2024.12.26
ベーシスト&ソングライターの Ray Kondo(近藤零)が、12月25 日にアルバム『umi no machi』をデジタルリリースした。 物憂げな声と自由なベースを軸に、自身による生楽器が折り重なるミニアンサンブル。ワールドミュージックとフォーク、ポストパンクが、独自の詩世界と共に表現されている。
7月からのシングルのアートワークがつながったジャケットは、画家・nakabanによる。アルバム のイントロムービーも公開中。またタイトル曲は、能登半島をはじめ水辺で暮らす人々に捧げている。
M1. うみのまち
しずかにはじまり、しずかにつづいていく。うみと私たちのように。 昨年の暮れ、身近なまちとうみ(湖、海)を思って曲を書き始めました。最初の行ができて年を越し、海岸で日の出の写真を撮って年始の挨拶にしようと思っていた午後、北の海岸であの地震がありました。心がフリーズしたように、どうすればよいか、わからなかった。
3 月になり、ようやく形にした "sea and lake" というインストゥルメンタル曲を Bandcampで リリースしました。微力ながら、能登半島地震への義援作として。 僕は石川県の現状をこの目で見れてはいません。震災に豪雨。知人とやりとりしエンパシーを飛ばしても、現地の方々が実際に体験されていることには到底及ばないでしょう。 場所は違えど水辺で生きる自分が、常に想像せざるを得ないこと。自分を通過しふるわせたもの ̶ ̶ 僕にできたのは、これらを言葉と音にすることだけでした。 自然と共に歩む人々に。つくっていくもの。失うもの。それでも。 サウンドは、南米音楽の影響と日本の「間」を、少ない音で表しています。
* この曲の配信販売収益の七割を、能登半島地震の災害義援金として寄付します。
* インストゥルメンタル曲 "sea and lake" は、Bandcamp 販売からの全額寄付を継続します。 ご賛同いただける方は、よろしくお願いいたします。
M2. グリーンはいつ
七拍子の空想歌。絵描きや物書きに憧れたころを思い出しながら。 緑が海を囲む、夜が木漏れ日を手渡す、そんな場所はもう舗道の下。 人が「道をひらく」事とアスファルトは現代社会でセットになっているけど、街と緑って本当に共 存できるのか? それとも自然はもっとずっと、したたかなのだろうか。
M3. morning dew
コロナ禍の 2021 年秋に書き始めた曲。止まったような世界でも、自然はそして人々は確かに、振り子をゆらしている。あくびは、世界の向こう側とこちら側を行き来する乗り物。そして零れ落ちるのが、morning dew。
M4. うみにゆらるかげ 運命的に、装置的に動いていくものと、それに抗うもの。グロッケンのミュートと逆回転の音、ギター、ダブルベースで作った音楽に、イメージを語りました。
M5. アフロアルバ 「うみ」と「ふみ」、リズムとカタコトで交信する人々。海岸で見る星、その遥か向こうのアフリカ。 アルバは白い翼。
M6. ゆみはりつきよ 弓張月とは半月。旧い街から湖の対岸や山を思い、ゆっくりこしらえた曲が、TOKYO HIGHWAY というプレイリストでかけてもらえたのには驚きました... 首都高でこの曲を聴いた人は当惑したか、それともこの曲はシティポップの再解釈ということに気づいてくれたでしょうか。
M7. ラスコー ラスコーやアルタミラで動物を描き、ドナウ川の河岸で五角形の家を遺した先人たち。セルビア人 ドラマー Rastko、アルメニア人ピアニスト Vardan と昔つくった音楽、"Voice of Marble" の続 編としてずっと眠っていたモチーフのひとつを、DIY で発展させました。
M8. とんでいってしまう 自分がやりたいこと、人にやらせたいこと、その他いろいろ人生って厄介。だからこんな感じになるっていう脱力ファンクです。久しぶりにフェンダーのプレベを弾いたら気持ちいい。スネアドラ ムは掌で叩いています。
M9. サイドミラ 人と人の壁や、全体と個人や、そういう抱えきれないことをうたってる、とても軽くて重い曲。サイドミラを開くというのは車を走らせるということ、視覚もデジタルが支配する世で、光の魔法を追体験したいということでもあり。それぞれサビの終わりには詩の朗読があるけど、ミックスダウン でミュートしておきました。披露する日があるだろうか?
Ray Kondo
Ray Kondo「umi no machi」introduction movie
Ray Kondo「umi no machi」
2024年12月25日(水)
Format:Digital
Label:stillbeat
Track:
1.うみのまち
2.グリーンはいつ
3.morningdew
4.うみにゆらるかげ
5.アフロアルバ
6.ゆみはりつきよ
7.ラスコー
8.とんでいってしまう
9.サイドミラ
試聴はこちら
@voice_of_marble
FRIENDSHIP.
7月からのシングルのアートワークがつながったジャケットは、画家・nakabanによる。アルバム のイントロムービーも公開中。またタイトル曲は、能登半島をはじめ水辺で暮らす人々に捧げている。
M1. うみのまち
しずかにはじまり、しずかにつづいていく。うみと私たちのように。 昨年の暮れ、身近なまちとうみ(湖、海)を思って曲を書き始めました。最初の行ができて年を越し、海岸で日の出の写真を撮って年始の挨拶にしようと思っていた午後、北の海岸であの地震がありました。心がフリーズしたように、どうすればよいか、わからなかった。
3 月になり、ようやく形にした "sea and lake" というインストゥルメンタル曲を Bandcampで リリースしました。微力ながら、能登半島地震への義援作として。 僕は石川県の現状をこの目で見れてはいません。震災に豪雨。知人とやりとりしエンパシーを飛ばしても、現地の方々が実際に体験されていることには到底及ばないでしょう。 場所は違えど水辺で生きる自分が、常に想像せざるを得ないこと。自分を通過しふるわせたもの ̶ ̶ 僕にできたのは、これらを言葉と音にすることだけでした。 自然と共に歩む人々に。つくっていくもの。失うもの。それでも。 サウンドは、南米音楽の影響と日本の「間」を、少ない音で表しています。
* この曲の配信販売収益の七割を、能登半島地震の災害義援金として寄付します。
* インストゥルメンタル曲 "sea and lake" は、Bandcamp 販売からの全額寄付を継続します。 ご賛同いただける方は、よろしくお願いいたします。
M2. グリーンはいつ
七拍子の空想歌。絵描きや物書きに憧れたころを思い出しながら。 緑が海を囲む、夜が木漏れ日を手渡す、そんな場所はもう舗道の下。 人が「道をひらく」事とアスファルトは現代社会でセットになっているけど、街と緑って本当に共 存できるのか? それとも自然はもっとずっと、したたかなのだろうか。
M3. morning dew
コロナ禍の 2021 年秋に書き始めた曲。止まったような世界でも、自然はそして人々は確かに、振り子をゆらしている。あくびは、世界の向こう側とこちら側を行き来する乗り物。そして零れ落ちるのが、morning dew。
M4. うみにゆらるかげ 運命的に、装置的に動いていくものと、それに抗うもの。グロッケンのミュートと逆回転の音、ギター、ダブルベースで作った音楽に、イメージを語りました。
M5. アフロアルバ 「うみ」と「ふみ」、リズムとカタコトで交信する人々。海岸で見る星、その遥か向こうのアフリカ。 アルバは白い翼。
M6. ゆみはりつきよ 弓張月とは半月。旧い街から湖の対岸や山を思い、ゆっくりこしらえた曲が、TOKYO HIGHWAY というプレイリストでかけてもらえたのには驚きました... 首都高でこの曲を聴いた人は当惑したか、それともこの曲はシティポップの再解釈ということに気づいてくれたでしょうか。
M7. ラスコー ラスコーやアルタミラで動物を描き、ドナウ川の河岸で五角形の家を遺した先人たち。セルビア人 ドラマー Rastko、アルメニア人ピアニスト Vardan と昔つくった音楽、"Voice of Marble" の続 編としてずっと眠っていたモチーフのひとつを、DIY で発展させました。
M8. とんでいってしまう 自分がやりたいこと、人にやらせたいこと、その他いろいろ人生って厄介。だからこんな感じになるっていう脱力ファンクです。久しぶりにフェンダーのプレベを弾いたら気持ちいい。スネアドラ ムは掌で叩いています。
M9. サイドミラ 人と人の壁や、全体と個人や、そういう抱えきれないことをうたってる、とても軽くて重い曲。サイドミラを開くというのは車を走らせるということ、視覚もデジタルが支配する世で、光の魔法を追体験したいということでもあり。それぞれサビの終わりには詩の朗読があるけど、ミックスダウン でミュートしておきました。披露する日があるだろうか?
Ray Kondo
RELEASE INFORMATION
Ray Kondo「umi no machi」
2024年12月25日(水)
Format:Digital
Label:stillbeat
Track:
1.うみのまち
2.グリーンはいつ
3.morningdew
4.うみにゆらるかげ
5.アフロアルバ
6.ゆみはりつきよ
7.ラスコー
8.とんでいってしまう
9.サイドミラ
試聴はこちら
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オフィシャルサイト@voice_of_marble
FRIENDSHIP.