SENSA

2024.11.22

ドアの向こうに何が?Ray Kondo、「サイドミラ」リリース!

ドアの向こうに何が?Ray Kondo、「サイドミラ」リリース!

ベーシスト&ソングライターのRay Kondo(近藤零)が、11月22日にシングル「サイドミラ」をデジタルリリース。
ゆるやかな8ビートにのった、素朴でちょっとシュールなフォークロック。
アートワークは今年の一連のシングルと同じく、nakabanが手がけている。


「サイドミラ」って何かといえば、「ミラ、再び」みたいな。これじゃわかりませんね。

名古屋の本屋さんに行く時、地下鉄の階段に鏡があって、そこには「衝突回避ミラー」と説明がついてたんです。なんだこれ? と思って、数日後に思いついたのがこの曲。
軌道という流れに乗って、毎日たくさんの人が使命や願望のために移動してる。その中にぶつかる人がいて、後から鏡を付けたんでしょう。
じゃあ鏡があれば人はぶつからないのか、そもそも壁があるから窓や鏡が必要だし、それって盾と鉾みたいなもんじゃ? ...そんな連想が止まらないので、ことばの変化をたよりに、表してみました。
セロニアス・モンクのピアノフレーズみたいに、音楽でちょっとずつ景色を変えていきたいな、と思ってます。

昔観た「ムーミン」に「鏡の中のマネマネ」っていう話があって、すごく怖かったのを覚えてます。向こう側にずっと真似してる何者かがいて、吸いこまれる、っていうモチーフ。でもあれは越境への憧れだったのかもしれない。
それがデジタルでは普通のことになって、スマホのカメラはいつだってサーバーに繋がるし、SNSはすさまじい数の映像を送り込んできて、どんどん越境させられる。それに比べたら「衝突回避ミラー」なんてかわいいです。

「ミラー」を「ミラ」と縮めるとちょっと姿が変わってきて、くじら座の変光星、AIの研究機関、戦争してるどこかの国の化粧品、アナトリア半島にあるホテル。なんだかいろいろあります。未来の途中かもしれない。

壁を作っても越境しても、結局人は集団で流れていくし、争いは止まないし無常感もあるけど、最後には希望を記しました。

サウンドはガットギターが主体のゆるい8ビート、と思っていたのですが弦が切れてしまい。ナイロン弦って張り替えたら1週間ぐらいチューニングが安定しなくて、セクションごとにチューニングしたり、代わりにベースでソロとったりして、割と焦りました。
またドラムキットじゃなく、フロアタムだけを時々叩いたり、「お手玉」を握る音を録ってすごく増幅したり。それぞれの音が、真似し合って反射しています。

今回も nakaban さんのアートワークです。梯子と壁の間から、人はなにを眺めるんでしょうか。窓を、それともミラを?

...さてアルバム制作も終盤になりました。これまでリリースした4曲に加えて4~5曲、どれも生楽器を主体にした、ちょっと違う日常の音楽です。どうぞお楽しみに

Ray Kondo


RELEASE INFORMATION

side-mira_raykondo_jk_20241122.jpg
Ray Kondo「サイドミラ」
2024年11月22日(金)
Format:Digital
Label:stillbeat

Track:
1.サイドミラ

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オフィシャルサイト
@voice_of_marble
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