SENSA

2022.10.20

【読むラジオ】MC:松本大 近況報告&最近のお気に入りの楽曲を紹介!「Room H」 -2022.10.19-

【読むラジオ】MC:松本大 近況報告&最近のお気に入りの楽曲を紹介!「Room H」 -2022.10.19-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(松本)近況に変化はありません。もうずっとないです!曲を作っています。というか、いろいろ動き始めているんだけど、公にして言えることがないというような状態がずっと続いていますね。そうなんですが、もういろいろと進化の時期なんだろうなというのは、ここ1年間そんな感じかな。LAMP IN TERRENとしてまともにライブをやらなくなり、活動終了して10ヶ月くらい経ちますね。活動終了したということ自体は最初の方は言ってなかったですけど、前のバンドという感じになるんですかね。ようやくその実感が湧いてきました。それで新しいところに向けて力を溜め込んでいたので、そろそろジャンプするかなという感じかな。


最近聴いた曲を紹介!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。毎回Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。今週は...なんだろうな?でも今週は「最近聴いた曲」かな(笑)。ずっとそんな感じですけど、今日は全曲そういう感じでもないです。昔の曲があったりします。50年ぐらい前のやつもあるかな。このコーナーでの3曲は「最近聴いた曲」になっております。

1曲目:Men I Trust「Billie Toppy」
まず1曲目はMen I Trustというアーティストの「Billie Toppy」という曲です。新しい曲なんですけど、それまでMen I Trustというアーティストは割と眠たい系の音楽と言いますか、アンビエントっぽい感じのやつをずっと作ってきていたんですけど、今回はちょっと疾走感のある少しギターが聴こえる曲を出してきました。
ちなみに「これはこれで勉強になるな」と思いながら聴いていましたね。ただこの曲のミュージックビデオは鳥が飛んでいる背景に、Men I Trustで歌っている子がずっとブランコで漕いでいるだけの映像みたいな、わけのわからないミュージックビデオが公開されていて、「なんだこれ(笑)?」と思いながらみていました。かなりイカれてるなと思うんですけど、曲から先に聴いてください(笑)。ミュージックビデオを見るのは曲を知った後の方がいいなと思います。意味わかんないんだよ本当に(笑)。とりあえず聴いてみてください。



オンエアでは、2曲目にSmut「After Silver Leaves」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!



3曲目:WILLOW「WHY?」
3曲目はWILLOWの「WHY?」という曲です。このアーティストが最近また新しくアルバムをリリースしました。WILLOWはかなりのスパンで曲を出しているんですよね。そしてめちゃくちゃかっこいいんですよ。割とパワーヒッターのドラマーは結構たくさん向こうにはいるんですけど、この曲みたいに小刻みにリズムを埋めてくる超絶技巧派のドラムで、かつパワーがあるタイプってあんまり聴いたことないなと思っています。めちゃくちゃいなたいサウンドを早いビートで、筋肉隆々の男がめちゃくちゃストイックにやっているパターンと、音は軽いんだけどリズムの使い方が面白いというパターンのアーティストがいるんですよね。後者はJojo Mayerみたいな感じです。
前者で例を挙げるとすると誰だろう?ハードコア系のバンドはたくさんいる気がしますね。追いつくか、追いつかないかわからないBPM、例えば8分のハイハットとか、片手で16分をやってみたりとか、それも力技でやっているみたいな感じです。
でもこのWILLOWの「WHY?」という曲で叩いているドラムの人が誰なのかわかんないけど、めちゃくちゃ力がありつつ超絶技巧派というドラムです。最近自分が新しくバンドをやろうとする中で、ちょうど曲を作っていて、「このバンドどうしていこうか?」みたいな話をしている最中なんですけど、そのドラムのイメージにすごく近いんですよね。そういう面も含めてとてもいいなと思いました。



どれもやっぱいいですね。懐かしさもあり新しさもあり。特にSmutの懐かしい感じに対しても、やっぱどことなくビジュアル面だったりというところで「新しいな」と感じる部分はたくさんあるので、"ビジュアル"というのも大事なんだなと思いますね。最近はファッションのところも含めて、自分がやっている音楽に対して「自分はこういう人間です」という風にアプローチしていくことって非常に価値のあること、意味のある行為なんじゃないかなと思います。そういうところも含めて影響を受けている最近です。


syrup16g「Reborn」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては、@レコーディングルーム。弾き語りのコーナーです。何歌おうかな?毎回ここのコーナーは悩みます。「もう、1回歌ったことあるかな?」と思いながら、同じ曲だったとしても、たぶん前やった時とは違う気持ちになっているので、今日は今日の気持ちで歌います。覚えてないな、やったかな(笑)。



ということで本日はsyrup16gの「Reborn」を弾き語りでお届けしました。以上、@レコーディングルームでした。


名曲の魅力に迫るコーナー「ザ・スタンダード・ナンバー」

ここからはザスタンダードナンバーの時間です。この時間は発表から時間が経った今も世界中の人々から愛され続け、歌い継がれ、引き継がれてきた名曲の魅力に迫ります、「ザ・スタンダード・ナンバー」。今日は、アコースティックなサウンドと憂いを帯びたメロディーが秋にお似合いの曲、ギルバート・オサリバンの「Alone Again」をご紹介します。
アイルランド出身のシンガー・ソングライター、ギルバート・オサリバンが1972年に発表したこの曲。今年でリリースから50年を迎えました。お!「天国への階段」と同じぐらいですね。いまだにCMで使われたり、映画やドラマの挿入歌で使用されることも多く、皆さんも一度は耳にしたことがあるんじゃないかなと思いますが、この曲「Alone Again」というタイトルと美しいメロディーのイメージから恋人に振られてまた一人になってしまった、悲しいという感じの失恋ソングと思われがちなんですが、失恋なんか比べ物にならないくらい絶望感たっぷりの、ものすごく暗い曲なんです。歌の内容はこのあと詳しく紹介しますが、ポップスの歌詞と思えないほどとにかく暗いと。さて一体どれほど暗い歌なのか歌詞を紹介していきましょう。

<著作権の関係で歌詞の掲載は省略しております>


暗い...。わかるけどね。ストレートなのはやっぱいいな。とにかく聴いてみよう。



やっぱこういうことなんだよね...。底抜けに明るい感じのメロディーだったり、そのサウンドだったりはするんだけど、歌われていることは超暗いみたいなのって、やっぱ幅だと思います。自分の抱えている気持ちと真逆のサウンドを追求するというのは、音楽の魔法みたいなことなのかなとすごく思いますね。僕は割とメロディーや、その曲の雰囲気に対して、真っ当な歌詞を書いてきたような気がするので、幅みたいなものはあまりなかったんですよね。やっぱ自分の言いたいことの説明のような感じで音楽を使ってきた自覚もあるし、ある種それは若干後悔なんですけど、こういう曲を聴くとなおさら自分の気持ちを表現するために、全然違うところを目指すというのはすごく大事なことだなと。それ故に生まれるエモーションというのが、これ聴いている人たちもそんな感覚になっているんじゃないかなと思います。やっぱりその言葉を聞いた上で、底抜けに明るいメロディーとサウンドみたいなものを聴くと、ストーリーにならない?自分の頭の中で物語になる感覚というのが、たぶんあるんじゃないかなと思うんですけど、そういうところにあるエモーションが大事だし、音楽だからこそできることのように思うので、大事にしたいなと思いますね。
ちなみにギルバート・オサリバンのお父さんは、彼が11歳の時に亡くなっているそうで、本人は「この曲は自叙伝ではない」とコメントしています。つまり完全なる創作。創作でこれができるのはすごいな!
この曲が多くの人を惹きつける魅力はどんなところだと思いますか?創作でそんなに分かりやすく自分を表現できるのはすごいですね。状況の説明とか、歌詞を読んでいて、めちゃくちゃ瞼の裏にイメージできたので、何かに憑依しながら歌詞を書くというのは意外と大事なことかもしれないね。


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10月19日(水) オンエア楽曲
Ellie Dixon「Swing!」
Men I Trust「Billie Toppy」
Smut「After Silver Leaves」
WILLOW「WHY?」
syrup16g「Reborn」弾き語りカバー
Led Zeppelin「Stairway to Heaven」
Gilbert O'Sullivan「Alone Again」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


LINK
FM福岡「Room "H"」

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