SENSA

2021.12.09

Saucy Dog、初のホールツアー完走。力強いパフォーマンスが描き出した未来

Saucy Dog、初のホールツアー完走。力強いパフォーマンスが描き出した未来

「今度こそ、はじめてのホールツアー!」と銘打たれたSaucy Dog初のホールツアーが12月2日、東京ガーデンシアターでファイナルを迎えた。「今度こそ」という言葉のとおり、2020年3月に開催されるはずだったツアーのリベンジであり、同時にコロナ禍でも止まらずに歩み続けてきたバンドの成長を証明する場となったこの公演。過去曲から最新作『レイジーサンデー』の楽曲までを網羅した充実のセットリストと、それをフレッシュに解き放つ3人のパフォーマンスが、彼らの新たなフェーズの到来を物語る一夜となった。

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石原慎也(Vo/Gt)が「東京!」と叫んだ「煙」から始まったライブは、続く「雀ノ欠伸」で早くも場内一体の手拍子で温かな空気を生み出していく。石原が「思い出の曲」をと一言語って歌い始めたのは「シーグラス」。せとゆいか(Dr)のタイトなスネアとコーラス、秋澤和貴(Ba)の柔らかで力強いベースライン、そして言葉をひとつひとつ置いていくような優しさから一気にエモーショナルに飛翔する石原のヴォーカル。歯車ががっちりと噛み合ったスリーピースのアンサンブルが天井の高いホールに反響してふくよかなスケール感を生み出していく。

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MCではせとも石原も「大きいね」と会場の広さについて驚いていたが、その大きな会場にあって、彼らの音楽はこれまで以上に力強く、同時にとても近かった。「あなたに向けて歌います」という石原の言葉とともに届けられた「BLUE」の親密な響き、そして「俺たちの歌を」という一言からレーザー光線が飛び交うなかフルスケールで鳴らされた「メトロノウム」のパワフルさ。「リスポーン」のイントロではせとの力強いドラムがガンガンと心のドアをノックするように響く。

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中盤ではサウシーのワンマンでは恒例のアコースティックセットを披露。1曲目はせとが歌う「いつもの帰り道」。「ゆるい気持ちで、休憩だと思って聴いていただければ」というせとの言葉に石原が「ハードルを下げすぎるなよ」と突っ込む一幕にはバンドの普段の空気が覗く。もちろん「ゆるい」だけではなくて、コロナ禍での切実な気持ちが込められたこの曲の真摯でピュアなメッセージはせとの穏やかな歌声とともに刺さるように耳に届いてきた。石原と秋澤のツインギターというのも新鮮だ。続いては石原が歌う「film」。せとのカホンが出す柔らかなリズムとステージの背景を彩る電飾がメランコリックな雰囲気を醸し出す。座席のあるホールツアー、こうしたゆったりと聴くシーンとの相性はばっちりだ。続けてお客さんを椅子に座らせたまま通常のバンドセットで披露されたバラード「sugar」も、どっしりとしたギターサウンドとリズムが、いつもとは一味違ったSaucy Dogの姿を見せてくれる。

そしてここからライブは後半戦。石原が飛び跳ねながら演奏する姿に客席も再び総立ちで盛り上がった「君がいない」、そしてそこから繋げて秋澤のベースソロから突入した「雷に打たれて」ではステージに稲妻のエフェクトが映し出される。さらに続けて、3人の濃密なジャムセッションから「ゴーストバスター」へ。タフなロックサウンドとキャッチーなメロディに乗せて、石原の歌がすべての感情を解き放つ。アウトロでは3人で目を合わせてキメ。一気にスロットルを解放するようにして、ライブはクライマックスへと突入していく。

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「まだまだ行けるか、東京!ツアーファイナルですよ!俺は声を涸らすつもりで来てるぞ。あなたと、あなたと、あなたとどこまででも行きたいんです、この曲で!」。そんな石原の叫びから繰り出された「バンドワゴンに乗って」、バンドを未来に向かって進ませるような細かなビートをせとが軽やかに叩き出し、秋澤のベースがそこに推進力を加えていく。石原はステージの端まで歩み出てギターをかき鳴らす。こうしてバンドで音を鳴らせる喜び、そしてそれをこうして多くの人に届けることができる喜びが、ステージから溢れ出るようだ。

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終盤、「本当に一瞬で2時間が終わりそうになっております。あと1曲しかないんですよね......」と名残惜しそうに語る石原。「あなたの節目節目に俺たちの音楽がちょっとでも加われたらなって思っております。俺たちがこうやってバンドをしているのは、ここにいるあなたひとりひとりに面と向かって音楽を届けたい気持ちから。Saucy Dogに出会ってくれて本当にありがとうございます」。コロナ禍を経て得た実感とともに客席に語りかける言葉にはこれからに向けての決意も込められていた。そんな気持ちを乗せて歌われた本編最後の曲は再会の約束の歌「いつか」。文字通り絞り出すような石原のハイトーンを最後まで分厚いバンドサウンドが支え切った。

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アンコール前にはスクリーンに映し出された映像で新曲「ノンフィクション」が「WOWOWオリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」の主題歌となることを発表。「初のドラマ(主題歌)タイアップです!」と再びステージに登場した石原も喜びをあらわにする。恒例のせとによるグッズ紹介ではモデルとしてスタッフも登場し、ファイナルらしいお祭り感を演出する。そこから演奏された「東京」がすばらしかった。音楽を続けていくこと、東京で夢を追いかけて生きていく気持ちをストレートに歌ったこの曲がここからさらに前へと進んでくSaucy Dogの決意表明として響く。そして最後は「猫の背」。シンプルなバンドサウンドがここに集まったひとりひとりの背中をポンと押すように響いて、Saucy Dog初のホールツアーは幕を閉じた。

終演後にはメンバー自身の口から日本武道館2デイズを含む初のアリーナツアーの開催も発表された。バンドの夢を追い続けるSaucy Dogの道のりは、ここからさらに大きく、太いものになっていくはずだ。

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文:小川智宏
写真:白石達也

Saucy Dog ワンマンライブ 全国ドッグラン!! "今度こそ、はじめてのホールツアー!" 12/2 東京ガーデンシアター SET LIST
01. 煙
02. 雀ノ欠伸
03. ナイトクロージング
07. シーグラス
08. なつやすみ
---MC---
04. シンデレラボーイ
05. BLUE
06. メトロノウム
09. リスポーン
---MC---
10. いつもの帰り道
11.film
12. sugar
13. 君がいない
14. 雷に打たれて
15. ゴーストバスター
16. バンドワゴンに乗って
---MC---
17. いつか

---Encore---
01. 東京
02. 猫の背

WOWOW オリジナルドラマ 神木隆之介の撮休(全8話)
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2022年1月7日(金)放送、配信スタート!
毎週金曜よる11:00より放送、配信(各話放送終了後、WOWOWオンデマンドにて配信)
[WOWOWプライム]第1話無料放送/[WOWOWオンデマンド]無料トライアル実施中!

ドラマや映画の撮影期間に突然訪れる休日、通称"撮休"を、多忙な毎日を送る俳優はどのように過ごすのか。知られざる"オフの姿"をクリエイターたちが妄想を膨らませ描き、主演となる俳優が自分自身を演じ、パラレルストーリーを展開するオムニバスドラマ「撮休」シリーズ。
第1弾「有村架純の撮休」、第2弾「竹内涼真の撮休」に続く、人気シリーズの第3弾。


LIVE INFORMATION

Saucy Dog ワンマンライブ2022
2022ツアー_20211202.jpg
2022年6月9日(木)東京:日本武道館
開場:17:30 開演:18:30 (問)DISK-GARAGE 050-5533-0888

2022年6月10日(金) 東京:日本武道館 開場:17:30 開演:18:30
開場:17:30 開演:18:30 (問)DISK-GARAGE 050-5533-0888

2022年6月14日(火)愛知:日本ガイシホール
開場:17:30 開演:18:30 (問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

2022年6月16日(木) 大阪:大阪城ホール
開場:17:30 開演:18:30 (問)GREENS 06-6882-1224


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オフィシャルサイト
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@saucydog0403
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