SENSA

2020.08.11

白熱したライヴを繰り広げた「MASH HUNT LIVE vol.2」、BEST ARTISTは長靴をはいた猫に決定!

白熱したライヴを繰り広げた「MASH HUNT LIVE vol.2」、BEST ARTISTは長靴をはいた猫に決定!

THE ORAL CIGARETTESやフレデリック、Saucy Dogらが所属するプロダクション、MASH A&R。2012年以来オーディションによって新たな才能を発掘し、サポートを続けている同社が、前年2019年からオーディション形態を変更。1年に1度"グランプリアーティスト"を決定してきたこれまでの「MASH FIGHT!」から、より多くの才能を音楽ファンに紹介していくべく、年間を通して継続的に音源審査を行いながら、4ヵ月に1度のライヴ審査で"BEST ARTIST"を決定していく「MASH HUNT」へとリニューアルを果たした。

その第2回目のライヴ審査となる「MASH HUNT LIVE vol.2」が、新型コロナウイルスの影響で当初の開催予定だった4月26日から延期し、政府及び各自治体の定める条件やガイドラインを遵守し感染対策に最大限努めた上で、8月7日(金)に大阪・阿倍野ROCKTOWNで行われた。当日は現地でライヴに審査に加え、ライヴの模様を無料生配信し、観客からのWEB投票も行った。

MASH HUNTでは毎月数多くのエントリーの中から「MASH PUSH!」として数組のアーティストを選出しているが、第2回目のライヴ審査では昨年11月〜今年2月にかけて「MASH PUSH!」に選ばれた全25組の中からさらなる選考を通過したSASORI、SEVENS、7th Water Lily、yacht の4組(もう1組選ばれていた「grumble grumblel」に関しては、メンバーの生活環境上、長距離の移動が困難との理由から辞退)と、リスナー投票によって選ばれた1組が出場。樋口大喜(FM802 DJ)が司会を務める中、白熱したライヴを繰り広げられた。


トップバッターを飾ったのは、J-POPをベースにR&Bやソウル、シューゲイザーといった様々な要素を昇華するエクスペリメンタルポップバンド、SASORI。緻密かつ実験的なビートとオーガニックなギターサウンドに微睡むように、ヴォーカルの小杉真咲が伸びやかな歌唱を響かせていく。3曲目の"Citron"ではメロウな展開から一転、間奏では激しい演奏を見せ、ラストにかけてのソウルフルなパフォーマンスが印象的だった。

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Photo by Hoshina Ogawa


2018年夏から東京で活動を開始、これまで2枚のCDをリリースしてきた男女4人組バンド、yacht。ガガガSPやSTANCE PUNKSといった青春パンクから影響を受けたというストレートなサウンドを鳴らす"白夜"。徐々に熱を帯びていく演奏で、ゆうか(Vo&G)の繊細な歌唱が映える"せんぶ"。そしてラストは彼らが一番大事にしてる曲だという"平成"をエモーショナルに歌い鳴らし、荒削りだがこれからの可能性を予感させるアクトだった。

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Photo by 松本いづみ


2017年3月に鶴(Vo&G)とイノウエケンイチ(Dr)を中心に結成され、「MASH PUSH!」のリスナー投票で1位に選ばれた、長靴をはいた猫。下鶴光康(Utopia League/ヨルシカのサポート)をサポートギターに迎え、"序章"では鶴の弾き語りから静寂と激情を交互に行き来するように展開していく。徐々にギアを上げながら青いライトに照らされたステージで最後に披露した"泪の街"では、聴く者の感情を揺さぶる絶唱とアンサンブルで存在感を示した。

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Photo by Hoshina Ogawa


西宮WARP STUDIO発のロックバンド、7th Water Lily。ドラムヴォーカルの3ピースという珍しい編成で、1曲目は荒涼な風を吹かせながら疾走していくエヴァーグリーンな"また始まる"をプレイ。「どれだけ本気で思っても胡散臭いと言われる世の中だから、歌にしてきました」という久保恭平(Dr&Vo)の言葉の芯にある熱さが迸るようなライヴパフォーマンスで、最後はセンチメンタルな歌声とメロディを響かせる"marriage"で締め括った。

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Photo by 松本いづみ


愛知県の高校での出会いを発端に、2019年5月に東京で結成されたヴォーカルとドラマーからなる2人組バンド、エモ、ポスト・ハードコア、ニューウェイブを横断するSEVENS。初っ端から安藤颯馬の荒々しいドラミングを遊泳するように乗りこなす内川留伽のヴォーカルに目を惹かれる。ダークな世界観を表現した"リアライズ"、そしてラストの"VICTORY"では吐き出すように言葉が連打され、クールな佇まいの中に滲む獰猛な野心が垣間見えた。

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Photo by Hoshina Ogawa


全5組によるライヴ審査終了後、登場したのは2016年度の「MASH FIGHT!」にてSaucy Dogと共にWグランプリを獲得したYAJICO GIRL。「Indoor Newtown Collective」を掲げる彼らのライヴは、コロナ禍でなかなか外に出られない現状に対して、家の中、もしくは頭の中からどこまでも遠く飛んでいけそうなイマジネーションを掻き立てる。リリースしたばかりの新曲も交えながら、メロウな中に多彩なアレンジが映える演奏を見せつけた。バンドにとって2月以来のライヴだったため、改めてライヴやライヴハウスの価値を再確認できたと語り、ラストの"いえろう"での<意味がないって 嘆いてみても/現状は変わらない/想いを 叫んでいてよ>と熱唱は、今とこの先への意志を発しているようだった。

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Photo by 松本いづみ


審査はMASH A&Rのスタッフ陣はもちろん、会場およびスペシャアプリやLINE LIVE、YouTubeでライヴ審査を見守った観客によるWEB投票も反映しながら、歌唱力や演奏力、ライヴパフォーマンス、将来性など総合的な観点で選考。結果、長靴をはいた猫が「MUSH HUNT LIVE vol.2」のBEST ARTISTに選ばれ、トロフィーと賞金20万円を獲得した。

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Photo by Hoshina Ogawa


「MUSH HUNT」は現在も引き続きエントリーを受付中、次のライヴ審査「MUSH HUNT LIVE vol.3」は2020年9月11日(金)、東京・TSUTAYA O-Crestにて開催。新たな才能、新たな音楽との出会いを楽しみに、毎月「MUSH HUNT」の公式サイトで紹介されていく「MUSH PUSH!」のアーティスト達を是非チェックして欲しい。



LINK
MASH A&R オフィシャルサイト
MASH HUNT オフィシャルサイト