札幌在住・社会人バンドFirst Love is Never Returnedが「本当の意味でのメジャーデビュー」日々を彩る次代のポップミュージックの担い手。初渋谷CLUB QUATTROワンマンライブオフィシャルレポート到着!
REPORT
2026.08.21
Enfants、満員の恵比寿LIQUIDROOMで示した覚悟──ワンマンツアー「Loneliness, Social Interaction」ファイナル公演ライブレポート
Enfantsが、全7公演にわたるワンマンツアー「Loneliness, Social Interaction」を完走した。そのツアーファイナルとなった、8月13日(木)に恵比寿LIQUIDROOMで開催された公演の模様をレポートする。

オープニングのSEとしてポーティスヘッドの「Wandering Star」が鳴り渡る中、松本大(Vo・G)、大屋真太郎(G)、中原健仁(B)、伊藤嵩(Dr)がステージイン。凛と張り詰めた空気を切り裂くようなギターのフィードバックノイズ。伊藤が豪快な一撃をかまし、その上に、松本、大屋、中原の音が分かちがたく重なっていく。そのまま雪崩れ込むように1曲目の「Good News」へ。大地を深く踏みしめながらゆっくりと前進してゆくような重厚なバンドサウンド。その上に重なる松本の歌が次第にエモーショナルに昂ってゆき、時おり、押さえきれぬ感情の突出した発露のようなシャウトもかまされる。

続けて、退廃的な世界観を描き出す「Dying Star」へ。会場全体に満ちる不穏なグルーヴ。壮絶に轟くサウンドを背に受けた松本は、ハンドマイクでステージを巡りながら超満員のフロアを容赦なく煽りまくっていく。際限なく高まり続ける高揚感と一体感。次に披露されたのは、現時点では未発表の新曲。タイトにしてシャープなドラム。果敢にエッヂを攻め込んでいくギター&ベース。その上に響きわたる松本の咆哮のような猛々しいシャウト。あまりにも圧巻。
松本は、「話したいことはたくさんあるんだけど、Yeah!って盛り上がったこの感情を大事にしたいから。」と最初のMCパートを手短に切り上げ、「Kid Blue」からライブを再開させる。「東京、でっかい声聴きたいなぁ!」と呼びかけた上で披露した「HYS」では、その想いに応えるように観客が歌声を何度も懸命に重ねていく。



「Punk Head」では、大屋のギター、中原のベース、伊藤のドラムが、まるでリミッターがぶっ壊れたかのように無軌道に昂り続ける。呼応するように沸き起こるフロアの狂騒。その光景を前にした松本は、「超楽しいぜ!」と高らかに叫びながら、さらにフロアを扇動する。
ここから、松本の歌を主軸に据えた楽曲が続けて披露されていく。切実さをたたえた「ひとりにして」から、憂いを帯びた「R.I.P.」に続いていく。希望にも似た温かなフィーリングに満ちた「天国に生まれた僕ら」のラストでは、松本が感極まるように歌い、最後に「ありがとう。」と感謝の言葉を告げると、フロアからとめどない拍手が送られる。

松本は、超満員のフロアの光景を前にして、「あんまり自分ごとのように思えないんですよ。」「いつまで経っても、でっかい会場、人ごとのように感じてしまう。」と胸の内の心情を赤裸々に語った。
続けて彼は、Enfantsの揺るがぬ創作姿勢について、「ずっと自分の部屋で一人で音楽を作ってきた。」「いちいち怒っていたい。イライラを原動力にして曲が書きたい。」と説明した上で、今回のツアーを通して「幸せになってしまう。」「君たちの温かさにほだされてしまう。」「めちゃくちゃ感謝してる。」と伝えた。本来、このMCパートでは、なぜこのバンドを始めたのか、なぜこのバンドを続けているのか、について語るつもりだったとのことだが、松本は「多くを語らなくても伝わる気がする。」と告げ、「化石になるまで」「惑星」を立て続けて披露していく。先ほどのMCと相まって、いつにも増して親密さを増して響いているように感じられた2曲だった。

続けて、宇宙規模のスケールを描き出してゆく「星の下」へ。大きく翼を広げてダイナミックに飛翔するような歌のメロディに呼応するように、天高く手を掲げる観客。会場全体を満ちわたる一体感は「Midnight Yellow」へと引き継がれ、さらに無際限に高まり続けていく。


松本は、何度も挫折を味わってきたという半生を振り返った。時には、自分の将来に対して期待を持てなくなってしまうこともあったという。そして改めて、そんな自分を、Enfantsを信じて、ライブ会場に集まってくれた一人ひとりの観客に向けて、「めちゃくちゃ感謝してます。」と丁寧に伝えた。
鳴り止まない拍手を受けた松本は続けて、ライブ前日に開催発表した来年1月のZepp DiverCity公演について語り始めた。ずっと叶えたい目標だった場所。何回もトライしようとしたけれど、その度に諦めてきた場所。挑戦すらできなかった場所。Zeppワンマンに懸ける並々ならぬ想いを語った松本は、「今回、できるか分からないZeppを切りました。」「怖い。でも、今やんないとやれない気がした。」と告げた。
その決意の裏には、ツアーを通して、自分たちを信じて応援してくれる人を失いたくない、期待に応えたい、という気持ちもあったという。松本の「頑張ってみる!」という覚悟の言葉にめいっぱいの拍手が送られる中、いよいよライブはクライマックスパートへ突入。MCからの流れを受けて披露されたのは、「Drive Living Dead」。〈あの話の続きでしか叶わない夢があった まだ何度も振り返るほど愛しい場所があった それでも今を選んできたんだ もう戻れやしないぜ〉という言葉が、先のMCと相まってひときわ深く心に響く。
「Play」では、この日を通して何度も更新されてきたピークを再び更新するような熱狂が巻き起こり、ラストの「デッドエンド」では、残された全てのエネルギーを出し尽くすような魂の熱演が届けられる。

これにて鮮やかな大団円かと思いきや、なんと、観客のアンコールの声に応える形で異例のアンコールが実現。先に松本が一人でステージインし、弾き語りで「Autopilot」を歌い始め、その後、大屋、中原、伊藤が合流し、彼の歌を優しく包み込み、そして鮮やかに解き放っていく。あまりにも感動的な名演だった。最後に松本は、オフマイクで「愛してるぞ!」と一人ひとりの観客に叫び、ステージを去っていった。
文:松本侃士
撮影:白石達也

2027年1月31日(日)
東京・Zepp DiverCity
チケット:
1F オールスタンディング:前売 一般¥5,500 / U-22 ¥4,500 / U-15 ¥3,000
※U-15は2011年(平成23年) 4月2日以降に生まれた方が対象
※U-22は2004年(平成16年) 4月2日以降〜2011年(平成23年) 4月1日生まれの方が対象
※2階席販売未定
最速先行予約(抽選)
受付期間:8月12日(水) 20:00 ~ 8月25日(火) 23:59
受付URL:https://eplus.jp/enfants/
ワンマンライブ特設サイト:https://enfants-untilpridedies.studio.site/
@enfants_jp
@enfants_jp

オープニングのSEとしてポーティスヘッドの「Wandering Star」が鳴り渡る中、松本大(Vo・G)、大屋真太郎(G)、中原健仁(B)、伊藤嵩(Dr)がステージイン。凛と張り詰めた空気を切り裂くようなギターのフィードバックノイズ。伊藤が豪快な一撃をかまし、その上に、松本、大屋、中原の音が分かちがたく重なっていく。そのまま雪崩れ込むように1曲目の「Good News」へ。大地を深く踏みしめながらゆっくりと前進してゆくような重厚なバンドサウンド。その上に重なる松本の歌が次第にエモーショナルに昂ってゆき、時おり、押さえきれぬ感情の突出した発露のようなシャウトもかまされる。

続けて、退廃的な世界観を描き出す「Dying Star」へ。会場全体に満ちる不穏なグルーヴ。壮絶に轟くサウンドを背に受けた松本は、ハンドマイクでステージを巡りながら超満員のフロアを容赦なく煽りまくっていく。際限なく高まり続ける高揚感と一体感。次に披露されたのは、現時点では未発表の新曲。タイトにしてシャープなドラム。果敢にエッヂを攻め込んでいくギター&ベース。その上に響きわたる松本の咆哮のような猛々しいシャウト。あまりにも圧巻。
松本は、「話したいことはたくさんあるんだけど、Yeah!って盛り上がったこの感情を大事にしたいから。」と最初のMCパートを手短に切り上げ、「Kid Blue」からライブを再開させる。「東京、でっかい声聴きたいなぁ!」と呼びかけた上で披露した「HYS」では、その想いに応えるように観客が歌声を何度も懸命に重ねていく。



「Punk Head」では、大屋のギター、中原のベース、伊藤のドラムが、まるでリミッターがぶっ壊れたかのように無軌道に昂り続ける。呼応するように沸き起こるフロアの狂騒。その光景を前にした松本は、「超楽しいぜ!」と高らかに叫びながら、さらにフロアを扇動する。
ここから、松本の歌を主軸に据えた楽曲が続けて披露されていく。切実さをたたえた「ひとりにして」から、憂いを帯びた「R.I.P.」に続いていく。希望にも似た温かなフィーリングに満ちた「天国に生まれた僕ら」のラストでは、松本が感極まるように歌い、最後に「ありがとう。」と感謝の言葉を告げると、フロアからとめどない拍手が送られる。

松本は、超満員のフロアの光景を前にして、「あんまり自分ごとのように思えないんですよ。」「いつまで経っても、でっかい会場、人ごとのように感じてしまう。」と胸の内の心情を赤裸々に語った。
続けて彼は、Enfantsの揺るがぬ創作姿勢について、「ずっと自分の部屋で一人で音楽を作ってきた。」「いちいち怒っていたい。イライラを原動力にして曲が書きたい。」と説明した上で、今回のツアーを通して「幸せになってしまう。」「君たちの温かさにほだされてしまう。」「めちゃくちゃ感謝してる。」と伝えた。本来、このMCパートでは、なぜこのバンドを始めたのか、なぜこのバンドを続けているのか、について語るつもりだったとのことだが、松本は「多くを語らなくても伝わる気がする。」と告げ、「化石になるまで」「惑星」を立て続けて披露していく。先ほどのMCと相まって、いつにも増して親密さを増して響いているように感じられた2曲だった。

続けて、宇宙規模のスケールを描き出してゆく「星の下」へ。大きく翼を広げてダイナミックに飛翔するような歌のメロディに呼応するように、天高く手を掲げる観客。会場全体を満ちわたる一体感は「Midnight Yellow」へと引き継がれ、さらに無際限に高まり続けていく。


松本は、何度も挫折を味わってきたという半生を振り返った。時には、自分の将来に対して期待を持てなくなってしまうこともあったという。そして改めて、そんな自分を、Enfantsを信じて、ライブ会場に集まってくれた一人ひとりの観客に向けて、「めちゃくちゃ感謝してます。」と丁寧に伝えた。
鳴り止まない拍手を受けた松本は続けて、ライブ前日に開催発表した来年1月のZepp DiverCity公演について語り始めた。ずっと叶えたい目標だった場所。何回もトライしようとしたけれど、その度に諦めてきた場所。挑戦すらできなかった場所。Zeppワンマンに懸ける並々ならぬ想いを語った松本は、「今回、できるか分からないZeppを切りました。」「怖い。でも、今やんないとやれない気がした。」と告げた。
その決意の裏には、ツアーを通して、自分たちを信じて応援してくれる人を失いたくない、期待に応えたい、という気持ちもあったという。松本の「頑張ってみる!」という覚悟の言葉にめいっぱいの拍手が送られる中、いよいよライブはクライマックスパートへ突入。MCからの流れを受けて披露されたのは、「Drive Living Dead」。〈あの話の続きでしか叶わない夢があった まだ何度も振り返るほど愛しい場所があった それでも今を選んできたんだ もう戻れやしないぜ〉という言葉が、先のMCと相まってひときわ深く心に響く。
「Play」では、この日を通して何度も更新されてきたピークを再び更新するような熱狂が巻き起こり、ラストの「デッドエンド」では、残された全てのエネルギーを出し尽くすような魂の熱演が届けられる。

これにて鮮やかな大団円かと思いきや、なんと、観客のアンコールの声に応える形で異例のアンコールが実現。先に松本が一人でステージインし、弾き語りで「Autopilot」を歌い始め、その後、大屋、中原、伊藤が合流し、彼の歌を優しく包み込み、そして鮮やかに解き放っていく。あまりにも感動的な名演だった。最後に松本は、オフマイクで「愛してるぞ!」と一人ひとりの観客に叫び、ステージを去っていった。
文:松本侃士
撮影:白石達也
LIVE INFORMATION
Enfants One Man Live 2027"Until Pride Dies"

2027年1月31日(日)
東京・Zepp DiverCity
チケット:
1F オールスタンディング:前売 一般¥5,500 / U-22 ¥4,500 / U-15 ¥3,000
※U-15は2011年(平成23年) 4月2日以降に生まれた方が対象
※U-22は2004年(平成16年) 4月2日以降〜2011年(平成23年) 4月1日生まれの方が対象
※2階席販売未定
最速先行予約(抽選)
受付期間:8月12日(水) 20:00 ~ 8月25日(火) 23:59
受付URL:https://eplus.jp/enfants/
ワンマンライブ特設サイト:https://enfants-untilpridedies.studio.site/
LINK
オフィシャルサイト@enfants_jp
@enfants_jp




