2023.11.30
ニュー・ウェイヴバンドBOND LOST ACT、3ヶ月連続配信の集大成EP「祝祭日の前日譚」デジタルリリース&MV公開!
2023年にその頭角を現しだした、美大出身の文学ニュー・ウェイヴバンドBOND LOST ACTが3ヶ月連続配信の集大成EP『祝祭日の前日譚』を11月29日にデジタルリリースした。
本作はHIP LAND MUSICのデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
EP『祝祭日の前日譚』の表題リードトラックは、 アフロビートとエレクトロポップがクロスオーバーした妖作であり、BOND LOST ACTが提示した奇譚集の終着駅だった。
ポリリズムに始まるシンセサイザーに重なり合うカリビアンなリフ、篠笛ナイズされたリードが 民族的な趣を醸し出し、何故か日本を感じざるを得ない本作は、きっとどこかプリミティブな共通概念に触れているのだろう。相も変わらずドラム、パーカッション、ハードシンセサイザーで 構成された音像には、彼らの並々ならぬ "ニュー・ウェイヴ" へのアンサーを感じてしまう。
前作に続きサラウンドな音像を提供すべく、楽器を個々に離して存在させながら歌を浮かび上がらせた通常版と、完全にそれぞれの音を360度展開したWide versionを2パターンリリースする。
EPのジャケットには結成当初から彼らを見守っているイラストレーター LAMが筆を取った。 BOND LOST ACTのアイコンになるこの少女は、いったい今後何を語りかけてくれるのだろうか。
また、彼ら自身で制作しているMVは今回も佳作であり、劇中のひょっとこの不気味さは、もはやサスペンスじみているので必見だ。
2024年のライブ予定は1月15日に東京某所を予定。大きなニュースも控えているらしいBOND LOST ACTの詳細はX、公式HPをチェックしてみよう。
今作のEPは全て日常に潜む怪異をモチーフにしています。
「瓜と皿」ではいつまで経っても約束を果たさない人間に警鐘を鳴らす河童、「ああ、蜃気楼のようだねぇ。」ではトラウマとなって取り憑く幼少期の友達、そして推し曲の「祝祭日の前日譚」では満を持して、自己憐憫の化け物と化した自らと対峙します。
「祝祭日の前日譚」の主人公にはヘミングウェイの短編小説「移動祝祭日」のようなありふれた日常を歩いて欲しく、自由にさせようと考えたのが起点でした。夏の夕方、昼間プールで泳いだ身体は気だるく、花火の匂いを運ぶ南風の中を、主人公はどう歩くのだろう。制作開始当時は何も事件が起こらない、言ってしまえば凡庸なストーリーになると踏んでいました。
しかし蓋を開けると、主人公は祭りで浮き足立つ街に疎外感を抱いてしまい、"今この世界で確かに感じられるものは、僕だけが辛いという事実だけだ"と自己憐憫に支配されていきます。祭りではしゃぐ子供達がお化けに見えてしまうが、同じように楽しめない僕は不感症なのではないだろうか?
夜に塗れて主人公が最終的に導き出した答えは、自分もまたお化けの一種だという諦観であり、"僕だけが痛い"と感じていたものが、"僕は痛い"と変化を遂げることになる。
"みんなも痛い"というある種の大円団に至れない、小さな変化を遂げる主人公を、是非この作品で感じていただきたいです。
そして、自らもまた化け物だと自覚した主人公が、BOND LOST ACTの前日譚となっているので、これを起点に全ての楽曲をサーガとして感じていただけると嬉しいです。
来たる2024年は一緒に奇譚集を散歩しましょう。
BOND LOST ACT
BOND LOST ACT「祝祭日の前日譚」Music Video
BOND LOST ACT「祝祭日の前日譚」
2023年10月25日(水)
Format:Digital
Label:FRIENDSHIP.
Track:
1.祝祭日の前日譚
2.瓜と皿
3.ああ、蜃気楼のようだねぇ。
4.祝祭日の前日譚(Wide version)
5.瓜と皿 (Wide version)
6.ああ、蜃気楼のようだねぇ。(Wide version)
試聴はこちら
@bondlostact
@bondlostact
FRIENDSHIP.
本作はHIP LAND MUSICのデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
EP『祝祭日の前日譚』の表題リードトラックは、 アフロビートとエレクトロポップがクロスオーバーした妖作であり、BOND LOST ACTが提示した奇譚集の終着駅だった。
ポリリズムに始まるシンセサイザーに重なり合うカリビアンなリフ、篠笛ナイズされたリードが 民族的な趣を醸し出し、何故か日本を感じざるを得ない本作は、きっとどこかプリミティブな共通概念に触れているのだろう。相も変わらずドラム、パーカッション、ハードシンセサイザーで 構成された音像には、彼らの並々ならぬ "ニュー・ウェイヴ" へのアンサーを感じてしまう。
前作に続きサラウンドな音像を提供すべく、楽器を個々に離して存在させながら歌を浮かび上がらせた通常版と、完全にそれぞれの音を360度展開したWide versionを2パターンリリースする。
EPのジャケットには結成当初から彼らを見守っているイラストレーター LAMが筆を取った。 BOND LOST ACTのアイコンになるこの少女は、いったい今後何を語りかけてくれるのだろうか。
また、彼ら自身で制作しているMVは今回も佳作であり、劇中のひょっとこの不気味さは、もはやサスペンスじみているので必見だ。
2024年のライブ予定は1月15日に東京某所を予定。大きなニュースも控えているらしいBOND LOST ACTの詳細はX、公式HPをチェックしてみよう。
今作のEPは全て日常に潜む怪異をモチーフにしています。
「瓜と皿」ではいつまで経っても約束を果たさない人間に警鐘を鳴らす河童、「ああ、蜃気楼のようだねぇ。」ではトラウマとなって取り憑く幼少期の友達、そして推し曲の「祝祭日の前日譚」では満を持して、自己憐憫の化け物と化した自らと対峙します。
「祝祭日の前日譚」の主人公にはヘミングウェイの短編小説「移動祝祭日」のようなありふれた日常を歩いて欲しく、自由にさせようと考えたのが起点でした。夏の夕方、昼間プールで泳いだ身体は気だるく、花火の匂いを運ぶ南風の中を、主人公はどう歩くのだろう。制作開始当時は何も事件が起こらない、言ってしまえば凡庸なストーリーになると踏んでいました。
しかし蓋を開けると、主人公は祭りで浮き足立つ街に疎外感を抱いてしまい、"今この世界で確かに感じられるものは、僕だけが辛いという事実だけだ"と自己憐憫に支配されていきます。祭りではしゃぐ子供達がお化けに見えてしまうが、同じように楽しめない僕は不感症なのではないだろうか?
夜に塗れて主人公が最終的に導き出した答えは、自分もまたお化けの一種だという諦観であり、"僕だけが痛い"と感じていたものが、"僕は痛い"と変化を遂げることになる。
"みんなも痛い"というある種の大円団に至れない、小さな変化を遂げる主人公を、是非この作品で感じていただきたいです。
そして、自らもまた化け物だと自覚した主人公が、BOND LOST ACTの前日譚となっているので、これを起点に全ての楽曲をサーガとして感じていただけると嬉しいです。
来たる2024年は一緒に奇譚集を散歩しましょう。
BOND LOST ACT
RELEASE INFORMATION
BOND LOST ACT「祝祭日の前日譚」
2023年10月25日(水)
Format:Digital
Label:FRIENDSHIP.
Track:
1.祝祭日の前日譚
2.瓜と皿
3.ああ、蜃気楼のようだねぇ。
4.祝祭日の前日譚(Wide version)
5.瓜と皿 (Wide version)
6.ああ、蜃気楼のようだねぇ。(Wide version)
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オフィシャルサイト@bondlostact
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