海外からも注目を集める3人ボーカル体制ロックンロール「Massage Attack」-Highlighter Vol.255-
Highlighter
2025.12.05
咲き誇る多彩にオルタナティブなアプローチ「Blume popo」-Highlighter Vol.256
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。Vol.256は、幼少期からの友人によって結成されたBlume popoを取り上げる。
ポップスのみならずポストロック、シューゲイザーなどをオルタナティブなアプローチで響かせる4人組。オブスキュア(曖昧)な音像、ジャンル、方向性を示した1stアルバム『obscure object』 を完成させたばかり。一貫した綺麗なストーリを紡いでいるわけではない全14曲を、行間を読むように自由に受け取ってほしい。
今西龍斗(ギター):僕が小学校6年生のときに、こーだいと他何人かで学校の発表会でバンド演奏してるのを見て「うわかっこいいやつがいる」「僕もこんなことがしたい」って思って。それでみんなを誘いました。
水谷航大(ベース):ブルーハーツをやってましたね。「人にやさしく」とか。
野村美こ(ボーカル 作詞):チャットモンチー。おもちゃみたいな声が可愛くてずっと憧れがあります。相対性理論も好きです。
水谷:僕はきのこ帝国かな。高校の軽音部でコピバンもしてて。Regaとかもやってたけど。女性ボーカル好きになったのは、きのこ帝国がきっかけです。佐藤千秋の声がかっこいい。クガツハズカムっていう名義で出してる弾き語りのアルバムがあって、めちゃくちゃいいんです。
横田:選ぶの難しいけど、僕も強いて一組あげるなら迷わずRADWIMPSかな。きのこ帝国も好きだしthe cabsも好きだけど。
横田:「抱擁」はアルバムで再録してますね。元々のシングルは全部僕の手元で完成させたけれど、アルバムバージョンになってBlume popo色に染め上がったみたいな。最初はソロ名義で出そうって考えてたんです。それがちゃんとBlume popoの作品になったのが今作です。
今西:僕は「ふわふわ」ですね。レコーディング中にダンが「ラスサビのギター考えてほしいんだよね」みたいな無茶振りをして、僕が「じゃあ1時間ちょうだい」って言ってそこから4時間くらいかけてひとりで考えてました。
横田:「ふわふわ」はいろいろあったよね。いっぱい喧嘩もして。ギターの音作りどれくらい歪ませるかとか、リフどっちの方がいいかとか。龍斗は最後のほう、泣きながら録ってましたね。
今西:本当につらかったです。なんかめちゃくちゃ注文してくるんですよ。僕はこれがベストだって言ってるのに「まだいける」って言って。僕も負けずに自我を通して、最後終わったとき良すぎてダンが泣いてました。
美こ:「月夜銀河へ」かな。作詞先行で作った曲で、いちばんスパンが長く感じました。
横田:確かにね。最初に着手し出したのが2021年4月で、美こに「こんな感じのやりたいんだけど詞書いてくれない?」って言ったのが2022年の末だったから、着手から出すまでに2〜3年くらいかかりましたね。僕は全曲思い入れありますけど......いちばん聴いてるのは「あなたおやすみ」と「抱擁」かな。"バンドとして"っていうので言うと、「画家」は感慨深かったです。確認してみたら2017年のファイルでした。10年越しに完成した曲。自分が作った土台に、今西が歌詞とメロディを乗せてくれたっていうのも嬉しかったです。
今西:これ本当に、レコーディングがあともう2日で完了みたいなタイミングで僕が仕上げたんですよね。作詞と作曲を。で、今までの曲の中でいちばんイマニシ臭のする曲になりました。友達とかに聴いてもらっても「これメロディ今西すぎるでしょ」ってよく言われます。
横田:あと「きらきら」もいいですね。っていうのが、ベースと、あとピアノ。僕、あれ打ち込みで最初作ったとき「どうなるんだろう」って思ってたんですけど、ノ上(サポートピアノ)がピアノ入れて、こーだいが自分のリフ持ってきて入れたの聴いたときに、めちゃくちゃ感動しました。
水谷:あれも1時間くらいかな?レコーディングの日にその場で考えて。その日なんかめちゃくちゃ調子よかったんです。降りてきました。
横田:僕は中国ツアーをもう一回やりたいです。あと台湾・香港・韓国・シンガポール・インドネシア・タイとかを回るアジアツアーとか、アメリカツアーもやりたいです。自分のルーツがドイツにあるっていうのもあるし、ドイツをはじめとするヨーロッパの人たちにライブをみてほしいっていうのはありますね。でもリスナー数の順番で言ったらアメリカツアー、アジアツアーが先かな。
美こ:今まで「住んでるところが地方だから諦めてたこと」が結構あったから、上京したことを機にやれること全部やりたいです。来た話全部。
水谷:ゆーーーっくり旅行に行きたいですね。メンバーで。バンドでいうとあれですね、リリース記念でリスニングパーティとかしたいです。ファンのみんなと一緒に聴いて盛り上がる会みたいなのができたら楽しそうですね。アナログ盤せっかく出すし。家で聴けない人も多いだろうし。
今西:昔から触れてきたカルチャーは、お笑いですね。ラジオとかめちゃくちゃ聞きます。霜降り明星のANNとか。お笑いでいうと、何年か前からエバースが好きで、去年M-1決勝に残った時は嬉しかったです。今年は優勝します。
あと、こないだ美ことこーだいと上野の松坂屋に行ったときにギャラリーで絵画の展示をしてて。高木優子さんっていうアーティストさんとかが展示されてたんですけど。美術館とかじゃなくて、ギャラリーで値段がついてる絵画を見るの初めてだったんですよね、僕。そこで絵画を見て素晴らしすぎてめちゃくちゃ感動しました。
美こ:ずっと本かな。純文学。芥川龍之介の『アグニの神』が好きです。高校のときに使ってた電子辞書に「日本文学3000」みたいな、無料で読めるのが入ってて。それを授業中いつも読んでました。あいうえお順で「あ」くたがわの「あ」ぐにがいちばん上にあって。いつもどこまで読んだか忘れるから上の方の作品ばっかり何回も読んでたから『アグニの神』がいちばんお気に入り。
横田:興味の範囲が広すぎて難しいですね。映像は見るのも撮るのも好きです。コンテンツっていう意味でいうと直近でいちばんくらったのは朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』かな。小中高のときは小説よく読んでたけど、最近までは人文書ばっかり読んでて、それで最近になってまた文学ばっかり読んでます。今年になって初めて村上春樹を読んで、今めちゃくちゃハマってます。あとファッションも好きです。っていうかデザイン全般が好きです。

Blume popo「obscure object」
2025年12月5日(金)
試聴はこちら
難波Yogibo Holy Mountain
18:00 open / 19:00 start
出演:Blume popo / 揺らぎ
adv¥3,800 / door¥4,000 / U18¥2,500
チケット販売中:https://eplus.jp/sf/detail/4424640001-P0030001
TOKIO TOKYO
18:00 open / 19:00 start
出演:Blume popo / cephalo
adv¥3,800 / door¥4,000 / U18¥2,500
チケット販売中:https://w.pia.jp/t/essaisvol6-t/

Blume popo
中学時代に幼少期からの友人が集まり結成。Post Pops(popo)を標榜する音楽性の背景には、ポップスのみならずポストロック、シューゲイザー、エレクトロニクスなどあらゆる方向からのオルタナティブなアプローチが混在している。
@blumepopo
@blumepopo
FRIENDSHIP.
ポップスのみならずポストロック、シューゲイザーなどをオルタナティブなアプローチで響かせる4人組。オブスキュア(曖昧)な音像、ジャンル、方向性を示した1stアルバム『obscure object』 を完成させたばかり。一貫した綺麗なストーリを紡いでいるわけではない全14曲を、行間を読むように自由に受け取ってほしい。
活動を始めたきっかけ
横田檀(ギター 作詞作曲):2013年ごろ、中学2年生のときに中学校の文化祭で結成しました。今西が誘ってくれたのがきっかけです。2015年にオリジナル曲で初ライブをやりました。今西龍斗(ギター):僕が小学校6年生のときに、こーだいと他何人かで学校の発表会でバンド演奏してるのを見て「うわかっこいいやつがいる」「僕もこんなことがしたい」って思って。それでみんなを誘いました。
水谷航大(ベース):ブルーハーツをやってましたね。「人にやさしく」とか。
影響を受けたアーティスト
今西:僕はRADWIMPSです。あとは最近復活したthe cabsですね。野村美こ(ボーカル 作詞):チャットモンチー。おもちゃみたいな声が可愛くてずっと憧れがあります。相対性理論も好きです。
水谷:僕はきのこ帝国かな。高校の軽音部でコピバンもしてて。Regaとかもやってたけど。女性ボーカル好きになったのは、きのこ帝国がきっかけです。佐藤千秋の声がかっこいい。クガツハズカムっていう名義で出してる弾き語りのアルバムがあって、めちゃくちゃいいんです。
横田:選ぶの難しいけど、僕も強いて一組あげるなら迷わずRADWIMPSかな。きのこ帝国も好きだしthe cabsも好きだけど。
注目してほしい、自分の関わった作品
水谷:僕は「抱擁」ですね。圧倒的にいちばん聴いてます。自分のフレーズがどうこうっていうよりかは、全体のリアレンジの感じが。あとやっぱメロがいいなあ。あの口ずさみたくなるような。横田:「抱擁」はアルバムで再録してますね。元々のシングルは全部僕の手元で完成させたけれど、アルバムバージョンになってBlume popo色に染め上がったみたいな。最初はソロ名義で出そうって考えてたんです。それがちゃんとBlume popoの作品になったのが今作です。
今西:僕は「ふわふわ」ですね。レコーディング中にダンが「ラスサビのギター考えてほしいんだよね」みたいな無茶振りをして、僕が「じゃあ1時間ちょうだい」って言ってそこから4時間くらいかけてひとりで考えてました。
横田:「ふわふわ」はいろいろあったよね。いっぱい喧嘩もして。ギターの音作りどれくらい歪ませるかとか、リフどっちの方がいいかとか。龍斗は最後のほう、泣きながら録ってましたね。
今西:本当につらかったです。なんかめちゃくちゃ注文してくるんですよ。僕はこれがベストだって言ってるのに「まだいける」って言って。僕も負けずに自我を通して、最後終わったとき良すぎてダンが泣いてました。
美こ:「月夜銀河へ」かな。作詞先行で作った曲で、いちばんスパンが長く感じました。
横田:確かにね。最初に着手し出したのが2021年4月で、美こに「こんな感じのやりたいんだけど詞書いてくれない?」って言ったのが2022年の末だったから、着手から出すまでに2〜3年くらいかかりましたね。僕は全曲思い入れありますけど......いちばん聴いてるのは「あなたおやすみ」と「抱擁」かな。"バンドとして"っていうので言うと、「画家」は感慨深かったです。確認してみたら2017年のファイルでした。10年越しに完成した曲。自分が作った土台に、今西が歌詞とメロディを乗せてくれたっていうのも嬉しかったです。
今西:これ本当に、レコーディングがあともう2日で完了みたいなタイミングで僕が仕上げたんですよね。作詞と作曲を。で、今までの曲の中でいちばんイマニシ臭のする曲になりました。友達とかに聴いてもらっても「これメロディ今西すぎるでしょ」ってよく言われます。
横田:あと「きらきら」もいいですね。っていうのが、ベースと、あとピアノ。僕、あれ打ち込みで最初作ったとき「どうなるんだろう」って思ってたんですけど、ノ上(サポートピアノ)がピアノ入れて、こーだいが自分のリフ持ってきて入れたの聴いたときに、めちゃくちゃ感動しました。
水谷:あれも1時間くらいかな?レコーディングの日にその場で考えて。その日なんかめちゃくちゃ調子よかったんです。降りてきました。
今後挑戦してみたいこと
今西:一回4人全員で作詞作曲編曲シャッフルしてコライトとかしてみたいですね。横田:僕は中国ツアーをもう一回やりたいです。あと台湾・香港・韓国・シンガポール・インドネシア・タイとかを回るアジアツアーとか、アメリカツアーもやりたいです。自分のルーツがドイツにあるっていうのもあるし、ドイツをはじめとするヨーロッパの人たちにライブをみてほしいっていうのはありますね。でもリスナー数の順番で言ったらアメリカツアー、アジアツアーが先かな。
美こ:今まで「住んでるところが地方だから諦めてたこと」が結構あったから、上京したことを機にやれること全部やりたいです。来た話全部。
水谷:ゆーーーっくり旅行に行きたいですね。メンバーで。バンドでいうとあれですね、リリース記念でリスニングパーティとかしたいです。ファンのみんなと一緒に聴いて盛り上がる会みたいなのができたら楽しそうですね。アナログ盤せっかく出すし。家で聴けない人も多いだろうし。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
水谷:ずっとゲームは好きですね。昔から、今も。最近だったら、ゲームのプロの世界大会だとヒップホップのアーティストが曲を書いて、とかやったりしてるから。そういうところに参入できたらいいですよね。オフラインイベントっていうのがあって、勝ち上がった8組とかが会場に集まってお客さんをアリーナに埋めてやるんですよね。そこで流す曲とかをラッパーとか、K-popのアイドルとかが書き下ろししてるんですよね。そのゲームのために。そういうのができたらいいよなあと思いますね。今西:昔から触れてきたカルチャーは、お笑いですね。ラジオとかめちゃくちゃ聞きます。霜降り明星のANNとか。お笑いでいうと、何年か前からエバースが好きで、去年M-1決勝に残った時は嬉しかったです。今年は優勝します。
あと、こないだ美ことこーだいと上野の松坂屋に行ったときにギャラリーで絵画の展示をしてて。高木優子さんっていうアーティストさんとかが展示されてたんですけど。美術館とかじゃなくて、ギャラリーで値段がついてる絵画を見るの初めてだったんですよね、僕。そこで絵画を見て素晴らしすぎてめちゃくちゃ感動しました。
美こ:ずっと本かな。純文学。芥川龍之介の『アグニの神』が好きです。高校のときに使ってた電子辞書に「日本文学3000」みたいな、無料で読めるのが入ってて。それを授業中いつも読んでました。あいうえお順で「あ」くたがわの「あ」ぐにがいちばん上にあって。いつもどこまで読んだか忘れるから上の方の作品ばっかり何回も読んでたから『アグニの神』がいちばんお気に入り。
横田:興味の範囲が広すぎて難しいですね。映像は見るのも撮るのも好きです。コンテンツっていう意味でいうと直近でいちばんくらったのは朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』かな。小中高のときは小説よく読んでたけど、最近までは人文書ばっかり読んでて、それで最近になってまた文学ばっかり読んでます。今年になって初めて村上春樹を読んで、今めちゃくちゃハマってます。あとファッションも好きです。っていうかデザイン全般が好きです。
RELEASE INFORMATION

Blume popo「obscure object」
2025年12月5日(金)
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
essais vol.6 大阪編
2026年1月12日(月・祝)難波Yogibo Holy Mountain
18:00 open / 19:00 start
出演:Blume popo / 揺らぎ
adv¥3,800 / door¥4,000 / U18¥2,500
チケット販売中:https://eplus.jp/sf/detail/4424640001-P0030001
essais vol.6 東京編
2026年1月17日(土)TOKIO TOKYO
18:00 open / 19:00 start
出演:Blume popo / cephalo
adv¥3,800 / door¥4,000 / U18¥2,500
チケット販売中:https://w.pia.jp/t/essaisvol6-t/
PROFILE

Blume popo
中学時代に幼少期からの友人が集まり結成。Post Pops(popo)を標榜する音楽性の背景には、ポップスのみならずポストロック、シューゲイザー、エレクトロニクスなどあらゆる方向からのオルタナティブなアプローチが混在している。
LINK
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FRIENDSHIP.




