。山岡家の"ガツンときて、くせになる"味に脱帽だ。
そんなこんなであっという間に完食した山岡家の一杯。
今回は、山岡家のラーメンから聴こえる歌、というよりは、皆んなでワイワイしながら山岡家のラーメンを啜ったあの空間から聴こえる歌を一曲。
1999年にリリースされたHi-STANDARDの名盤、MAKING THE ROADに収録されている"MOSH UNDER THE RAINBOWだ。
アメリカン・オールディーズ調の温かいサウンドで、皆んなが肩を組み、ワイワイと騒ぎながら大きなサークルを作っていくライブの定番曲でもあるこの曲は、モッシュモッシュ!虹の下でモッシュしようぜ!と少年の様に純粋で真っ直ぐな歌詞もグッと来る名曲。
日本メロコア界のレジェンド、ハイスタが送るとびきりスウィートでピースなナンバーだ。
ぎゅうぎゅうになりながら皆んなでテーブルを囲み、楽しかった一日をワイワイと回想しながら、無我夢中でラーメンを啜る。こんなにも温かくて、ピースな空間はなかなか無いのではなかろうか。
さて、SENSAさんでシーズン2として復活させて頂いた本コラムは、今回が2022年最後の記事となる。今年も様々な一杯、一曲に出会うことが出来た。
これからも健康に気をつけながらラーメンを食べ続け、来年こそは #RMTT #ラーメン食べた をもっと流行らせたいと思う(是非使って下さい)
何はともあれ、ご愛読頂いた皆様本当にありがとうございました。
良いお年を!
PROFILE
YONA YONA WEEKENDERS
"ツマミになるグッドミュージック" を奏でるメロコア・パンク出身の4人組バンド。
Vo. 磯野くんの表現力豊かな歌声と骨のあるバンドサウンド、長きにわたってアンダーグラウンドなシーンの最前線で活躍した彼らが作りだすステージは必見。
メジャーデビュー1周年となる2022年4月7日に1st Album「YONA YONA
WEEKENDERS」LP盤、配信シングルとしてbonobosのフロントマン・蔡忠浩とfeatした「夜行性 feat.蔡忠浩(bonobos)」をリリース。同月にbonobosを迎えたツーマンイベントを大盛況で終え、5月には配信シングル「1989's」をリリース。そして、6月には初となる恵比寿・LIQUIDROOMでのワンマンライブを開催した。
RELEASE INFORMATION
YONA YONA WEEKENDERS「嗜好性」
Track:
1.考え中
2.1989's
3.Ice Cream Lover
4.夜行性 feat. 蔡忠浩(bonobos)
5.月曜のダンス
LINK
オフィシャルサイト@yyw_from_tyo