SENSA

2019.02.19

最近はNetflixやfulu、Amazon Prime diveo、TVerなどで映画やドラマを観ることが以前に比べてかなり手軽になっています。私も映画館が好きなので月に1度は足を運んで映画を観ていますが、映画やドラマには必ず「劇伴」が存在し、、「主題歌」もその曲を聴くと作品を思い出すようなきっかけになったりと、映像に紐付く"音楽"は、視聴者に作品をより印象深く刻むために重要な役割を持っています。

今回は、日本の映画・ドラマの「劇伴」と「主題歌」をプレイリストにまとめてみました!
実はあの作品とこの作品の劇伴音楽を担当している作曲家が同じ、あ、この作品の主題歌このアーティストだったよね!など、ちょっと懐かしい作品も織り交ぜております。
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弊社アーティストはGONTITI, EGO-WRAPPIN', 羽毛田丈史, サカナクション, KANA-BOON, THE ORAL CIGARETTESが入っています。



服部隆之「HERO -Main Title- 2015」

きっと誰もが聴いたことがあるはず。木村拓哉さん主演の映画『HERO』のメインタイトル。劇伴を担当されている服部隆之さんは直近の映画だと『七つの会議』ドラマでは『半沢直樹』や『陸王』など、有名作品も幅広く手掛ける売れっ子劇伴作家。三世代続いての作曲家で、聴くだけでドラマ・映画の内容を鮮明に思い出すような印象的な音楽を作られています。映画『HERO』は主題歌がないことから番宣などでもこのMain Titleが多く利用されました。あのメインビジュアルにも採用された銀杏並木は辰巳の森緑道公園。このMain Titleを聴きながらちょっと歩いてみたいですよね。



佐藤直紀「Code Blue ~avant title~」

Mr.Chirdren「HANABI」

ドラマ/映画『コード・ブルー』の劇伴を担当されている佐藤直紀さんもとても有名な作品を多く手掛ける日本を代表する劇伴作家です。このプレイリストの中だけでも、最近公開された東野圭吾原作の映画『マスカレード・ホテル』、『宇宙兄弟』もですが、BUMP OF CHICKENの主題歌「花の名」が印象に残る『ALWAYS 三丁目の夕日』の劇伴も彼が作曲しております。劇伴を担当する時は、映像に合っているものや感情移入しやすいものであることを優先し、監督やプロデューサーの意向に添うものを提供することを重視しているそう。確かに、佐藤さんの楽曲は楽曲の主張があまり強くないので、とても印象に残る...というメロディーとは異なり、ふとした瞬間耳にすると、あれ、この曲って...となるような音楽が多いように感じます。
そして、コード・ブルーといえば、Mr.Chirdrenの「HANABI」。コード・ブルーのプロデューサー増本淳さんは、「『HANABI』という曲は言うなれば6人目の登場人物というか、あの5人の若者と一緒に1stシーズン、2ndシーズンと歩んできた、もはや『コード・ブルー』に欠かすことのできない登場人物の一人」とコメントしています。数々の名曲を生み出している彼らですが、「HANABI」は2008年のリリース以降、今でも人気が衰えることはなくカラオケなどでもよく歌われています。



羽毛田丈史「植物図鑑 - PRESENTS V Special Version」

Flower「やさしさで溢れるように」

羽毛田丈史さんの作曲される楽曲はピアノの優しい音色が印象的なものが多く、ここ最近では恋愛映画の劇伴を多く担当されています。今回選曲した映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の劇伴は映画だけでなく他の収録曲もふとしたTVのBGMでも使われていたりして、個人的には映画の公開期間が過ぎてからもよく耳にしていました。有川浩による原作も読み、もちろん映画も観たのですが、作品の温かい世界観にぴったりの柔らかい楽曲を聴いていると河原で山菜を探している二人の様子が脳裏に浮かびます。羽毛田さんは『ひるなかの流星』『ハナミズキ』、直近だと葉加瀬太郎さんが音楽を務めている『雪の華』でもアレンジャーとして関わるなど、純愛映画で多くの劇伴を手掛ける他、『ROOKIES -卒業-』や『天皇の料理番』などの作品でも劇伴として参加しています。
主題歌はFlowerの「やさしさで溢れるように」。とても優しい歌詞のこの楽曲、原曲はJUJUの深みのある歌声で包み込まれるような柔らかさがありますが、こちらはフレッシュな鷲尾伶菜さんの歌声が作品のみずみずしさによく合っていると思います。



松谷卓「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

back number「ハッピーエンド」

松谷卓さんも映画『いま、会いにゆきます』『君の膵臓を食べたい』などの楽曲を作曲されています。彼の代表作は朝日放送テレビの建築ドキュメンタリー番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』のテーマ曲「Inscrutable Battle」と挿入曲「TAKUMI/匠」。きっと皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?七月隆文原作のこちらは映画『ソラニン』や数多くのMUSIC VIDEOの監督を務めている三木孝浩。そんな彼が作る繊細な映像に松谷卓さんの美しい音色がとても良く合っています。ぜひ映画も合わせて観てみてくださいね。
主題歌は最近各種サブスクリプションサービスで楽曲の配信が解禁されたback number。清水依与吏の紡ぐ歌詞って、ちょっとした少女漫画を読んでいるような気分になるんですよね...楽曲の登場人物の心の内が赤裸々にそのまま描かれていると感じますが、思いがダイレクト過ぎて「わかる」って思わず共感してしまう感じ...。この「ハッピーエンド」も失恋ソングですが、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』という作品がもつ絶妙が切なさと上手くリンクしていると感じます。



世武裕子「ストロボ・エッジ -オープニングテーマ-」

whiteeen「愛唄~since 2007~」

世武裕子さんは弊社だとサカナクションのファンの方はよくご存知なのではないでしょうか?"オロナミンC"のCMで、彼女が現代版としてアレンジした名曲「風をあつめて」を、山口一郎が歌唱したり、彼女のライブでユリイカがカヴァーされたり、ライブに江島がゲストで出演したりと、度々の交流があります。そんな彼女は自らもシンガーソングライターとして活動する劇伴作家で映画『リバース・エッジ』や『羊と鋼の森』など近年の有名作品も担当しています。『ストロボ・エッジ』は咲坂伊緒原作の580万部突破少女漫画で、20代女子なら読んだことある人も多いのではと思います。この「ストロボ・エッジ -オープニングテーマ-」も主人公仁菜子の元気な様子が目に浮かぶような楽曲になっています。
そして、この映画に合わせて主題歌を歌う女性シンガーオーディションを開催し、43万人の中から選ばれた「whiteeeen」という10代の4人組女性ボーカルグループが結成され、GReeeeNの代表曲「愛唄~since 2007~」をカヴァーしました。公開当時は楽曲の方も大変話題になりましたが、現在はメンバーチェンジを経て「whiteeeen2」として6人で活動しています。



サカナクション「新宝島」

この楽曲は皆さんもご存知、映画『バクマン。』の主題歌。こちらの劇伴もサカナクションが担当し、日本アカデミー賞音楽賞を受賞しました。バンドが受賞するのは初だったのでとても大きなニュースになったこともまだ記憶に新しい?(3年前)ですよね。サブスクでは聴くことができないのですが、SG『新宝島』の豪華初回盤に「MOTION MUSIC OF BAKUMAN。」が収録されています、およそ35分に渡る映画に使用されていた楽曲、とてもかっこいいのでせひ聴いてみて頂ければ。音を聴いた上で映画を見直すとまた新しい観え方を楽しめるかも。それが劇伴の良いところでもありますよね。



ゴンチチ「誰も知らない -extra version-」

ゴンチチも映画やアニメの劇伴を多く務めるアーティスト。二人のギターは本当にあらゆるシーンに合わせて変幻自在に、でも一貫して奥底の優しさを感じる音色にゴンチチらしさを感じます。こちらの映画は1987年に実際に起きた育児放棄の事件を題材にし、是枝監督が手がけた映画『誰も知らない』。2004年に公開され、主演を務めた柳楽優弥は、第57回カンヌ国際映画祭では日本人初、そして史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。世界的にも大変話題となった作品でした。是枝監督作品は最近だと『万引き家族』『三度目の殺人』なども観た方が多いのではないでしょうか?普段生きている毎日、同じ時間、別の場所で起きている現実、いろいろなことを考えさせれる作品が多く、そんな作品に寄り添うゴンチチの楽曲もぜひ合わせて感じてみて頂ければと思います。



Rayons「ナミヤ雑貨店のテーマ」

東野圭吾原作の小説、映画『ナミヤ雑貨店の奇跡』の劇伴を務めたのがRayons。現代音楽家・中井雅子のソロプロジェクトであり、Predawnゴンチチが彼女と音楽を制作することが多々あるのですが、今回の劇伴でもPredawnが歌唱を務め、作品の世界観に色を添えています。サウンドトラック全体を通してとても美しいピアノの音色が特徴な作品となっています。映画と合わせてはもちろん、サントラ単体でも楽しめます。解禁されていなかったので入れることができませんでしたが、山下達郎の主題歌「REBORN」も聴いて頂きたい1曲。



fox capture plan「We Are Confidence Man」

Official髭男dism「ノーダウト」

プレイリストの終わりの方はドラマで固めてみたのですが、その中でも最近記憶に新しいのがこちらでは?ドラマ『コンフィデンスマンJP』の劇伴と主題歌です。劇伴を務めたのはfoc capture plan。ドラマ『カルテット』の劇伴を務め話題となった日本の3人組インストゥルメンタルバンドで、"現代版ジャズ・ロック"をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・ サウンドが特徴。弊社でもKeishi Tanakaが「透明色のクルージング」でfeat.作品をリリースしています。このテーマはブラスの音が際立って聴こえますね。『カルテット』の方がピアノの音色が特徴だった気もします。
そして、このドラマの主題歌で世に名を知らしめたOfficial髭男dismの「ノーダウト」。2012年に島根で結成されたピアノポップバンドです。この楽曲もドラマと楽曲の雰囲気のパズルがハマった!感がすごい。ドラマの主題歌って、ドラマ『逃げるが恥だか役に立つ』と星野源「恋」、ドラマ『ゲゲゲの女房』といきものがかり「ありがとう」のように作品とのマッチ感が重要だなと改めて感じます。




なんと全100曲(笑)劇伴が配信されていない作品も多く、主題歌のみ、劇伴のみなどの作品もありますが、ぜひ気になる映像作品があれば選んで聴いてみてくださいね。今回は14曲ピックアップしてご紹介しました。


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