SENSA

2019.09.25

ユアネスとmol-74、アンコールを受けての2度目のツーマンツアーが名古屋にて終幕。

ユアネスとmol-74、アンコールを受けての2度目のツーマンツアーが名古屋にて終幕。

ユアネスとmol-74のツーマンライブツアー「"White Line" -additional tour-」が、9月22日に愛知・SPADE BOXにてツアーファイナルを迎えた。このライブは、今年2月に仙台・横浜・金沢・神戸・山口の5ヶ所で開催した「"White Line"」の再演を望む声に応える形で企画され、今回は札幌・東京・大阪・名古屋の4ヶ所を巡るツアーを開催。音楽の親和性も高い2組の競演ということもあり、会場には多くのファンが駆けつけ、この日の公演は東京・大阪に続きSOLD OUTとなった。

まずステージには一番手のユアネスが登場。一言「最後までよろしくお願いします」と告げると、イントロのギターフレーズが印象的な「虹の形」でライブをスタート。続いて小野貴寛(D)によるドラムパフォーマンスから「あの子が横に座る」「少年少女をやめてから」の2曲を演奏し、キレのあるメロディアスなロックサウンドで会場を一気にユアネスの世界へと惹き込んでいった。
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黒川侑司(Vo, G)は観客にこのツアーが開催された経緯を説明し、「ツーマンツアーってすごい貴重な体験だと思っていて、前に回った時も思っていたんですが、大先輩のmol-74とまたこうして一緒にツアーを回れて、とても嬉しく思います」と感慨深く語ると、ステージ袖にいるmol-74のメンバーにお礼を述べる。そのまま袖のmol-74も交える形でMCを進めると、そのメンバー同士の和やかなやりとりに会場からは笑いが溢れた。
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ライブ中盤では、昨年リリースされたEP『Shift』に収録されている「凩」「夜中に」のバラード2曲を歌い上げ、観客はその歌声に聴き入っていた。珍しく古閑翔平(G)がマイクの前に立ち「改めまして、ユアネスとmol-74のツーマンツアー、今日でファイナルです!今からユアネスがmol-74の曲をカバーしようと思うのですが、よろしいですか?」とオーディエンスに問いかけると、会場からは大きな拍手と歓声が。そして、フロアから手拍子が響き渡る中mol-74の楽曲「%」を演奏。mol-74とは一味違う、彼らならではのライブパフォーマンスを繰り広げた。続いて、先週発表された11月20日リリースとなる2nd EP『ES』から新曲「紫苑(読み:しおん)」を披露。ユアネスらしい壮大なミディアムバラードに仕上がっているこの楽曲の歌詞を一字一句聴き逃さぬようにと、真剣に耳を傾ける観客の姿が印象に残った。
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その後、「これからも音楽をずっと好きでいて欲しいなと思います。素直に好きなものを好きだと堂々と言えるってすごいことだと思うんですよね。皆さんにもずっとそんな人たちでいて欲しいです。僕も、アーティストとしてそんな風にすごいとか、尊敬できる人でありたいと思います」という黒川の力強い言葉に続いて演奏された「Bathroom」では、エモーショナルな黒川の歌声が会場いっぱいに響き渡った。そして最後に「pop」を披露し、会場の盛り上がりも最高潮に達したところで、2番手のmol-74へとバトンを渡した。
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mol-74のライブは、今年リリースされた1st Full AL『mol-74』に収録されている「ノーベル」で開幕。武市和希(Vo, G, Key)の透き通った歌声と幸福感のあるサウンド、途中では観客とハンドクラップをする場面もあり、彼らの温かな空気が一気に会場を包み込んだ。その空気感をそのままに「エイプリル」を披露。続けて密かな人気曲である「あいことば」を演奏し、印象的な歌詞が耳に微かな余韻を残し、観客を魅了した。
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空気が一変し披露された「夜行」では、髙橋涼馬(B)のビートに合わせてオーディエンスも静かにリズムを刻む。「ユアネスの黒川くんが好きだと言ってくれている曲をやります」と披露されたのは「Frozen Time」。mini AL『▷(Saisei)』に収録されているこの楽曲、武市の繊細な歌声と井上雄斗(G)のボーイング奏法で奏でられる深みのあるギターの音色で、彼らにしか作れない耽美な世界へと観客を導いた。
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ファイナル公演SOLD OUTということに感謝を述べると、ユアネスの「%」のカバーの様子を観ていた彼らは、普段はステージから観ている観客の高速ハンドクラップの光景を改めて別の視点で観た新鮮さを語り、会場の笑いを誘った。
その流れで「ユアネスの曲をやります」と演奏されたのは、ユアネスの楽曲「夜中に」。武市がキーボードを演奏するアレンジを施しmol-74らしさを加えた形で披露され、貴重なパフォーマンスに観客もしっかりと耳を傾けた。
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坂東志洋(D)のドラムから始まった「待ちわびた音色」では、サビの「ラララ」に合わせるようにオーディエンスも緩やかに音に乗り横に揺れる。続いて披露された新曲「Teenager」は、11月20日リリースとなる1st EP『Teenager』の表題曲で、今までの彼らの王道とは少し異なる、アップテンポで軽やかなギターサウンドとドラムが爽やかな一曲。満員のフロア全員の手が挙がり、一体となって新曲を楽しんだ。続けて「%」を演奏すると、本日2度目ということもあり、オーディエンスも揃って一糸乱れぬ高速ハンドクラップをこなす。会場は楽しげなムードに包まれ、観客のテンションを一気に引き上げた。
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「次にユアネスとやるときは、東京はZeppで、大阪はなんばHatchでやります!とテンション上がっちゃって言ったんですけど(笑)、名古屋はダイアモンドホールでやりたいと思います。これからも頑張っていきますので2バンドをよろしくお願いします」という言葉で締めると、4人の息のあった演奏でラストナンバー「Saisei」が披露され、本編が終了した。
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武市から、このツアーはアンコールを行わずに最後は記念撮影で終了することを告知すると、会場からは温かい拍手が。ユアネスをステージに呼び込み、ツアーを通して深まったメンバー同士の仲の良いやりとりに、会場も和やかな雰囲気で包まれ、ツアーの幕を閉じた。
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ユアネスは11月20日に2nd EP『ES』をリリースし、2020年1月から全国8ヶ所の自身最大規模のワンマンライブツアーを敢行する。mol-74は11月20日に1st EP『Teenager』をリリースし、12月に東名阪でツアーを開催。大阪はマカロニえんぴつ、名古屋にはSHE'Sをゲストに迎え、東京は初のホールでのワンマンライブとなっている。詳しい情報は各アーティストOfficial Siteをチェックしてほしい。


All photo by 佐藤広理


Set List


ユアネス
01. 虹の形
02. あの子が横に座る
03. 少年少女をやめてから
04. 凩
05. T0YUE9
06. 夜中に
07. %(mol-74 cover)
08. 紫苑(新曲)
09. Bathroom
10. pop


mol-74
01. ノーベル
02. エイプリル
03. あいことば
04. 夜行
05. Frozen Time
06. 夜中に(ユアネス cover)
07. 待ちわびた音色
08. Teenager(新曲)
09. %
10. Saisei


Release Info

ユアネス
2nd EP『ES』
発売日:2019年11月20日
レーベル:HIP LAND MUSIC
品番:YRNS-0003
価格:¥1,800 (tax out)

01. あなたは嘘をつく
02. ES
03. 紫苑
04. ZQ5QEBS
05. CAPS LOCK
06. 風景の一部

mol-74
1st EP『Teenager』
発売日:2019年11月20日
レーベル:SME Records
品番:初回生産限定盤(CD+DVD)SECL-2505~6
価格:¥1,600(tax out)
品番:通常盤(CD only)SECL-2507
価格:¥1,400(tax out)

収録内容:
DISC1 (CD)
01. Teenager
02. Couverture
03. Playback
04. 約束

DISC2(DVD)※初回生産限定盤のみ
Teenager MUSIC VIDEO
Morning Is Coming MUSIC VIDEO


Artits Information

ユアネス
WebSite:https://yourness.jp

mol-74
WebSite:https://mol-74.jp

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