SENSA

2019.10.18

今回は「日本語が響く!」というテーマでプレイリストを作成。文学的だったり、日本語特有の言葉遊びが効いていたり。歌詞が特徴的な楽曲を選曲しました。めっきり寒くなってきた今日この頃。芸術の秋に音楽と言葉にどっぷり浸かってみてはいかがでしょう。

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弊社所属・関連アーティストは、サカナクション, odol, bonobos, Keishi Tanaka, Predawn, ベランダ の楽曲が入っています。

上記アーティストの楽曲はもちろん要チェックですが、ここでは注目して欲しい楽曲を紹介できればと思います。



People In The Box「どこでもないところ」

2003年に福岡県北九州市にて結成。変拍子を多様しポストロック的で複雑な演奏と心地の良くポピュラリティーのある歌が魅力的な3人組ロックバンド。軽やかなギターリフと穏やか温度で歌われる歌に明るい印象を受けるこちらの楽曲ですが、歌詞では「燃やして」「灰になって」「残らず消えた」「打ち捨てられた」など喪失を連想させる言葉とストーリーが綴られおり、楽曲と歌詞の間に良いコントラストが生まれています。そのギャップに非常にカタルシスを感じる楽曲です。



MONO NO AWARE「井戸育ち」

東京都八丈島出身のメンバーを擁する4人組バンド。1st アルバム『人生、山おり谷おり』収録曲。このアルバムのフライヤーに「何度もおり間違えて、僕たちの人生は複雑になっていく。」という文章が書かれており、折り紙をモチーフにしたジャケと相まってなんと素敵なキャッチコピーだ。と興味を持って彼らを聴いたのがきっかけでした。おそらく「井の中の蛙」をかけたのであろうユーモラスなストーリーに「東京育ちのあの子は 公共施設を飛び出し」という現実を感じさせる言葉が差しこまれることで、言葉がより際立ちサビが非常に印象に残ります。また韻を踏んだ言葉選びがアップテンポの楽曲をよりリズミカルに感じさせます。



ベランダ「IZUMIYA」

京都で結成された4人組バンド。昨年リリースされた初の全国流通盤『Anywhere You Like』に収録されている楽曲。こちらの曲名は関西を中心に展開するスーパー"イズミヤ"から。良い意味で余白が多くすっきりとした構成でありながら、ベースがグルーヴィなのでゆったりしながらもゆらゆらと踊れる心地良いサウンド。「イズミヤさんの前 悪いガキが悪さをしている」「ピスタチオを食べながら歩くおばさん」などのたわいもない日常描写と、「甲子園に向かって毎朝敬礼しろよ」「みんなの前で同じこと言ってみろ」などのちょっぴり毒を感じさせる内面描写が効いた歌詞にクスっとさせられます。



bronbaba「雨の日」

ポストロック、ノイズなどの影響を感じさせる3ピースバンド「bronbaba」。Virgin Babylon Recordsから2014年にリリースした2nd アルバム『neo tokyo』に収録されいるこちらの楽曲。切なくか細いギターアルペジオと「街は冷たい雨」「僕は冷たい雨」「あなたは冷たい雨」という歌詞のリフレインによって非常にシンプルに構成されており、声やギターの強弱、震え、揺らぎ、が生々しく非常に感傷的。シンプルゆえに短く綴られた言葉がより印象に残る楽曲です。



Aoki Takamasa + Tujiko Noriko「Vinyl Words」

「エレクトロニカ界の歌姫」と称され、現在はフランスに在住している女性シンガーソングライター「Tujiko Noriko」と電子音楽ミュージシャン、現代美術作家である「Aoki Takamasa」による共同制作作品『28』収録曲。Tujikoさんの歌詞は"私"という主体から語られる喋り言葉のような語り口、直線的でありながら独特の言い回しが効いた歌詞が特徴的。「私に分かることばあなたを愛してるってこと あなたのことばはまるでVinylみたい 届かない、聞こえない、私が分かることはあなたを愛してるってこと」といったような切ない歌詞。歌やコーラスを、チョップしてノイジーな処理を加えたり、複数の歌録りを混ぜ合わせるなどしたミックスワークもとても秀逸で、歌が持つ不安定な感情をかきたてます。




今回は48曲の中から5曲ピックアップしました!
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