2021.06.16
音楽とアートを融合させた東京発音楽ユニットam8、「am8 killed by GLASSWERKS」をリリースした。
本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
昨年末アルバム「iDoM」をリリースしたam8。アナログレコードや連続配信、個性的なフィーチャリングシンガーを起用するなど、独自のクリエイティブアクションを起こしてきた彼ら。
今回は前述のアルバム収録曲を、各方面のサウンドクリエイターに大胆なリミックスをチャレンジしてもらう、というアプローチを企画した。
名付けて、『am8 killed by(キルバイ)シリーズ』。
クリエイティブの「スクラップ&ビルド=破壊と再構築」をコンセプトに、彼らが体現してきたサウンドコンセプトを一度「殺し」、外部からの印象で自由にリミックスしてもらう事で、オリジナルとは異質な音楽世界に誘う、というシリーズ企画。
第三弾のオファーは、トラックメイキング&アレンジ、さらにエンジニアリングもこなすサウンドプロデュース・チーム「glasswerks(読み:グラスワークス)」。
ルーツミュージックをベースに、アブストラクトなサウンドにも長けている彼らが、am8のフューチャリングシンガーの中では抜群なキャリアを持ち、まるで演技のような情感のこもったボーカルアプローチのチューン「俗な女」を、さらにディープなゲットーミュージック的な要素と、アシッドハウスのエレクトロサウンドの融合を見事に表現したリミックス・トラックに仕上げている。
「今回のテーマは "殺し" なんです」
縁起でもないことを仰る。リビルドのための「殺し」。
いちど植え付けられた固定概念を崩して再構築するためには、たしかにそれくらいの気概が必要なのかもしれません。
am8の楽曲にはYMOから始まり、UKマッドチェスタームーヴメントが日本に輸入された当時の混沌とその記憶が詰まっている気がしています。
もっとも、僕自身が初めて音楽にのめり込んだ時期が丁度そこに当たることも要素のひとつです。
加えて「俗な女」にはテレビ創世記の歌謡曲を彩った凄腕ジャズマンたちを思わせる音像と、夏木マリさんの圧倒的な歌唱。
この強敵を、何を以て殺そうか...?そうだ、あの時クラブで鳴っていた、歪んだTB-303の強烈な低音と耳をつんざくようなレゾナンスフィルター。
あれは人を殺せる。凶器はこれに決めました。
TB-303と言えば「Acid-House(アシッドハウス)」、リミックスを仕上げるにあたってのキーワードになりました。
実のところ、往年のアシッドハウスで鳴らされていたTBの音色は意外なほどに繊細で美しいのですが、頭の中で鳴っていたのはクラブの爆音で極度に歪まされた暴力的な音の記憶。
このすれ違いは最初、パートナーであるエンジニアTakatsuとのミックスダウン時の会話でちょっとした齟齬を生みました。
僕もまた記憶の中でアシッドハウスを「殺して」いたのです。
そこでタイトルも「アシッドをも殺す=assassin + acid = assa-cid 」としました。
そんな再構築の過程とともに、リミックスを楽しんで頂けたら幸いです。
kimny (glasswerks)

am8「am8 killed by GLASSWERKS」
2021年6月16日(水)
Format: Digital
Label:Alfa Beta Records
Track:
1. 俗な女- GLASSWERKS assa-cid Remix
2. 俗な女 ft. 夏木マリ
試聴はこちら
@am8_official2020
Official YouTube Channel
FRIENDSHIP.
本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
昨年末アルバム「iDoM」をリリースしたam8。アナログレコードや連続配信、個性的なフィーチャリングシンガーを起用するなど、独自のクリエイティブアクションを起こしてきた彼ら。
今回は前述のアルバム収録曲を、各方面のサウンドクリエイターに大胆なリミックスをチャレンジしてもらう、というアプローチを企画した。
名付けて、『am8 killed by(キルバイ)シリーズ』。
クリエイティブの「スクラップ&ビルド=破壊と再構築」をコンセプトに、彼らが体現してきたサウンドコンセプトを一度「殺し」、外部からの印象で自由にリミックスしてもらう事で、オリジナルとは異質な音楽世界に誘う、というシリーズ企画。
第三弾のオファーは、トラックメイキング&アレンジ、さらにエンジニアリングもこなすサウンドプロデュース・チーム「glasswerks(読み:グラスワークス)」。
ルーツミュージックをベースに、アブストラクトなサウンドにも長けている彼らが、am8のフューチャリングシンガーの中では抜群なキャリアを持ち、まるで演技のような情感のこもったボーカルアプローチのチューン「俗な女」を、さらにディープなゲットーミュージック的な要素と、アシッドハウスのエレクトロサウンドの融合を見事に表現したリミックス・トラックに仕上げている。
「今回のテーマは "殺し" なんです」
縁起でもないことを仰る。リビルドのための「殺し」。
いちど植え付けられた固定概念を崩して再構築するためには、たしかにそれくらいの気概が必要なのかもしれません。
am8の楽曲にはYMOから始まり、UKマッドチェスタームーヴメントが日本に輸入された当時の混沌とその記憶が詰まっている気がしています。
もっとも、僕自身が初めて音楽にのめり込んだ時期が丁度そこに当たることも要素のひとつです。
加えて「俗な女」にはテレビ創世記の歌謡曲を彩った凄腕ジャズマンたちを思わせる音像と、夏木マリさんの圧倒的な歌唱。
この強敵を、何を以て殺そうか...?そうだ、あの時クラブで鳴っていた、歪んだTB-303の強烈な低音と耳をつんざくようなレゾナンスフィルター。
あれは人を殺せる。凶器はこれに決めました。
TB-303と言えば「Acid-House(アシッドハウス)」、リミックスを仕上げるにあたってのキーワードになりました。
実のところ、往年のアシッドハウスで鳴らされていたTBの音色は意外なほどに繊細で美しいのですが、頭の中で鳴っていたのはクラブの爆音で極度に歪まされた暴力的な音の記憶。
このすれ違いは最初、パートナーであるエンジニアTakatsuとのミックスダウン時の会話でちょっとした齟齬を生みました。
僕もまた記憶の中でアシッドハウスを「殺して」いたのです。
そこでタイトルも「アシッドをも殺す=assassin + acid = assa-cid 」としました。
そんな再構築の過程とともに、リミックスを楽しんで頂けたら幸いです。
kimny (glasswerks)
RELEASE INFORMATION

am8「am8 killed by GLASSWERKS」
2021年6月16日(水)
Format: Digital
Label:Alfa Beta Records
Track:
1. 俗な女- GLASSWERKS assa-cid Remix
2. 俗な女 ft. 夏木マリ
試聴はこちら
LINK
@am8__official@am8_official2020
Official YouTube Channel
FRIENDSHIP.