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2025.05.01

【読むラジオ】MC:Nolzy ゲスト回蔵出し!これだけは聴いてほしい、隠れた推し名曲をテーマに選曲「Room H」-2025.4.30-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Nolzyが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Nolzyです。収録している今週はレコーディングをちょうど終えたところで。毎度自身作とは言っていますが、今までの自分の楽曲でいろんな振り幅を見せてきたけど、(レコーディングしてきた曲)がNolzyらしさ、メインストリームだな、みたいな。しっかり向き合えた渾身の1曲ができたので、お楽しみにしてて欲しいです。
この収録の前日には先輩であるTHE ORAL CIGARETTESの横浜アリーナ公演を観に行かせてもらいました。演出、スケール感は大きくて、アリーナクラスのライブなのにすごく近かった。ライブハウス・横浜アリーナみたいな。昔の言葉でライブハウス・武道館とかありますけど、地で行っているような感じがしてて。ライブの後(山中)拓也さんと話をして思ったのが本当に愛があるバンドだなと。もう全部を包み込むみたいな。
(自分の)今の仲間とかスタッフチームとか、繋がりのきっかけはオーラルだったから、そういうことも含めて本当に愛に生きてるバンドだなと。僕もそういうふうにいろんな人に愛を伝えられるミュージシャンになりたいなと思いました。
では早速番組始めていきたいと思います。今日の1曲目は今月リリースした新曲「Scent of melancholy」です。直訳すると"憂鬱の香り"みたいな意味なんですけど、僕にとって音楽は記憶のタイムカプセルみたいなところがあって。高校生の頃によく聴いていた曲を聴くと、当時の感情がリアルに蘇ってきたりとかするんですけど、音楽もそういう効能があると思っていて。あの人と同じ香水とかを街でちょっと嗅いだ時にその人のことがパっと思い浮かんだり。香りもその時の気持ち、雰囲気、感じていたものがパっと蘇るタイムカプセルのような強い意味合いがあるものだなと。ある種フェチズムじゃないけど、自分の本能や感覚が敏感に反応する部分が香りとか音楽だなと思って。じゃあ香りをテーマに音楽を作れないかなと思って(制作した楽曲)。
今までラブソングを書く時にいかに細かい描写をできるか(意識していて)。「Period」という曲では"マッチングアプリ"という言葉が出てきたりとか、"Amazonでモノを頼んでも君がいなくなって寂しいから何を買っても満たされないよ"みたいなこととか。細かいところをクローズアップして描いていたんですけど、そういうことじゃなくてもっと詩的というか。そういう映像的なドラマ的なワンシーンを描いて、それが繋がって感動するという歌詞の書き方があるんだけど、今回はそうじゃなくて、もっと断片的、抽象的な書き方をしてみました。
作詞家としても新たなトライアルになった楽曲になってますし、サウンドも都内に越してきて初めて制作した曲なので、東京の音になったと思います(笑)。(今作は)一番僕の曲でシティなポップスができたんじゃないかな(笑)。東京サウンドを楽しんでいただけるかなと思っております。
ここからは@リビングルームなんですが、今日は前回遊びに来てくれたゲスト、MEMEMIONの坂本遥(Vo,Gt)さんとハナブサユウキ(Key)さんとのトークが前回の収録からはみ出してしまったので、蔵出ししたいなと思っております。(前回放送できなかった)番組でテーマを作って企画した部分を今回はお届けしようかなと思います。テーマは"これだけは聴いてほしい、隠れた推し名曲"。僕と遥さんとはなぶーさん、それぞれの推しの曲、あんまりラジオとかではかからないけどいい曲というテーマで選曲してもらったので、今週はそちらも楽しんでいただけたらなと思っております。
Nolzy:前回、MEMEMIONをゲストでお呼びして、収録前は1週O.Aの予定だったんですけど、みんなが喋りたすぎて、もう1週やっちゃいましょうということで。
坂本・ハナブサ:ありがとう!


Nolzy:どうしても僕がやりたかったコーナー、題して"これだけはラジオでかけさせて、隠れた推し名曲"、というコーナーをやっていきたいなと思います。このRoom"H"という番組自体、1アーティストを特集して、そのアーティストのラジオであまりかからないアルバム曲とか、カップリング曲などコアだけどめっちゃ好きみたいな曲を普段からかけてたりするので、今回もラジオではあまりかからないような曲だけど、いい曲だから是非届けたいという曲を遥さん、はなぶーさんにも選んでいただこうかなと。じゃあ遥さんから、そんな曲はありますでしょうか?
坂本:大石晴子さんの「ランプ」という曲を。「ランプ」はめっちゃいい曲なんだけど、というかみんな大石晴子を聴いてほしい!いや、すごいのよ。
Nolzy:めっちゃいいですよね。2年前ぐらいに『脈光』というアルバムが音楽好きの中ですごく話題になった時期があって。
坂本:ヤバいよね。
Nolzy:音も歌もヤバい。
坂本:俺のサークルの同期で幼稚園の同級生なのよ。
Nolzy:そうなんですね!そんなつながりがあったとは。
坂本:大学で晴子ちゃんと(サークルに)同期として入部して、「すげえいい歌を歌う子がいるなぁ、やっぱ大学ってすげえなぁ」と思っていて。サークルではカバーとかをやっていたけど、卒業して、リリースするオリジナル曲が毎回天才すぎて。リスペクトが止まなすぎて、ちょっと紹介したいなと思った。
ハナブサ:当時から洋楽のカバーを歌っていて、だけど、日本語に聞こえるのよ。いい意味で。
Nolzy:わかるかも。
ハナブサ:わかるでしょ?声がスーっと入ってくる歌だったし、オリジナルも彼女の言葉とサウンド、プラス持ち前の入ってくる歌唱。やばいんすよ。
坂本:晴子が歌うと晴子の曲になるよね。
ハナブサ:なってたもんね。
坂本:サークルの時、Minnie Ripertonとかをめっちゃ歌ってたんだけど、Minnie Ripertonの曲なのか、晴子の曲なのかわかんないみたいな。カバーの曲も晴子の曲になるってシンガーとしての本当の実力だと思うし、プラス作曲能力がこんなにある。やっぱりKIRINJIとかそういうニュアンスが身体の中に染み込んでる感じがします。晴子のお父さんとお母さんはバンドをやっていて、幼稚園の発表会の余興で(晴子の)お父さんとお母さんが演奏しているのを観たこともあって。
ハナブサ:すげえな。
坂本:音楽に身近に触れている自由さを晴子からは感じる。
ハナブサ:構えてない。
坂本:そう。自分はうらやましいというか、俺は"ガッツです"みたいな感じでやってる部分があるから、(大石晴子の場合)ナチュラルに音楽が身体に流れてる人の音楽だなと思って。聴いてる人いっぱいいると思うんですけど、もっといろんな人に聴かれてほしい。選ぶならこの曲かなと思いました。
坂本:変な肩の力とか入ってない。欲を感じない。
Nolzy:そうなんですよね。音楽で何かやってやろうみたいなことじゃなくて。
ハナブサ:(僕は)ああなりたかった1つの答え。
Nolzy:いわゆるヒットチャートに乗るとかじゃなくて、じわじわといろんな人の心に染み渡っていくというか。山から水が流れていくみたいな感じ。長い目で見た時にいろんな人に広がっていく曲なのかなという気はしましたね。
続いて、はなぶーさん。ラジオでかけたい隠れた名曲はどの曲でしょうか?
ハナブサ:Mr.Childrenさんの「マシンガンをぶっ放せ」という曲なんですけど、遥の選曲と比べるとちょっと恥ずかしい。いや、あの恥ずかしいって違うよ!そういう意味じゃないからね。みんな誤解しないといいんだけど。
坂本:あはは(笑)。
ハナブサ:中学校の時にすごく好きだった女の子がめちゃくちゃミスチルのファンで。その時ちょうど『シフクノオト』ぐらいの時代だったんですけど、話を合わせたいから好きな子が聴いてるアルバムを聴くじゃん。それで、なぜか俺の方が好きになる。「マシンガンをぶっ放せ」という曲は『深海』ってアルバムに入っているんですけど、『深海』って(音楽的に)深いじゃん?内省的というか。桜井さんってあんまり人に見られたくない、みんな誰しも持ってる自分の心の中の空虚さみたいなものをえぐり取ってそれをこうみんなの前に晒すような、キレザラツキみたいなのがこの曲の歌詞を読んだ時に、もう突き刺さりまして中学生の時に。(中略)
ハナブサ:このアルバム、やっぱり超かっこいいよね。イギリスロックにもともと造詣が深くて、そのサウンド感をすごく大事にしている感じ。桜井さんの当時の内面(も反映していて)。あと、スガシカオさんにも通じるんだけど歌詞と声のざらつきがやっぱりいいよね。
Nolzy:僕ももうちょい声ざらつきたい(笑)。
ハナブサ:いやいや。NolzyにはNolzyの(良さがあるからね)。
Nolzy:最後に僕の推し曲は玉置浩二さんの「最高でしょ」という曲。玉置浩二さんでこの曲が紹介されることはあんまりないと思うんですけど、ソロになって、90年代にリリースされたアルバムが3作あって、「田園」、「MR.LONELY」とか有名な曲も入っているアルバムなんですけど、アルバム曲が結構好き勝手やってて。"玉置さんの歌唱力だから成立してるな、これ"みたいな。歌でねじ伏せて、"これJ-POPだから"みたいな。
ハナブサ:あはは(笑)。
Nolzy:演奏とかバックのトラックに関してはプレイアビリティ溢れるというか。結構音楽的なことやってるし、テンポとかも変えちゃったりとかするし。J-POPの建て付けでは全然ないけど、玉置浩二の歌だからJ-POPになっちゃうでしょみたいな。
ハナブサ:ある意味、すごく俯瞰してるんだね。
Nolzy:だと思います。多分、"自分はこういうものに合うでしょ、それで最高でしょう。"って多分わかってやっていると思います。さっきの大石さんの話じゃないですけど、溢れ出る音楽みたいな。音楽が溢れて、それがそのまま曲になりましたみたいな。何て言うんだろう、作ってない感じ、もう曲なんだけど、作ってる曲じゃないみたいな、テンション上がっちゃったからここでテンポ変えるんだよみたいな。そういう感じがアルバム全体であったり、90年代の玉置さんのアルバムは鬼才すぎて、ぜひアルバムで聴いてみてほしい。これはお二人に対してもリスナーに対しても。
Nolzy:MEMEMIONのお二人と"これだけはラジオでかけさせて、隠れた推し名曲"というテーマでお送りしました。最近リリースした「Scent of melancholy」は遥さんに参加してもらったりとか、来月出すシングルにはお二人とも参加してもらったり。これからも一緒に音楽仲間としてやっていただけたらなと。ぜひまた遊びに来てください。
坂本:・ハナブサ:ぜひ!ありがとうございます。
続いては宅録コーナー@レコーディングルーム。今日、僕がピックアップしたのはMy Little Loverの「Man & Woman」という曲です。小林武史さんの影響も大きく、My Little Loverは小学生の頃から聴いてて、自分に大きな影響を与えてくれたアーティスト。
今日の放送日が4月30日の深夜、日付変わって5月1日なんですけど、この「Man & Woman」はちょうど30年前の1995年の5月1日リリースということに気づきまして、30周年ということで歌いたいなと。春っぽくて、今の季節にもぴったりな気がします。自分の出身高校がボーカルのakkoさんと同じだったり、勝手に運命を感じることが多くて、この曲をカバーしたいなと思いました。今回は弾き語りで歌いたいと思います。
MEMEMION「つくる」
大石晴子「ランプ」
Mr.Children「マシンガンをぶっ放せ」
玉置浩司「最高でしょ」
Nolzy「Man & Woman」(弾き語りカバー)

Nolzy「Scent of melancholy」
2025年4月9日(水)
Track:
1. Scent of melancholy
試聴はこちら

2025年7月13日(日)
東京 TOKIO TOKYO 開場17:30 / 開演 18:00
出演:Nolzy
【オフィシャル一次先行受付】
受付期間:2025年5月4日(日) 10:00 〜 2025年5月11日(日) 23:59
料金:通常 / ¥3,200(税込+1drink) 、U-22チケット / ¥3,000(税込+1drink)
受付URL:https://eplus.jp/nolzy/

2025年5月25日 (日)
東京 GRIT at Shibuya
チケット:¥4,500 (税込 / ドリンク代別)
出演:GOOD BYE APRIL / Nolzy / First Love is Never Returned
チケット一般発売中:https://eplus.jp/reflections/
企画制作:株式会社ディスクユニオン / HIP LAND MUSIC / HEiLO RECORDS
お問い合わせ先:各アーティスト問い合わせページより
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
4 ピースバンド、ユアネスのVocal&Guitar。琴線に触れる憂いを帯びた唯一無二の歌声と、高い表現力で魅了するボーカリスト。
80 年代の歌謡曲からアニメ・ゲーム・ボカロ曲まで、振り幅の大きいジャンルレスな弾語りが好評で、SNS を中心に多くのファンを集めている。
初のソロ作品であり作詞/ 作曲も手掛けた「この星からの脱出」、SNS 等で話題のギタリスト"こーじゅん" を迎えて制作したカバー曲「フライディ・チャイナタウン」をFRIENDSHIP. より配信リリース。
主催イベント「素顔の見せ方」の開催をはじめ、弾き語りワンマンツアーを2022 年と2023 年に開催している。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
さらに、2024年のライブ活動始動から「SAKAE SP-RING」「TOKYO CALLING」「MINAMI WHEEL」などサーキットやイベントに多数出演するなど、ライブハウスシーンでも注目を集めている。
オフィシャルサイト/ @Nolzy_Tweet / @nolzy_nostalgram

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース、4月には大阪城音楽堂と東京国際フォーラム ホールCでのライブも決定している。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance
今週のMCは、Nolzyが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Nolzyです。収録している今週はレコーディングをちょうど終えたところで。毎度自身作とは言っていますが、今までの自分の楽曲でいろんな振り幅を見せてきたけど、(レコーディングしてきた曲)がNolzyらしさ、メインストリームだな、みたいな。しっかり向き合えた渾身の1曲ができたので、お楽しみにしてて欲しいです。
この収録の前日には先輩であるTHE ORAL CIGARETTESの横浜アリーナ公演を観に行かせてもらいました。演出、スケール感は大きくて、アリーナクラスのライブなのにすごく近かった。ライブハウス・横浜アリーナみたいな。昔の言葉でライブハウス・武道館とかありますけど、地で行っているような感じがしてて。ライブの後(山中)拓也さんと話をして思ったのが本当に愛があるバンドだなと。もう全部を包み込むみたいな。
(自分の)今の仲間とかスタッフチームとか、繋がりのきっかけはオーラルだったから、そういうことも含めて本当に愛に生きてるバンドだなと。僕もそういうふうにいろんな人に愛を伝えられるミュージシャンになりたいなと思いました。
では早速番組始めていきたいと思います。今日の1曲目は今月リリースした新曲「Scent of melancholy」です。直訳すると"憂鬱の香り"みたいな意味なんですけど、僕にとって音楽は記憶のタイムカプセルみたいなところがあって。高校生の頃によく聴いていた曲を聴くと、当時の感情がリアルに蘇ってきたりとかするんですけど、音楽もそういう効能があると思っていて。あの人と同じ香水とかを街でちょっと嗅いだ時にその人のことがパっと思い浮かんだり。香りもその時の気持ち、雰囲気、感じていたものがパっと蘇るタイムカプセルのような強い意味合いがあるものだなと。ある種フェチズムじゃないけど、自分の本能や感覚が敏感に反応する部分が香りとか音楽だなと思って。じゃあ香りをテーマに音楽を作れないかなと思って(制作した楽曲)。
今までラブソングを書く時にいかに細かい描写をできるか(意識していて)。「Period」という曲では"マッチングアプリ"という言葉が出てきたりとか、"Amazonでモノを頼んでも君がいなくなって寂しいから何を買っても満たされないよ"みたいなこととか。細かいところをクローズアップして描いていたんですけど、そういうことじゃなくてもっと詩的というか。そういう映像的なドラマ的なワンシーンを描いて、それが繋がって感動するという歌詞の書き方があるんだけど、今回はそうじゃなくて、もっと断片的、抽象的な書き方をしてみました。
作詞家としても新たなトライアルになった楽曲になってますし、サウンドも都内に越してきて初めて制作した曲なので、東京の音になったと思います(笑)。(今作は)一番僕の曲でシティなポップスができたんじゃないかな(笑)。東京サウンドを楽しんでいただけるかなと思っております。
ゲスト回蔵出し!これだけは聴いてほしい、隠れた推し名曲をテーマに選曲@リビングルーム
ここからは@リビングルームなんですが、今日は前回遊びに来てくれたゲスト、MEMEMIONの坂本遥(Vo,Gt)さんとハナブサユウキ(Key)さんとのトークが前回の収録からはみ出してしまったので、蔵出ししたいなと思っております。(前回放送できなかった)番組でテーマを作って企画した部分を今回はお届けしようかなと思います。テーマは"これだけは聴いてほしい、隠れた推し名曲"。僕と遥さんとはなぶーさん、それぞれの推しの曲、あんまりラジオとかではかからないけどいい曲というテーマで選曲してもらったので、今週はそちらも楽しんでいただけたらなと思っております。
Nolzy:前回、MEMEMIONをゲストでお呼びして、収録前は1週O.Aの予定だったんですけど、みんなが喋りたすぎて、もう1週やっちゃいましょうということで。
坂本・ハナブサ:ありがとう!

MEMEMION Gt.&Vo. 坂本遥

MEMEMION Key. ハナブサユウキ
Nolzy:どうしても僕がやりたかったコーナー、題して"これだけはラジオでかけさせて、隠れた推し名曲"、というコーナーをやっていきたいなと思います。このRoom"H"という番組自体、1アーティストを特集して、そのアーティストのラジオであまりかからないアルバム曲とか、カップリング曲などコアだけどめっちゃ好きみたいな曲を普段からかけてたりするので、今回もラジオではあまりかからないような曲だけど、いい曲だから是非届けたいという曲を遥さん、はなぶーさんにも選んでいただこうかなと。じゃあ遥さんから、そんな曲はありますでしょうか?
坂本:大石晴子さんの「ランプ」という曲を。「ランプ」はめっちゃいい曲なんだけど、というかみんな大石晴子を聴いてほしい!いや、すごいのよ。
Nolzy:めっちゃいいですよね。2年前ぐらいに『脈光』というアルバムが音楽好きの中ですごく話題になった時期があって。
坂本:ヤバいよね。
Nolzy:音も歌もヤバい。
坂本:俺のサークルの同期で幼稚園の同級生なのよ。
Nolzy:そうなんですね!そんなつながりがあったとは。
坂本:大学で晴子ちゃんと(サークルに)同期として入部して、「すげえいい歌を歌う子がいるなぁ、やっぱ大学ってすげえなぁ」と思っていて。サークルではカバーとかをやっていたけど、卒業して、リリースするオリジナル曲が毎回天才すぎて。リスペクトが止まなすぎて、ちょっと紹介したいなと思った。
ハナブサ:当時から洋楽のカバーを歌っていて、だけど、日本語に聞こえるのよ。いい意味で。
Nolzy:わかるかも。
ハナブサ:わかるでしょ?声がスーっと入ってくる歌だったし、オリジナルも彼女の言葉とサウンド、プラス持ち前の入ってくる歌唱。やばいんすよ。
坂本:晴子が歌うと晴子の曲になるよね。
ハナブサ:なってたもんね。
坂本:サークルの時、Minnie Ripertonとかをめっちゃ歌ってたんだけど、Minnie Ripertonの曲なのか、晴子の曲なのかわかんないみたいな。カバーの曲も晴子の曲になるってシンガーとしての本当の実力だと思うし、プラス作曲能力がこんなにある。やっぱりKIRINJIとかそういうニュアンスが身体の中に染み込んでる感じがします。晴子のお父さんとお母さんはバンドをやっていて、幼稚園の発表会の余興で(晴子の)お父さんとお母さんが演奏しているのを観たこともあって。
ハナブサ:すげえな。
坂本:音楽に身近に触れている自由さを晴子からは感じる。
ハナブサ:構えてない。
坂本:そう。自分はうらやましいというか、俺は"ガッツです"みたいな感じでやってる部分があるから、(大石晴子の場合)ナチュラルに音楽が身体に流れてる人の音楽だなと思って。聴いてる人いっぱいいると思うんですけど、もっといろんな人に聴かれてほしい。選ぶならこの曲かなと思いました。
坂本:変な肩の力とか入ってない。欲を感じない。
Nolzy:そうなんですよね。音楽で何かやってやろうみたいなことじゃなくて。
ハナブサ:(僕は)ああなりたかった1つの答え。
Nolzy:いわゆるヒットチャートに乗るとかじゃなくて、じわじわといろんな人の心に染み渡っていくというか。山から水が流れていくみたいな感じ。長い目で見た時にいろんな人に広がっていく曲なのかなという気はしましたね。
続いて、はなぶーさん。ラジオでかけたい隠れた名曲はどの曲でしょうか?
ハナブサ:Mr.Childrenさんの「マシンガンをぶっ放せ」という曲なんですけど、遥の選曲と比べるとちょっと恥ずかしい。いや、あの恥ずかしいって違うよ!そういう意味じゃないからね。みんな誤解しないといいんだけど。
坂本:あはは(笑)。
ハナブサ:中学校の時にすごく好きだった女の子がめちゃくちゃミスチルのファンで。その時ちょうど『シフクノオト』ぐらいの時代だったんですけど、話を合わせたいから好きな子が聴いてるアルバムを聴くじゃん。それで、なぜか俺の方が好きになる。「マシンガンをぶっ放せ」という曲は『深海』ってアルバムに入っているんですけど、『深海』って(音楽的に)深いじゃん?内省的というか。桜井さんってあんまり人に見られたくない、みんな誰しも持ってる自分の心の中の空虚さみたいなものをえぐり取ってそれをこうみんなの前に晒すような、キレザラツキみたいなのがこの曲の歌詞を読んだ時に、もう突き刺さりまして中学生の時に。(中略)
ハナブサ:このアルバム、やっぱり超かっこいいよね。イギリスロックにもともと造詣が深くて、そのサウンド感をすごく大事にしている感じ。桜井さんの当時の内面(も反映していて)。あと、スガシカオさんにも通じるんだけど歌詞と声のざらつきがやっぱりいいよね。
Nolzy:僕ももうちょい声ざらつきたい(笑)。
ハナブサ:いやいや。NolzyにはNolzyの(良さがあるからね)。
Nolzy:最後に僕の推し曲は玉置浩二さんの「最高でしょ」という曲。玉置浩二さんでこの曲が紹介されることはあんまりないと思うんですけど、ソロになって、90年代にリリースされたアルバムが3作あって、「田園」、「MR.LONELY」とか有名な曲も入っているアルバムなんですけど、アルバム曲が結構好き勝手やってて。"玉置さんの歌唱力だから成立してるな、これ"みたいな。歌でねじ伏せて、"これJ-POPだから"みたいな。
ハナブサ:あはは(笑)。
Nolzy:演奏とかバックのトラックに関してはプレイアビリティ溢れるというか。結構音楽的なことやってるし、テンポとかも変えちゃったりとかするし。J-POPの建て付けでは全然ないけど、玉置浩二の歌だからJ-POPになっちゃうでしょみたいな。
ハナブサ:ある意味、すごく俯瞰してるんだね。
Nolzy:だと思います。多分、"自分はこういうものに合うでしょ、それで最高でしょう。"って多分わかってやっていると思います。さっきの大石さんの話じゃないですけど、溢れ出る音楽みたいな。音楽が溢れて、それがそのまま曲になりましたみたいな。何て言うんだろう、作ってない感じ、もう曲なんだけど、作ってる曲じゃないみたいな、テンション上がっちゃったからここでテンポ変えるんだよみたいな。そういう感じがアルバム全体であったり、90年代の玉置さんのアルバムは鬼才すぎて、ぜひアルバムで聴いてみてほしい。これはお二人に対してもリスナーに対しても。
Nolzy:MEMEMIONのお二人と"これだけはラジオでかけさせて、隠れた推し名曲"というテーマでお送りしました。最近リリースした「Scent of melancholy」は遥さんに参加してもらったりとか、来月出すシングルにはお二人とも参加してもらったり。これからも一緒に音楽仲間としてやっていただけたらなと。ぜひまた遊びに来てください。
坂本:・ハナブサ:ぜひ!ありがとうございます。
My Little Lover「Man & Woman」@レコーディングルーム
続いては宅録コーナー@レコーディングルーム。今日、僕がピックアップしたのはMy Little Loverの「Man & Woman」という曲です。小林武史さんの影響も大きく、My Little Loverは小学生の頃から聴いてて、自分に大きな影響を与えてくれたアーティスト。
今日の放送日が4月30日の深夜、日付変わって5月1日なんですけど、この「Man & Woman」はちょうど30年前の1995年の5月1日リリースということに気づきまして、30周年ということで歌いたいなと。春っぽくて、今の季節にもぴったりな気がします。自分の出身高校がボーカルのakkoさんと同じだったり、勝手に運命を感じることが多くて、この曲をカバーしたいなと思いました。今回は弾き語りで歌いたいと思います。
4月30日(水) オンエア楽曲
Nolzy「Scent of melancholy」MEMEMION「つくる」
大石晴子「ランプ」
Mr.Children「マシンガンをぶっ放せ」
玉置浩司「最高でしょ」
Nolzy「Man & Woman」(弾き語りカバー)
RELEASE INFORMATION

Nolzy「Scent of melancholy」
2025年4月9日(水)
Track:
1. Scent of melancholy
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
Nolzy ONE MAN LIVE 2025 "fit感"

2025年7月13日(日)
東京 TOKIO TOKYO 開場17:30 / 開演 18:00
出演:Nolzy
【オフィシャル一次先行受付】
受付期間:2025年5月4日(日) 10:00 〜 2025年5月11日(日) 23:59
料金:通常 / ¥3,200(税込+1drink) 、U-22チケット / ¥3,000(税込+1drink)
受付URL:https://eplus.jp/nolzy/
Reflections

2025年5月25日 (日)
東京 GRIT at Shibuya
チケット:¥4,500 (税込 / ドリンク代別)
出演:GOOD BYE APRIL / Nolzy / First Love is Never Returned
チケット一般発売中:https://eplus.jp/reflections/
企画制作:株式会社ディスクユニオン / HIP LAND MUSIC / HEiLO RECORDS
お問い合わせ先:各アーティスト問い合わせページより
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC

黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
4 ピースバンド、ユアネスのVocal&Guitar。琴線に触れる憂いを帯びた唯一無二の歌声と、高い表現力で魅了するボーカリスト。
80 年代の歌謡曲からアニメ・ゲーム・ボカロ曲まで、振り幅の大きいジャンルレスな弾語りが好評で、SNS を中心に多くのファンを集めている。
初のソロ作品であり作詞/ 作曲も手掛けた「この星からの脱出」、SNS 等で話題のギタリスト"こーじゅん" を迎えて制作したカバー曲「フライディ・チャイナタウン」をFRIENDSHIP. より配信リリース。
主催イベント「素顔の見せ方」の開催をはじめ、弾き語りワンマンツアーを2022 年と2023 年に開催している。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
さらに、2024年のライブ活動始動から「SAKAE SP-RING」「TOKYO CALLING」「MINAMI WHEEL」などサーキットやイベントに多数出演するなど、ライブハウスシーンでも注目を集めている。
オフィシャルサイト/ @Nolzy_Tweet / @nolzy_nostalgram

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース、4月には大阪城音楽堂と東京国際フォーラム ホールCでのライブも決定している。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance