SENSA

2022.10.27

【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 大巨匠ジョン・ウィリアムズを特集!「Room H」-2022.10.26-

【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 大巨匠ジョン・ウィリアムズを特集!「Room H」-2022.10.26-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(森山)近況ですが、odolのワンマンライブ2022"individuals"を終えて最初の収録となります。前回は本番前の収録だったのであまり話せませんでしたが、改めてご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。とても嬉しい感想も皆さまからたくさんいただいて、開催出来て良かったなと思います。スタッフや関係者の方からも「過去最高のライブだった」みたいな反応をもらって、今年の3月にindividualsをやってから、「これはいいぞ」ということでもう1回秋にもやらせてもらったんですけど、本当に開催できて良かったなと思っております。もう一つ近況といえばodolのレコーディング直前です。なので曲を作っており、なかなか大変な日々ですね(笑)。頑張っています。

チャートで見つけた海外のお気に入りの音楽を紹介!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたことと今聴いてもらいたい音楽についてお話しするお時間です。最近ハッとしたことなのですが、前回のこのコーナーで久しぶりに健康トークをして、「腰が痛いよ」という話をしたら、皆さまからたくさんメッセージやアドバイスをいただいてすごく嬉しかったです。やっぱり健康って、多くの人にとって共通のテーマだなと思ったんですけど、それと近いことで、「枕」もたくさんの人にとっての共通のテーマかなと思うんですね。譲れないこだわりとかがあったり、逆に「全然気にしませんよ」という方もいたりとか。
僕自身はそこまでシビアではないんですけれども、たまにあわないものもあったりして、色々試しながら「これかな?」というのに決まって、しばらくそれで寝て、また違和感が出てきたら迷走してみたいな感じを繰り返しているんですね。
最近その枕問題に僕の中で少し更新があって、意外と枕なしでもいけるかもと気がついたんですよね。ベッド自体に頭をつけるのって、若干抵抗あるので、タオルだけ敷いて寝ています。よくタオルで厚みを作って枕にするといいみたいなことを聞きますが、そういうわけではなく、本当にタオル一枚分の厚みだけを頭の下に敷いています。これが意外といいんですよね。あまり固定されてない感じが逆にいいかなと思っていて、首とかに圧迫感がないんですよね。枕なしで寝ている方っていらっしゃいますかね?僕としては人生初の試みだったんですけど、この一週間ぐらいはそれで寝ていて、結構ありだなと思っています。皆さんもおすすめの枕とか、こだわりの枕があったらぜひ教えてください。ということで「枕なしでもいけるやん」というハッとした話でした。

1曲目:The 1975「I'm In Love With You」
それではこのあたりで音楽をお送りしていきたいと思います。毎回Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。本日は「チャートで見つけた音楽:国外編」というテーマで3曲ご紹介したいと思います。メッセージでご要望いただいたということもあり、前回に引き続き「チャートで見つけた音楽」です。前回は日本編というのをやったので、今回は国外編となりました。この番組Room "H"でも、「もっと多くの人が知っているような曲もたくさん流していこう」というスタッフからのアイディアをいただきまして、「多くの人が知ってると言えばチャートとでしょう」ということで、収録時の最新チャートを見ながら僕が気になった音楽を改めて僕なりに紹介させていただくというものです。

ということでまず1曲目に選んできたのが、The 1975の「I'm In Love With You」という曲です。ここで改めてご紹介するまでもないかもしれませんけど、イギリスの4人組です。今回お送りするのは「I'm In Love With You」という曲なのですが、この曲、すごくポップですね。The 1975ってこういうすごくポップな表現とともに、若干アイドル的に推されているような側面もあったりするんじゃないかなというイメージなんですけど、そんな中でたまにめちゃくちゃグッとくる曲、もちろんこの曲もグッとくるのですが(笑)、僕なんかにも刺さる曲を出してきたりして、その幅広さというのが結構好きなんですよね。前にこの番組で「Part Of The Band」という曲をオンエアしたのですが、あの曲はすごく好きでしたね。それも聴いてほしいのですが、今日はこちらの曲をお送りしたいと思います。



オンエアでは、2曲目にBibio「Off Goes The Light」、3曲目にMura Masa「e-motions feat. Erika de Casier」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!




「今日の一人」:ジョン・ウィリアムズを紹介!

ここからは「今日の一枚」のお時間です。毎週何か1作品もしくはお一人にスポットを当てて僕の視点でその魅力を語らせていただくというコーナーです。本日取り上げさせていただくのは、作曲家ジョン・ウィリアムズです。この番組史上最大の巨匠というか、もう伝説級の方ですよね。皆さんもご存知かなと思います。
僕はジョン・ウィリアムズの大ファンっていうわけではなくて、学生の頃に色々調べたりというのは一度だけあるんですけど、そのくらいかなみたいな感じでそんなに詳しいわけでもないです。それで今回なぜ選んだかというと、『ハリーポッターと賢者の石』のサウンドトラックをジョン・ウィリアムズが作っていますが、そのサントラというのが僕の中でとても大きな原体験の一つになっているんですね。映画『ハリーポッター賢者の石』は2001年公開で、当時僕は7歳、小学生2年生ぐらいだったわけですけども、その頃はよく博多のキャナルシティの映画館に連れて行ってもらってたんですよ。あのナム・ジュン・パイクのブラウン管を横目に。「全然テレビ映ってないなー」みたいな(笑)。いまは直っているんですよね?そういえば見に行ってないな。
それで、その時代にキャナルシティによく連れて行ってもらっていたんですけど、そんな中で当然のように『ハリーポッターと賢者の石』も観て、もちろん映画自体もすごく好きになって、ビデオかDVDかも持っていて繰り返し観ていました。そういえばゲームも持っていましたね。ゲームをやるぐらい好きで。それでその次の年だと思うんですけど、親戚にクリスマスプレゼントということで、『ハリーポッターと賢者の石』のサントラCDとソニーのラジカセをいただいたんですよ。それがすごく嬉しかったんですけども、もちろんその当時は自分のCDなんて持ってないので、ひたすらそのサントラをラジカセで聴くという時期があったわけですよね。ただ当時は"サントラを聴く"という認識で聴いていたわけではなかったような気もしますね。その時間自体が半分アトラクションみたいな感じというか、映画の世界に入り込めるじゃないですか?そういう楽しさと、あとはラジカセをもらって、それでCDを聴くというそのこと自体の楽しさ、自分だけの世界・時間みたいな、そういうのも相まって、繰り返し聴いていました。
そういう幼少期の思い出があって、その当時は特に意識していなかったですけど、振り返ると今音楽が好きになったことの理由の一つとしてはあるなと感じているんですね。
そういう風に自分の原体験として、ジョン・ウィリアムズ作品というのがすごく強くあるのに、そこまで詳しくないという状態で、網羅的に作品を見渡してみたりとか、いろいろ聴いてみたりしたいなと思っていたので、せっかくなのでこのコーナーをお借りしてやってみようかとなりました。なのでむしろ皆さんに、もしおすすめのジョン・ウィリアムズ作品とかあったら教えてもらいたいですね。情報として知っていることでも、人からおすすめされたりするとまた立体的になったりして嬉しいので、ぜひ好きな方がいらっしゃったら教えてください!
まずは一応、改めて簡単にジョン・ウィリアムズのことをご紹介してみようと思います。アメリカの作曲家で1932年生まれ、現在なんと90歳。これまでにグラミー賞に25回、英国アカデミー賞7回、アカデミー賞を5回、ゴールデングローブ賞を4回受賞しており、アカデミー賞には52回もノミネートされているというとんでもない記録をお持ちの作曲家です(笑)。こうやって見るとやばいですね。代表作は、多すぎてもちろん全部はあげられないんですが、『スターウォーズ』や『ジョーズ』、『スーパーマン』 、『E.T.』、『ジュラシックパーク』、『シンドラーのリスト』、『インディジョーンズ』、『ハリーポッター』などなど。さらに映画音楽の他にもオリンピックのテーマ曲の作曲だったり、ボストン・ポップス・オーケストラの常任指揮者を13年間務めていたりして、やはり挙げだすとキリがないなという感じです。
こうやって改めて言ってくと、ジョン・ウィリアムズの音楽を聴いたことがないという方を探す方が難しいというか。「日本でジョン・ウィリアムズの音楽を耳にしたことがないという人ってどうやったら会えるんだろう?」みたいな、そんなレベルですよね(笑)。映画で聴いていたり、ブラスアレンジされることもすごく多いと思いますが、学生時代とかに吹奏楽部とかでやっていたとか、吹奏楽部が演奏していたのを聴いたという方もいるかもしれませんね。映画の中だけじゃなくて、純粋に音楽としてそういう風に触れていた方も多いんじゃないかなと思いますね。僕もエレクトーンやっていた頃は何曲もジョン・ウィリアムズの曲を演奏していました。
ということでもうハリウッドの歴史を作ってきた人というか、もう歴史そのものみたいな人なわけですね。だからこそ福岡市南区の小学生にも届いたという、そういうことですよね。未だにその時の体験が本当に心に残っていますからね。
そんなジョン・ウィリアムズなんですが、そういう風に大きな仕事を始める前の、いわゆる下積み時代では映画スタジオに所属していたんですね。当時って映画会社自体がそれぞれに専属のオーケストラやスタジオを持っていて、それぞれに音楽監督もいたんですよね。スタジオシステムという言葉を聞いたことあるかもしれないんですけど、映画会社が完結で全部やっているというシステムです。今は全部が分かれていますよね。その時代、ジョン・ウィリアムズはいくつかの映画スタジオに所属したんですけど、その時代にヘンリー・マンシーニという『ティファニーで朝食を』とかの音楽を手がけた方がいて、彼と知り合っていて、彼の仕事にも参加していたりしていました。ヘンリー・マンシーニも僕の原体験のもう一人なんです。ヘンリー・マンシーニの録音のピアノとかをジョン・ウィリアムズが弾いていたりするんですよね。割と親しい間柄だったみたいですね。
そんな感じで僕にとってすごく大きな影響を与えたジョン・ウィリアムズなんですが、ざっくりとご紹介をしてきたので音楽を聴いていこうと思うんですけれども、皆さんはジョン・ウィリアムズ・ワークスの中で特に好きな映画とかはありますか?僕は映画だと『ホームアローン』とか『E.T.』 、『ハリーポッターと賢者の石』もそうですけど、あと『シンドラーのリスト』と『ターミナル』とか、その辺が結構好きです。みなさんいかがでしょう?すごく映画を観たくなってきたな...。映画自体は色々と好きなものもあるんですけど、サウンドトラックという観点でジョン・ウィリアムス作品のなかで一番好きなのは『シンドラーのリスト』なんですよね。映画自体ももちろん大好きな映画なんですけど、この作品は本当にサントラを聴くだけで泣けてくるというか、じんわりしてしまうんですよね。ボストン交響楽団とイツァーク・パールマンのソロバイオリンなんですけど、音色がまず美しすぎるのと、映画の記憶と相まってというのもあると思うんですけど、何かすごく心にくるんですよね。『シンドラーのリスト』のテーマを流したいなって思っていて、今回はサントラの1曲目の「Theme From Schindler's List」というのをお送りします。この機会にジョンウィリアムズ関連の映画をもう一度観直すのもいいかもしれませんね。僕もレコーディングを終えたら観ようかなと思います。



ということで本日は「今日の一人」ということでジョン・ウィリアムズについてお送りしてきました。こういうテーマは本当に1コーナーでは時間が足りないですよね。ジョン・ウィリアムズはたくさんの映画音楽を作っていますので、「そんなに気にしたことなかった」という方ももしかしたらいるかもしれないですけど、ジョン・ウィリアムズ縛りで映画を辿っていくとか、面白いと思います。僕自身もまだまだ知らない作品とか、聴き逃していた曲とかあると思うので、ぜひ皆さんおすすめのジョンウィリアムズ作品、映画やサントラがあれば教えて下さい!


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Photo by Shaikh Sofian



10月26日(水) オンエア楽曲
odol「三月」
The 1975「I'm In Love With You」
Bibio「Off Goes The Light」
Mura Masa「e-motions feat. Erika de Casier」
John Williams「Theme From Schindler's List」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


LINK
FM福岡「Room "H"」

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