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REVIEW
2026.10.24
21歳の日本人シンガーソングライター、Rol3ert(ロバート)。2025年1月に「meaning」で本格始動してから2年足らずで届けられた1stフルアルバム『meet me in my head』は、早熟という一言では片づけられない作品だ。ここにあるのは、きれいに整理された自己紹介ではない。嬉しさ、悲しさ、劣等感、初期衝動。これまで積み重なってきた感情が、矛盾したまま14曲の中で息をしている。
タイトルを訳せば「僕の頭の中で会おう」。その言葉どおり、聴き手はRol3ertの最も個人的な場所へ招かれる。けれど、このアルバムは内向きではない。むしろ、自分でも理解しきれない感情を包み隠さず差し出すことで、国籍や言語を越えて誰かとつながろうとしている。本人はこの作品を「超、自分勝手なアルバム」と語った。その自分勝手さこそが、他者へ届くための誠実さに思える。
幕開けを飾る「Done」は、ミックスもレコーディングも自身で手がけた楽曲。整いすぎない手作りの音像からは、Rol3ertの原点であるベッドルーム・ミュージックの匂いがする。続く「meaning」は、人が一つの意味を求めること自体を問い直す。答えを提示するためではなく、答えが見つからない現実を、そのまま音楽にする。この2曲がアルバムの扉を開くのは必然だ。
刺激的なのは、ポップとオルタナティブを無理に分けていないこと。「savior」の開かれた輝きから、「Realized」の轟音へ。「Kodoku」では、自己不信を綴った言葉の背後で巨大なビートが鳴る。悲しい歌詞だから静かなバラードにする、という予定調和はここにない。複数の感情が同時に存在する頭の中を、そのままサウンドへ変換した結果、歪で美しい化学反応が起きている。
英語詞の中へ日本語が突如現れる瞬間も、Rol3ertの音楽を特別なものにしている。英語は、自分自身へ最も自然に届く言葉。一方、日本人として生きてきた感情には、日本語でしか触れられない場所がある。2つの言語は世界進出のための装飾ではない。自分に嘘をつかずに歌うための、切実な選択なのだ。
その選択は、すでに海外の客席へ届き始めている。シンガポールでは英語詞が観客の歌声となって返り、台湾では、音楽の奥にあるメッセージやRol3ert自身の人物像まで受け止められたという。世界へ向けて自分を作り替えるのではなく、自分の頭の中を深く掘るほど、遠くの誰かとつながっていく。その現象がおもしろい。
Taka Perryと生み出した「Boy」と「Aftertaste」は、メロディによって連結される。MONJOEと音を削り込み、最後に歪んだベースを残した「i won't see you anymore」。京都でのコライトキャンプを起点に、自ら何度も作り直した「with you」。共同制作はRol3ertの輪郭を薄めるものではなく、他者との"アイデアの試合"を経て、曲をもう一度自分の身体へ戻す作業だった。
そして「say my name - album version -」、「sweet tear - album version -」では、進化の過程で磨かれた楽曲を、あえて初期衝動へ近づけている。前者は長いイントロと全編英語詞によって原型を呼び戻し、後者は宅録の感触を残したままD.O.I.のミックスで奥行きを得た。過去を塗り替えるのではない。過去の自分と現在の自分を、同じ作品の中で再会させているのだ。
ラストを飾る「dreams」は、Michael Kanekoと作り上げた、生音の温かさに包まれた楽曲。情報が絶え間なく押し寄せる時代から少しだけ離れ、変わらないものへ身を預けるような安堵がある。1曲目の「Done」が"But now I'm done"と何かを終わらせる言葉で始まり、「dreams」が"Don't leave me alone"という願いを残す。この矛盾もまた、人間そのものだ。
『meet me in my head』には、自分探しの正解は収められていない。Rol3ert自身、きっと一生わからないからこそ、探し続ける楽しさがあると話していた。だから、このアルバムは終着点ではない。部屋というセーフスペースから、アジアへ、そして世界へ踏み出すための出発点だ。
頭の中は、本来なら本人にしか入れない。けれど音楽が鳴る46分45秒だけ、僕たちはその扉の向こうへ招かれる。そこで出会うのはRol3ertであり、同時に、答えを持てずに生きている自分自身でもある。矛盾を矛盾のまま鳴らす勇気。その自由さが、この1stアルバムを鮮烈なものにしている。
文:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

Rol3ert「meet me in my head」
2026年10月21日(水)
Label:Exciter Records
Format:Digital,CD
Track:
1.Done
2.meaning
3.Boy
4.Aftertaste
5.i won't see you anymore
6.savior
7.Realized
8.Kodoku
9.say my name - album version-
10.sweet tear - album version -
11.with you
12.(how could i be)honest?
13.HOPE
14.dreams
試聴はこちら
CD購入リンクはこちら

2026年11月6日(金)
大阪 BIG CAT
開場18:30/開演19:30
Info:キョードーインフォメーション
0570-200-888(12:00~17:00 ※土日祝祭日を除く)
2026年11月12日(木)
東京 Spotify O-EAST
開場18:30/開演19:30
Info:DISK GARAGE
https://info.diskgarage.com
チケット:前売 スタンディング ¥4,500(税込)
※ドリンク代別
※4歳以上有料
チケット一般発売中!
チケット総合サイト https://linktwin.co/hQSlKz
<プレイガイド受付URL>
イープラス:https://eplus.jp/rol3ert/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/rol3ert-26/
ローソンチケット:https://l-tike.com/rol3ert/
ticket board:https://ticket.tickebo.jp/sn/Rol3ert-2026-tb
楽天チケット:https://r10.to/rol3ert
<海外/Applications from overseas>
eplus:https://eplus.tickets/rol3ert/
ticket board:https://ticket.tickebo.jp/sn/Rol3ert-2026-tb
■運営
東京:DISK GARAGE / 大阪:キョードーグループ
■企画制作
KMGI/ライブエグザム
【日時】2026年11月7日(土) 18:30 START(集合:18:15)
【場所】タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース
【内容】アコースティックLIVE+CDサイン会
お問い合わせ:タワーレコード梅田NU茶屋町店 TEL: 06-6373-2951
【対象商品】
2026年10月21日発売、10月20日入荷
Rol3ert 「meet me in my head」 品番:EXCT-0006 価格3,500円(税込)
【特典会内容】
CDサイン会
※サインはお買い求め頂いた商品に入れます。インストア当日は忘れずにお持ちください。
詳細:https://rol3ert.com/schedule/c2NoZWR1bGUjMjI4OTY=

2026年10月28日(水)
ハウマ・ジャカルタ(グナワルマン)
開場 18:30 WIB / 公演 19:00 - 20:30 WIB
入場無料
※席数に限りがあるため、事前予約が必要です。
予約受付URL: https://bit.ly/4zfsslk
「After Dark Halloween Party」
2026年10月31日(土)
TriNoma 4階ガーデン(ケソンシティ)
開演 午後7:00
入場無料
@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
タイトルを訳せば「僕の頭の中で会おう」。その言葉どおり、聴き手はRol3ertの最も個人的な場所へ招かれる。けれど、このアルバムは内向きではない。むしろ、自分でも理解しきれない感情を包み隠さず差し出すことで、国籍や言語を越えて誰かとつながろうとしている。本人はこの作品を「超、自分勝手なアルバム」と語った。その自分勝手さこそが、他者へ届くための誠実さに思える。
幕開けを飾る「Done」は、ミックスもレコーディングも自身で手がけた楽曲。整いすぎない手作りの音像からは、Rol3ertの原点であるベッドルーム・ミュージックの匂いがする。続く「meaning」は、人が一つの意味を求めること自体を問い直す。答えを提示するためではなく、答えが見つからない現実を、そのまま音楽にする。この2曲がアルバムの扉を開くのは必然だ。
刺激的なのは、ポップとオルタナティブを無理に分けていないこと。「savior」の開かれた輝きから、「Realized」の轟音へ。「Kodoku」では、自己不信を綴った言葉の背後で巨大なビートが鳴る。悲しい歌詞だから静かなバラードにする、という予定調和はここにない。複数の感情が同時に存在する頭の中を、そのままサウンドへ変換した結果、歪で美しい化学反応が起きている。
英語詞の中へ日本語が突如現れる瞬間も、Rol3ertの音楽を特別なものにしている。英語は、自分自身へ最も自然に届く言葉。一方、日本人として生きてきた感情には、日本語でしか触れられない場所がある。2つの言語は世界進出のための装飾ではない。自分に嘘をつかずに歌うための、切実な選択なのだ。
その選択は、すでに海外の客席へ届き始めている。シンガポールでは英語詞が観客の歌声となって返り、台湾では、音楽の奥にあるメッセージやRol3ert自身の人物像まで受け止められたという。世界へ向けて自分を作り替えるのではなく、自分の頭の中を深く掘るほど、遠くの誰かとつながっていく。その現象がおもしろい。
Taka Perryと生み出した「Boy」と「Aftertaste」は、メロディによって連結される。MONJOEと音を削り込み、最後に歪んだベースを残した「i won't see you anymore」。京都でのコライトキャンプを起点に、自ら何度も作り直した「with you」。共同制作はRol3ertの輪郭を薄めるものではなく、他者との"アイデアの試合"を経て、曲をもう一度自分の身体へ戻す作業だった。
そして「say my name - album version -」、「sweet tear - album version -」では、進化の過程で磨かれた楽曲を、あえて初期衝動へ近づけている。前者は長いイントロと全編英語詞によって原型を呼び戻し、後者は宅録の感触を残したままD.O.I.のミックスで奥行きを得た。過去を塗り替えるのではない。過去の自分と現在の自分を、同じ作品の中で再会させているのだ。
ラストを飾る「dreams」は、Michael Kanekoと作り上げた、生音の温かさに包まれた楽曲。情報が絶え間なく押し寄せる時代から少しだけ離れ、変わらないものへ身を預けるような安堵がある。1曲目の「Done」が"But now I'm done"と何かを終わらせる言葉で始まり、「dreams」が"Don't leave me alone"という願いを残す。この矛盾もまた、人間そのものだ。
『meet me in my head』には、自分探しの正解は収められていない。Rol3ert自身、きっと一生わからないからこそ、探し続ける楽しさがあると話していた。だから、このアルバムは終着点ではない。部屋というセーフスペースから、アジアへ、そして世界へ踏み出すための出発点だ。
頭の中は、本来なら本人にしか入れない。けれど音楽が鳴る46分45秒だけ、僕たちはその扉の向こうへ招かれる。そこで出会うのはRol3ertであり、同時に、答えを持てずに生きている自分自身でもある。矛盾を矛盾のまま鳴らす勇気。その自由さが、この1stアルバムを鮮烈なものにしている。
文:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
RELEASE INFORMATION

Rol3ert「meet me in my head」
2026年10月21日(水)
Label:Exciter Records
Format:Digital,CD
Track:
1.Done
2.meaning
3.Boy
4.Aftertaste
5.i won't see you anymore
6.savior
7.Realized
8.Kodoku
9.say my name - album version-
10.sweet tear - album version -
11.with you
12.(how could i be)honest?
13.HOPE
14.dreams
試聴はこちら
CD購入リンクはこちら
LIVE INFORMATION
Rol3ert Live Tour 2026 "meet me in my head"

2026年11月6日(金)
大阪 BIG CAT
開場18:30/開演19:30
Info:キョードーインフォメーション
0570-200-888(12:00~17:00 ※土日祝祭日を除く)
2026年11月12日(木)
東京 Spotify O-EAST
開場18:30/開演19:30
Info:DISK GARAGE
https://info.diskgarage.com
チケット:前売 スタンディング ¥4,500(税込)
※ドリンク代別
※4歳以上有料
チケット一般発売中!
チケット総合サイト https://linktwin.co/hQSlKz
<プレイガイド受付URL>
イープラス:https://eplus.jp/rol3ert/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/rol3ert-26/
ローソンチケット:https://l-tike.com/rol3ert/
ticket board:https://ticket.tickebo.jp/sn/Rol3ert-2026-tb
楽天チケット:https://r10.to/rol3ert
<海外/Applications from overseas>
eplus:https://eplus.tickets/rol3ert/
ticket board:https://ticket.tickebo.jp/sn/Rol3ert-2026-tb
■運営
東京:DISK GARAGE / 大阪:キョードーグループ
■企画制作
KMGI/ライブエグザム
インストアイベント
Rol3ert 「meet me in my head」 発売記念イベント@タワーレコード梅田NU茶屋町店【日時】2026年11月7日(土) 18:30 START(集合:18:15)
【場所】タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース
【内容】アコースティックLIVE+CDサイン会
お問い合わせ:タワーレコード梅田NU茶屋町店 TEL: 06-6373-2951
【対象商品】
2026年10月21日発売、10月20日入荷
Rol3ert 「meet me in my head」 品番:EXCT-0006 価格3,500円(税込)
【特典会内容】
CDサイン会
※サインはお買い求め頂いた商品に入れます。インストア当日は忘れずにお持ちください。
詳細:https://rol3ert.com/schedule/c2NoZWR1bGUjMjI4OTY=
Rol3ert「meet me in my head」SHOWCASE & FAN MEET

2026年10月28日(水)
ハウマ・ジャカルタ(グナワルマン)
開場 18:30 WIB / 公演 19:00 - 20:30 WIB
入場無料
※席数に限りがあるため、事前予約が必要です。
予約受付URL: https://bit.ly/4zfsslk
「After Dark Halloween Party」
2026年10月31日(土)
TriNoma 4階ガーデン(ケソンシティ)
開演 午後7:00
入場無料
LINK
オフィシャルサイト@rol3ertmusic
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