SENSA

2022.07.11

YONA YONA WEEKENDERS磯野くんの〈ラーメンから歌が聴こえる〉season2

YONA YONA WEEKENDERS磯野くんの〈ラーメンから歌が聴こえる〉season2

〈ツマミになるグッドミュージック〉を奏でるバンド、YONA YONA WEEKENDERSのVo.磯野くん。自他共に認める大好物の"ラーメン"を音楽に例える連載企画「ラーメンから歌が聴こえる」が4月にMikikiで1度最終回を迎え、新たにSENSAで2ndシーズンがスタート!引き続き、各地のラーメンから聴こえてくる歌と共に紹介していく!

YONA YONA WEEKENDERSのPAである渡邊氏、通称"ナベさん"は、乃木坂46を愛する同志であり、ラーメン仲間でもある。
僕もナベさんも愛煙家なので喫煙所でよく喋るし、ここ最近は遠征続きで一緒に過ごす時間が多かったが、正直音に関する話をした記憶はあまり無い。

こんなことを言うと「俺が仕事してねぇみたいじゃねえか!」と文句を言われそうだが、僕はナベさんと最近の乃木坂工事中(テレ東系列のバラエティ番組)で可愛かったメンバーを共有し合ったり、ラーメン屋の情報交換をするのが楽しくて、そちらの方が印象深いのだ。

そしてナベさんは、横浜・川崎界隈のラーメン屋に精通している。彼が勧めてくれるラーメン屋にハズレはない。PAとしても、ハマの美味いラーメン屋の情報源としても、非常に信頼の置ける存在だ。

先日、我々の新曲1989'sをリリースしたタイミングで運良くFMヨコハマの番組「Kiss & Ride」に呼んで頂いたので、これはチャンス!とばかりにナベさんが通っているという近くのラーメン屋に突撃することにした。

yyw_rensai_02_2.jpg
向かったのは、東急東横線反町駅から徒歩3分ほどの場所にある"メン ヤード ファイト"。店外の柱には"HARDCORE NOODLE SHOP"と書かれており、店名からもアメリカのハードコアバンド、"TEN YARD FIGHT"からインスパイアされているであろうことが伺える。

yyw_rensai_main.jpg
ここで出されるラーメンは、二郎インスパイア系の有名店"蓮爾"出身の店主がお送りする唯一無二の超極太アルデンテ麺。ナベさんが"顎が逝く"と表現するその麺はいかほどのものなのか。期待に胸を膨らませつつ券売機でラーメン少なめ(750円)とトッピングに辛ニラ(100円)の食券を購入。

前日の深夜にトンカツを食べて盛大に胃もたれしていた為少なめをチョイスしたが、それでも茹で前で270gの麺量だ(普通は370g、大は500g)。食べ切れるだろうか・・・と怯えながら、僕の横で二郎系初挑戦のスタッフがもっと怯えていた。

yyw_rensai_02_3.jpg
BGMのハードコアナンバーに耳を傾けていると、「ニンニク入れますか」と例のお伺いが来たので「ニンニク少なめ」と呪文を唱え、いよいよラーメンの着丼。芳醇な豚の香りと鮮やかなニラが食欲をそそる。

yyw_rensai_02.jpg
先ずはスープを一口。少し乳化したスープはしっかり塩分強めで、甘みもありクセになる味わい。野菜はモヤシ多めで、シャキシャキ目に茹でられてある。少しスープに沈ませ味が染みるのを待つ。
豚はしっかり煮込まれており、箸で崩れるほどホロホロでジューシーだ。

yyw_rensai_02_5.jpg
そしていよいよお待ち兼ねの麺。
ギターシールドの様な極太麺を思い切りすすり、咀嚼すると、麺が噛み切られることを拒んでいるかの様な反発力で思わず笑ってしまった。
麺の中心はしっかりと粉感が残っており、"ボキボキ"という表現がしっくりくる。衝撃的な食感だが、不思議と箸が止まらない。

半分くらいまで食べすすめたところでニンニクと辛ニラを混ぜて頂く。更にパンチの効いたスープに絡むボキボキ麺、そしてシャキシャキのニラ。これって合法なのか・・・?と心配になってしまうほどジャンキーで男らしい、いや"漢らしい"最高の味わいだ。

yyw_rensai_02_4.jpg
ガツガツ食べたいが、麺がマジで固過ぎて顎が上手く開かなくなってきた。そんな愛すべきもどかしさを感じながら、深夜のトンカツによる胃もたれをものともせずあっという間に完食した。

そんなメン ヤード ファイトの一杯から聴こえるのはもちろん、アメリカはボストンのストレートエッジ・ハードコアバンド、TEN YARD FIGHTの"BACK ON TRACK"だ。



1997年にリリースされたこの作品は、ニュースクール・ハードコアが全盛だった当時のアメリカで、80年代後期以降衰退していたオールドスクール・ハードコアの勢いを再び取り戻したと評される名盤。

1曲目のRunning Scaredから、シンガロング必至の4曲目We Know The Truth、8曲目Back On Trackなど、全14曲を激速で駆け抜ける。メン ヤード ファイトのラーメンの様に実に漢らしい、ユース・クルーリバイバルの象徴的な作品だ。

余談ではあるが、メン ヤード ファイトの開店から暫くして、なんと本家TEN YARD FIGHTから「アメリカにライブしに来こないのか?」「Tシャツを送ってくれ!」と連絡があったという。
ハードコアとラーメン。ツッコミどころはあるけれど、熱い漢たちが出会うべくして出会った、胸熱なエピソードである。

僕たちもいつか、YONA YONA WEEKENDERSに似た名前のあのビールと・・・
そう思いを馳せながら、ニンニク臭プンプンで家路についたのであった。


PROFILE

yyw_A_1500.jpg
YONA YONA WEEKENDERS
"ツマミになるグッドミュージック" を奏でるメロコア・パンク出身の4人組バンド。
Vo. 磯野くんの表現力豊かな歌声と骨のあるバンドサウンド、長きにわたってアンダーグラウンドなシーンの最前線で活躍した彼らが作りだすステージは必見。
メジャーデビュー1周年となる2022年4月7日に1st Album「YONA YONA
WEEKENDERS」LP盤、配信シングルとしてbonobosのフロントマン・蔡忠浩とfeatした「夜行性 feat.蔡忠浩(bonobos)」をリリース。同月にbonobosを迎えたツーマンイベントを大盛況で終え、5月には配信シングル「1989's」をリリース。そして、6月には初となる恵比寿・LIQUIDROOMでのワンマンライブを開催した。


RELEASE INFORMATION

yyw_jk_1200_1989.jpg
YONA YONA WEEKENDERS「1989's」

試聴はこちら


LIVE INFORMATION
7月23日(土) 仙台darwin Flying Flags Vol.11
8月6日(土) 大阪城野外音楽堂. Love sofa 2022 summer special
8月12日(金) YONA YONA WEEKENDERS presents 「BUREIKO」cheers 02
9月4日(日) 横浜⾚レンガ地区野外特設会場 Local Green Festivalʼ22
9月24日(土)⼤阪府泉南市「SENNAN LONG PARK」 GREEN ROOM BEACH



LINK
オフィシャルサイト
@yyw_from_tyo

気になるタグをCHECK!