SENSA

2023.05.21

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介! Keishi Tanaka・象眠舎・Newⅾumsほか全22作品 -2023.05.20-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介! Keishi Tanaka・象眠舎・Newⅾumsほか全22作品 -2023.05.20-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:5月15日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全22作品の中から、まずはパート1の8作品、ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。どれも素晴らしかったですけど、Keishiさんが出しましたよ。待ってました。

金子:今回はリミックスなんですけど、この「One Love」という曲、実は今回が3バージョン目で。

みさと:もうこだわりのこだわりだね。

金子:もともと2019年にオリジナルが出てて、それはピアノとオルガンとクラップでゴスペルっぽい雰囲気だったんですけど、その翌年に出たEP『AVENUE』の中に入ってる「One Love -AVENUE Ver.」だと、バンドアレンジされていて、そこからさらに3年のときを経て、今回はリミックスということで。ライブでもサポートしているLUCKY TAPES のKatyこと田口くんがリミックスをしていて、ベーシストらしい非常にグルーヴ感のある、かっこいいリミックスになってましたね。



みさと:本当ですね。やっぱりLUCKY TAPES エッセンスあるなと。トランペットも入っていて、アーバンナイトみたいな雰囲気。でもいろんなバージョンを聴き比べると、Keishi さんのセクシーさというか、色気みたいのは感じるんだけど、やっぱり圧倒的にポップセンスがあって、圧倒的にKeishi Tanakaだなっていうのは、いじられても変わらない彼の魅力を改めて感じたところですね。そして、高木大丈夫さんは、、、大丈夫?格好良すぎるけど(笑)。ちょっと素敵すぎるんだけど。

金子:FRIENDSHIP.としては、高木大丈夫さんがやってるメガネブラザーズでのリリースが過去にあって、ソロでも以前から多方面で活躍されているんですけど、FRIENDSHIP.からのソロでのリリースは今回が初めて。さらに今回の曲にはフィーチャリングでYeYeさんが参加していると。



みさと:素晴らしかった。

金子:素晴らしかったですね。高木大丈夫さんご本人からのコメントもあって、「ぼやけた温度感の音楽が好き。気持ちは熱いんだけど音楽は少し冷たくて、感情が表に出る3歩ぐらい手前の質感。その目指す音楽にあまりにぴったりだったのが、YeYe氏の歌声。まさに冷たさで熱さを表現するような、乾いているようで湿っぽくもある、そんな歌声に痺れました」とあって。

みさと:ライナーノーツも素晴らしい。詩的だもん。

金子:YeYeさんの声は本当に繊細なんだけど強さがあって、個人的にもめちゃめちゃ大好きで。それが高木さんのこのフォーキーな楽曲と混ざると、また新たな魅力を放っていて、すごくいい曲でしたね。

みさと:しかもYeYeさんのことを評価してるこの言葉はそのまま高木大丈夫さん自身にも通じるようなコメントだなというのを感じていて。高木さんもすごく声、色っぽくて。とっても素敵じゃないですか。だけどその色気をあえてやりに行かない感じで表現している。表現を抑えて様子を表すっていうのが、お2人とも完成されてる作品だなっていう。いやあ、良かったですね。そこから打って変わって、表現集団行きましょうか?

金子:象眠舎をかけましょう。これはもう名曲ですね。

みさと:名曲!

金子:本当にシンプルに名曲だと思います。フィーチャリングで参加しているEmaさんと吉田沙良さんのボーカルも素晴らしいし、小西さんのオーケストレーションのアレンジも素晴らしいし。7分近い曲なんですけど、構成も素晴らしくて、最後の最後に小西さんのサックスのソロが出てくるっていう、そこもめちゃめちゃドラマチックだし。「あのうたがきこえる」っていう映画の主題歌みたいな感じというか。

みさと:いや、もうそうですよ。海辺の町がロケーション地ですよね、これは。

金子:あはは。そこまで見えますよね。

みさと:見えてます(笑)。

金子:音楽の映画で、Emaさんと吉田沙良さんが主人公で、一番最後にエンドロールとともにこの曲が流れてくるっていう。

みさと:鳥肌!

金子:見えますよね。

みさと:見えるのよ。セリフも聞こえてくる気がしますもんね。いや素晴らしいな、本当に。次世代なんていう言葉ももうあれかなと思いますけど、この時代の良きプロデューサーでもあり、小西遼っていう名前はどんどん音楽家として成長していくんじゃないですかね。



みさと:やっぱりEmaさんも沙良ちゃんも表現力がすごいですよね。

金子:素晴らしいですよね。

みさと:どういう表情で歌ってるのかも容易に想像できるし。表現力って歌い方とかテクニックだけじゃないよなって。もともと持ってる声の質とか、繕ってはできないものってあるなって、もう圧巻。素晴らしかった。

New Release Digest Part 2


みさと:5月15日週リリースの新譜ダイジェストPart2をお送りしました。リリースおめでとうございます。Harunaさんは象眠舎きっと好きでしょうね。

金子:このストリングスのアレンジの感じは並べて聴いてもよさそうですね。

みさと:とっても気持ち良かった。美しいですね、Harunaさん。

金子:良い曲でしたね。歌詞では結構つらい心情も描かれていたりする曲なんですけど、Harunaさんは音楽の原点がクラシックにあるそうで、この曲は10代の頃に初めてHarunaさんの曲をアレンジしてくれた原文雄さんという方がアレンジャーを務めていて。精神状態のつらいときでも、もう一度自分の原点に立ち返って、それによって夜明けを見出すというストーリー性も見えてくるような楽曲だなと思いました。



みさと:そして、Tocagoは初になりますかね。

金子:そうですね、FRIENDSHIP.から初めてのリリースです。このバンドはシンガーソングライターとしても活動してきた沖ちづるさんという方がボーカル/ギターで、2020年に結成されて、2022年からライブ活動を行い、今回初の音源をリリース。この方の声もまたいいですよね。

みさと:いいですよねー。独白のようなヒリヒリ感もありつつ、バックの音にサイケやロックのエッセンスも感じられるし。シンガーソングライターでやられてきたものとの棲み分けもあるんだろうなっていうのも見えてきます。

金子:フォーキーなんだけどちょっとオルタナな質感がある感じは、エンジニアが神谷洵平さんということで、さすがのサウンドで。神谷さんがやってる赤い靴ともリンクするような格好良さがありますよね。



みさと:さあPart2からはどなたをかけましょうか?

金子エルスウェア紀行をかけようと思います。



みさと:とってもよかった、好きです。

金子:いいですよね。結構ひさしぶりのリリースなんですけど、好きなんですよね、エルスウェア紀行。

みさと:好きだよねー、良いよねー。

金子:毎回本当に良質なポップスを届けてくれる人たちで、インディー感はあるんだけど、男女ユニットで女性ボーカルだったりするから、ヨルシカとかにも通じるぐらいのポップポテンシャルがあるというか、これは広くに聴かれるべき人たちだなと。基本は2人で完結しつつ、この曲だとベースに茅ヶ崎学さん、キリンジとか、いろんなところで弾かれている方が参加していて、それによるグルーヴ感も素晴らしかったし、あと歌詞も、「無添加」っていうタイトルからして面白いですけど。リンゴ飴がテーマになっていて、「リンゴ飴のようにコーティングされた美しさだけでは語れない、その中にあるささやかなそれぞれの営み」を「無添加な愛」っていう言葉で表現する作家性もいいなと思うし、めちゃめちゃいいですね。

みさと:もう完璧ですよね。今のコメントからしても、どれだけ2人が素晴らしいかっていうのが伝わりますけど。音楽玄人が聴いても満足して楽しんでもらえるエッセンスがありつつ、パッと聴いた感じでも耳馴染みのいいような音。そして気になる言葉でしっかりキャッチできるっていう。いや、もういいところしかなくてどうしようかなっていう。

金子:あはは。でもホントに、めちゃめちゃいいですよね。

みさと:しかも、さっきおっしゃってた「無添加」をテーマにされたことで、「迷ったら素朴でいびつな方を選ぶ」っていうのもライナーノーツに書かれていたのが、やっぱり届けたい言葉と音がリンクしていて、だからこんなにしっくりくるんだなっていう発見がありました。

金子:そういうところがただのポップスでは終わらない所以な感じがしますよね。

みさと:いやあ、やっぱりニヤニヤしちゃうね。こういう人たちがどんどんメインストリームに進出してくれるのを待ってます。


New Release Digest Part 3


みさと:新譜ダイジェスト、パート3でした。リリースおめでとうございます。はじめましてさん、いらっしゃい。「砂の壁」さんです。

金子:パート3は、兵庫・神戸勢がなにやら多かったですけど。

みさと:確かにそうですね。兵庫・神戸は音楽の街ですね。

金子:「砂の壁」も神戸発のバンドで、2019年に活動を開始して、2020年4月から現行の4人体制。メンバーは研究職、システムエンジニア、コンサルタント、コピーライター、それぞれの職業を持ちながら音楽活動を行っていると。

みさと:超優秀じゃん。すごいチームですね。

金子:仕事も優秀なのに音楽もいいですね。

みさと:できる人は何でもできちゃうのかしら。いやでも、きっと突き詰めることが好きなタイプの職種なのかな。

金子:たしかに。

みさと:こだわりと美意識みたいなものを感じました。

金子:さらにこの曲はayU tokiOのレーベルからのリリースで、猪爪くんがレコーディング、ミックスエンジニア、サウンドプロデューサーとしても関わっていて、だからこそのクオリティっていうのもあって。このソウルフィーリングがね、個人的にもすごく好きでした。



みさと:合唱のようなコーラスと、声の出し方も含めて美しさ、立たせ方みたいなものもとても見えてくる1曲でしたね。そして、兵庫・神戸で言うと凌平さんの声が私好きなんです。

金子:この人のドスのきいたラップはやっぱり印象的ですよね。

みさと:いいですね、凌平さん。毎作かっこいい。

金子:しかも今回はそこにもう1人すごい声の人が入ってきていて。村島洋一さんという京都で活動してる方で、バンドでも弾き語りでも活動をしているみたいで。僕は初めてちゃんと知ったんですけど、一部では「京都の至宝」と呼ばれたりもしているとのことで、たしかに存在感がすごい。

みさと:一度聴いたら忘れられないインパクトの強さ。至宝ですね。

金子:この2人の声の強さはすごいですね。さらにGuruConnectのプロデュースで、アジカンのゴッチさんがエンジニアでっていう。「砂の壁」もそうでしたけど、やっぱりチームで作ってるのも強みかなと思います。



みさと:さあこの流れでいくと......厚武さん、どなたかけますか?

金子:やっぱり兵庫・神戸ってことになると、Newⅾumsですかね。

みさと:Newdumsもかっこいい!

金子:かっこよかった。リリースはすごくひさしぶりで、2年以上ぶりとかなんですけど、一聴して、「Newdumsこんなだったっけ?」ってちょっと思っちゃうぐらいな感じで。かなり音数を絞ってて、いい意味でスカスカで、過不足ないアレンジで。ボーカルのちょっとR&Bとかも入ったような歌もより生かされていて、言い方はあれですけど、「こんなかっこよかったっけ?」って思っちゃうぐらいの感じで。

みさと:軽いんだけどブルージーで、しっかりギターもギュウィンギュウィンしてて。厚武さんがおっしゃりたい感じ分かります。言語化するとすごく難しくて、足りてないわけじゃないんだけど、なんでこんな。。。

金子:音楽だと「Less is More」っていう言葉もありますけど、「むしろ引いた方が豊かになる」みたいな感じはすごくあります。で、音源を聴いた後に資料を見てみたら、今回からレーベルはBigFish Soundsからのリリースで、オーナーの柏井日向さんがプロデュースを担当されてるとうことで。レーベルとしてはSADFRANKやTAMIWも手掛けていて、エンジニアとしては本当に数多くのアーティストに関わられてる方なので、「柏井さんと一緒にやり始めたのか、なるほど!」っていうのは、あとあと納得しました。

みさと:業界ざわつき案件でしたね。

金子:あはは。で、Newdumsは6月に神戸から上京してくるそうで、その前の5月19日に大阪で初のワンマンライブをやっていると。

みさと:今年は飛躍の年になりそうですね。

金子:神戸の港から出航していくわけですよ。

みさと:そして東京湾にたどり着くと(笑)。



みさと:お送りしたのはNewdumsで「Your sorrow」でした。今週も良曲たくさん大豊作でしたね。

金子:神戸にしろ横浜にしろ、そしてもちろん福岡にしろ、やっぱり海に面した港町的なところっていうのは音楽の宝庫だなと改めて感じました。

みさと:港っていうのは文化のクロスポイントみたいなところがあるので、コミュニティもそうだし、カルチャーもそうだし、音楽だけではなく、このクロスされたところでしかできないものが生まれていくんでしょうね。


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
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FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。

放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC
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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

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奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

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Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


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