2025.02.12
マジックリアリズム的な短編小説を彷彿とさせる、唯一無二の世界観に注目が集まる美大出身のニュー・ウェイヴバンドBOND LOST ACTが、3ヶ月連続配信の最終章「漂流パラダイスホテル」を2月12日にデジタルリリースした。
本作はHIP LAND MUSICのデジタルディストリビューション＆プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
BOND LOST ACTが2024年から2025年にかけてリリースした新三部作の終着駅は、時代から取り残されたような寂れた街だった。どこか懐かしさを感じさせる70年代ライクのシンセサイザーの音色はYMO以降の脈絡を感じさせる。人懐っこいメロディーに絶妙に乖離する退廃的でディストピアなハードシンセのリフ。何度もループする、後悔が連鎖した夏の街。錆びついた商業用看板や、潮風に焼かれ青々と茂る街路樹を、スクラップアンドビルドして塔のような音楽作る彼らを覗き見たような気にさせる。
繰り返されるニュー・ウェーブ、思い出の瘡蓋をかきむしる中毒性、いつだって形而上で無邪気に戯れた我々を所在なくさせる、寸暇によぎる社会的なイシュー。
BOND LOST ACTの描く"裏返った世界"はいつだってエバーグリーンでジュブナイルだった。そこに一切の揺らぎはないが、"ここは紛れもなく確実に僕らのいるべき場所ではない"ということを今回の作品群で囁かれたようだった。
ー何かとんでもないことが忘れられた気がしてるのさー
本配信群のリリースパーティを兼ねた自主企画を3月29日に渋谷FS.にて開催するとのこと。
詳細はX、Instagram、公式HPをフォローしチェックしていこう。
フロントマンの龍磨は新三部作の構造と自身の音楽へのアティチュードを語った。
「これは"うしろのしょうめんだあれ"を起因とした三部作でした。かなり抽象的に話します。いつだって夢や微睡の中で問題提起よろしく自問自答する際に、僕らは物語をイントロデュース的に用いてしまう。しかし物語（デフォルトモードネットワーク）に依存するとさらに物語（漂流パラダイスホテル）生み出さざるを得ない。永続的なディストピア。現実で進行し続ける対峙すべき忘れてはいけない事象。いつか抜け出さなきゃいけないもどかしさの中で、それでも裏返った世界と現実を行き来して答えが出せるのではないかと、当てのない問答を繰り返してる人間を、改めて描きました。僕は音楽を作る時、街中で伽藍堂の乳母車を押す老婆を常に視界に置きます。（彼女に社会的な意味はなくあくまで直感的に内在しています）彼女がいる目線の中にこの音楽が鳴っていて違和感はないか？それだけは必ず一貫して守りたいと思ってます。つまり誰かを阻害するポップスは嫌なんだと思います。夏の午後のプールの中をゆっくり歩いていくように僕らの音楽をニュートラルに感じてください。」
BOND LOST ACT
BOND LOST ACT「漂流パラダイスホテル」
2025年2月12日（水）
Format：Digital
Label：FRIENDSHIP.
Track：
1．漂流パラダイスホテル
2．漂流パラダイスホテル(Wide version)
試聴はこちら
2025年3月29日（土）
渋谷FS.
@bondlostact
@bondlostact
FRIENDSHIP.
本作はHIP LAND MUSICのデジタルディストリビューション＆プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
BOND LOST ACTが2024年から2025年にかけてリリースした新三部作の終着駅は、時代から取り残されたような寂れた街だった。どこか懐かしさを感じさせる70年代ライクのシンセサイザーの音色はYMO以降の脈絡を感じさせる。人懐っこいメロディーに絶妙に乖離する退廃的でディストピアなハードシンセのリフ。何度もループする、後悔が連鎖した夏の街。錆びついた商業用看板や、潮風に焼かれ青々と茂る街路樹を、スクラップアンドビルドして塔のような音楽作る彼らを覗き見たような気にさせる。
繰り返されるニュー・ウェーブ、思い出の瘡蓋をかきむしる中毒性、いつだって形而上で無邪気に戯れた我々を所在なくさせる、寸暇によぎる社会的なイシュー。
BOND LOST ACTの描く"裏返った世界"はいつだってエバーグリーンでジュブナイルだった。そこに一切の揺らぎはないが、"ここは紛れもなく確実に僕らのいるべき場所ではない"ということを今回の作品群で囁かれたようだった。
ー何かとんでもないことが忘れられた気がしてるのさー
本配信群のリリースパーティを兼ねた自主企画を3月29日に渋谷FS.にて開催するとのこと。
詳細はX、Instagram、公式HPをフォローしチェックしていこう。
フロントマンの龍磨は新三部作の構造と自身の音楽へのアティチュードを語った。
「これは"うしろのしょうめんだあれ"を起因とした三部作でした。かなり抽象的に話します。いつだって夢や微睡の中で問題提起よろしく自問自答する際に、僕らは物語をイントロデュース的に用いてしまう。しかし物語（デフォルトモードネットワーク）に依存するとさらに物語（漂流パラダイスホテル）生み出さざるを得ない。永続的なディストピア。現実で進行し続ける対峙すべき忘れてはいけない事象。いつか抜け出さなきゃいけないもどかしさの中で、それでも裏返った世界と現実を行き来して答えが出せるのではないかと、当てのない問答を繰り返してる人間を、改めて描きました。僕は音楽を作る時、街中で伽藍堂の乳母車を押す老婆を常に視界に置きます。（彼女に社会的な意味はなくあくまで直感的に内在しています）彼女がいる目線の中にこの音楽が鳴っていて違和感はないか？それだけは必ず一貫して守りたいと思ってます。つまり誰かを阻害するポップスは嫌なんだと思います。夏の午後のプールの中をゆっくり歩いていくように僕らの音楽をニュートラルに感じてください。」
BOND LOST ACT
RELEASE INFORMATION
BOND LOST ACT「漂流パラダイスホテル」
2025年2月12日（水）
Format：Digital
Label：FRIENDSHIP.
Track：
1．漂流パラダイスホテル
2．漂流パラダイスホテル(Wide version)
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
2025年3月29日（土）
渋谷FS.
LINK
オフィシャルサイト@bondlostact
@bondlostact
FRIENDSHIP.
