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2025.11.21
DURDN・VivaOla・Rol3ert全組がバンドセットで共演!それぞれの発火点となった夜「HOTSPOT Vol.1」
11月16日、FRIENDSHIP.が新たに立ち上げた新イベント「HOTSPOT」が渋谷WWWで開催された。
Vol.1はDURDN、VivaOla、Rol3ertによる3マンイベントで、この3組は現在FRIENDSHIP.から楽曲を配信し、ソウル、R&B、ヒップホップからロックまで、ジャンル横断的な音楽性も共通点だ。9月に開催されたFRIENDSHIP.主催の「SHIBUYA SOUND RIVERSE 2025(SSR2025)」でも顔を揃えていたが、その日はRol3ertが弾き語り、VivaOlaがDJセットだったのに対し、この日は全組がバンドセットで出演。3組が共有するムードと、それぞれの個性が明確に伝わる、絶妙な組み合わせの3マンとなった。
トップバッターのRol3ertは現在20歳で、この日が人生3度目のバンドセット。キーボードの前に座り、「say my name」でライブがスタートすると、まず感じるのはやはり歌声の持つスケールの大きさだ。僕は「SSR2025」で初めてRol3ertの歌を生で聴いたのだが、ピアノの弾き語りというスタイルだったこともあり、ソウルやR&Bというよりも、「これに伴奏をつけたらColdplayみたいになるのでは?」というロック的なスケールを感じた。The fin.のYuto Uchinoによるプロデュースの「say my name」は曲調こそColdplayのように壮大ではないものの、Rol3ertの歌が生のバンドサウンドに乗ることで生まれる重厚な世界観は確かに感じられた。

サポートにはギターに佐藤亮、ベースにまきやまはる菜、ドラムに上原俊亮という、シーンを超えて活躍する手練れを揃え、そのアンサンブルからは安定感とダイナミクスの双方が感じられたが、未発表曲も多数披露されたこの日のライブの印象は想像以上にロック。ときにスタンドマイクで中央に構え、ときにハンドマイクでステージを左右に行き来しながらのパフォーマンスは非常にエネルギッシュだ。DATSのMONJOEがプロデュースをしたダンサブルな「Nerd」ではフロアが湧き、Rol3ertの名を一躍知らしめた「meaning」や、ポリスの「見つめていたい」を連想させる「HOPE」といった既発曲からは、Rol3ertの80年代的なサウンド感もしっかり伝わってきた。


アップテンポのナンバーからは今後のフェスやイベントでの活躍も期待させつつ、現時点でRol3ertの歌の魅力が一番伝わるのはミドルテンポのゆったりとしたナンバーで、その意味で特に印象的だったのが弾き語りで披露された最新曲の「frozen」。低いトーンの歌い出しからグッと世界観に引き込まれる一曲であり、透明感と温かみを併せ持ったRol3ertの歌声は寒い季節もよく似合う。可能性の種をばら撒くだけばら撒いた、そんな新鮮なバンドセットだった。


2番手のVivaOlaは最新EP『TWOTONE』のプロデューサーであるベースのKota Matsukawaやギターの01sailをはじめとしたw.a.uのメンバーがサポートを務め、EP同様にイントロ的な「D65」でライブがスタートした。『TWOTONE』は多面的なシンガーソングライターとしての顔を見せた『Juliet is the moon』と、ドープなトラックメイクによる『APORIE VIVANT』の両側面を併せ持った、VivaOla新章の幕開けを告げる作品。ポップで開かれたキラーチューンの「Who Cares」から「Justify」を経て、Matsukawaが歪んだベースを鳴らし、01sailがエモーショナルなギターソロを弾く「VIVA」への流れは、まさに「二元性」を表しているようだった。

Rol3ertのライブに触れて、「すごくいいライブ見せられたときは、そのエネルギーを受け取る自負があるというか、自分も負けてられないなと思って」と話し、「R&B好きな人いますか?」という問いかけにたくさんの手が上がる中、「試していいですか?」と披露されたのはJimmy Brownとのコラボによる「RIGHT/WRONG」。さらに音源では藤田織也をフィーチャーした「O.M.M」を続けて、R&Bシンガーとしての進化を示していたが、特に印象的だったのがライブ後半の「Grown Too Old」から「Even After All」への流れ。『TWOTONE』に収録され、年齢を重ねた自分自身を顧みながら、〈Don't wanna stay and waste away my precious time=ここにとどまって貴重な時間を無駄にはしたくない〉と歌う「Grown Too Old」に続けて、初期の代表曲である「Even After All」を歌うことで時間の流れを表現しつつ、「Even After All」が今のVivaOlaだからこそ歌える歌唱で、スケール感で、説得力を持って伝わってきたことが、キャリアを重ねた音楽家としての現在地を感じさせた。

ラストは「今から俺たちはDURDNにバトンタッチします。その一曲です」と話して、01sailのブリッジミュートから始まる「Lifeline」で再び現在のロックなモードを体現。ポップとドープの両軸を持ちながら、ここからどこへでも行けそうな風通しの良さを残してステージを終えた。


トリを務めるDURDNはサポートメンバー、SHINTAに続いて、最後にBakuが登場して、「Wake Up!」の掛け声から「Alarm」でライブがスタート。序盤から2ステップ風のクラブトラック「Palm」、ファンキーな初期曲の「捨てたらいい」を畳み掛けていく。ここまでRol3ertとVivaOlaが音源の印象以上にロックなステージを見せてきたが、DURDNの場合はギタリストとしてハードロック的なルーツも持つSHINTAがいるので、もともとギターサウンドは大きな持ち味。「捨てたらいい」ではシンセとユニゾンをしたり、この場を楽しんでいる様子が伝わってくる。


DURDNは音源と異なる多彩なライブアレンジも持ち味で、シンセベースを用いたニュージャックスウィング風の「Summer Jumbo」ではスティーヴィー・ワンダー「Superstition」っぽいフレーズが入っていたり、音源ではビートの効いたシンセポップな「Spaceship」がより幻想的で浮遊感のある、まさに宇宙的なサウンドスケープになっているのも楽しい。最後はSHINTAの「まだエナジー余ってそうじゃないですか?盛り上がれますか?」という煽りから、人気曲の「Runner's High」へ。軽快なカッティングでグルーヴを生み、Bakuがステップを踏みながら伸びやかな歌声でオーディエンスの合唱を引き起こすと、ラストの「All of You」ではウィンドシンセのソロから再びSHINTAがギターソロを弾き倒し、大盛り上がりの中で本編が終了した。


アンコールではSHINTAが「Rol3ertくんとVivaOlaくん、めっちゃかっこよくて、刺激をたくさんもらいました」と話し、今年発表したAOR風の名曲「Echo Lane」を披露。yaccoの作詞で〈重なる想いが今 消えることもなく〉〈流す涙 悲しみじゃない 孤独じゃないことに気付きまして〉と歌うこの曲は、それぞれの人生に想いを馳せながら、「一人じゃない」ことを綴った一曲であり、僕はこの曲を聴きながら「SSR2025」のキャッチコピーだった「ひとりでも、ひとりじゃない」を思い出していた。この日の3組はキャリアこそ異なれども、1980年代の音楽に対する憧れと現代のシーンへのアンテナを併せ持ち、素晴らしいシンガーという共通点があり、VivaOlaとBakuには韓国という共通のルーツもある。それぞれが自身の信じる音楽を突き詰めながらも、こうやってときに邂逅し、同じ場所をオーディエンスとともに共有することによって生まれる熱量。「HOTSPOT」というイベントの熱源はまさにそこにあることを強く感じた。
文:金子厚武
撮影:松永樹
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FRIENDSHIP.
Vol.1はDURDN、VivaOla、Rol3ertによる3マンイベントで、この3組は現在FRIENDSHIP.から楽曲を配信し、ソウル、R&B、ヒップホップからロックまで、ジャンル横断的な音楽性も共通点だ。9月に開催されたFRIENDSHIP.主催の「SHIBUYA SOUND RIVERSE 2025(SSR2025)」でも顔を揃えていたが、その日はRol3ertが弾き語り、VivaOlaがDJセットだったのに対し、この日は全組がバンドセットで出演。3組が共有するムードと、それぞれの個性が明確に伝わる、絶妙な組み合わせの3マンとなった。
トップバッターのRol3ertは現在20歳で、この日が人生3度目のバンドセット。キーボードの前に座り、「say my name」でライブがスタートすると、まず感じるのはやはり歌声の持つスケールの大きさだ。僕は「SSR2025」で初めてRol3ertの歌を生で聴いたのだが、ピアノの弾き語りというスタイルだったこともあり、ソウルやR&Bというよりも、「これに伴奏をつけたらColdplayみたいになるのでは?」というロック的なスケールを感じた。The fin.のYuto Uchinoによるプロデュースの「say my name」は曲調こそColdplayのように壮大ではないものの、Rol3ertの歌が生のバンドサウンドに乗ることで生まれる重厚な世界観は確かに感じられた。

サポートにはギターに佐藤亮、ベースにまきやまはる菜、ドラムに上原俊亮という、シーンを超えて活躍する手練れを揃え、そのアンサンブルからは安定感とダイナミクスの双方が感じられたが、未発表曲も多数披露されたこの日のライブの印象は想像以上にロック。ときにスタンドマイクで中央に構え、ときにハンドマイクでステージを左右に行き来しながらのパフォーマンスは非常にエネルギッシュだ。DATSのMONJOEがプロデュースをしたダンサブルな「Nerd」ではフロアが湧き、Rol3ertの名を一躍知らしめた「meaning」や、ポリスの「見つめていたい」を連想させる「HOPE」といった既発曲からは、Rol3ertの80年代的なサウンド感もしっかり伝わってきた。


アップテンポのナンバーからは今後のフェスやイベントでの活躍も期待させつつ、現時点でRol3ertの歌の魅力が一番伝わるのはミドルテンポのゆったりとしたナンバーで、その意味で特に印象的だったのが弾き語りで披露された最新曲の「frozen」。低いトーンの歌い出しからグッと世界観に引き込まれる一曲であり、透明感と温かみを併せ持ったRol3ertの歌声は寒い季節もよく似合う。可能性の種をばら撒くだけばら撒いた、そんな新鮮なバンドセットだった。


2番手のVivaOlaは最新EP『TWOTONE』のプロデューサーであるベースのKota Matsukawaやギターの01sailをはじめとしたw.a.uのメンバーがサポートを務め、EP同様にイントロ的な「D65」でライブがスタートした。『TWOTONE』は多面的なシンガーソングライターとしての顔を見せた『Juliet is the moon』と、ドープなトラックメイクによる『APORIE VIVANT』の両側面を併せ持った、VivaOla新章の幕開けを告げる作品。ポップで開かれたキラーチューンの「Who Cares」から「Justify」を経て、Matsukawaが歪んだベースを鳴らし、01sailがエモーショナルなギターソロを弾く「VIVA」への流れは、まさに「二元性」を表しているようだった。

Rol3ertのライブに触れて、「すごくいいライブ見せられたときは、そのエネルギーを受け取る自負があるというか、自分も負けてられないなと思って」と話し、「R&B好きな人いますか?」という問いかけにたくさんの手が上がる中、「試していいですか?」と披露されたのはJimmy Brownとのコラボによる「RIGHT/WRONG」。さらに音源では藤田織也をフィーチャーした「O.M.M」を続けて、R&Bシンガーとしての進化を示していたが、特に印象的だったのがライブ後半の「Grown Too Old」から「Even After All」への流れ。『TWOTONE』に収録され、年齢を重ねた自分自身を顧みながら、〈Don't wanna stay and waste away my precious time=ここにとどまって貴重な時間を無駄にはしたくない〉と歌う「Grown Too Old」に続けて、初期の代表曲である「Even After All」を歌うことで時間の流れを表現しつつ、「Even After All」が今のVivaOlaだからこそ歌える歌唱で、スケール感で、説得力を持って伝わってきたことが、キャリアを重ねた音楽家としての現在地を感じさせた。

ラストは「今から俺たちはDURDNにバトンタッチします。その一曲です」と話して、01sailのブリッジミュートから始まる「Lifeline」で再び現在のロックなモードを体現。ポップとドープの両軸を持ちながら、ここからどこへでも行けそうな風通しの良さを残してステージを終えた。


トリを務めるDURDNはサポートメンバー、SHINTAに続いて、最後にBakuが登場して、「Wake Up!」の掛け声から「Alarm」でライブがスタート。序盤から2ステップ風のクラブトラック「Palm」、ファンキーな初期曲の「捨てたらいい」を畳み掛けていく。ここまでRol3ertとVivaOlaが音源の印象以上にロックなステージを見せてきたが、DURDNの場合はギタリストとしてハードロック的なルーツも持つSHINTAがいるので、もともとギターサウンドは大きな持ち味。「捨てたらいい」ではシンセとユニゾンをしたり、この場を楽しんでいる様子が伝わってくる。


DURDNは音源と異なる多彩なライブアレンジも持ち味で、シンセベースを用いたニュージャックスウィング風の「Summer Jumbo」ではスティーヴィー・ワンダー「Superstition」っぽいフレーズが入っていたり、音源ではビートの効いたシンセポップな「Spaceship」がより幻想的で浮遊感のある、まさに宇宙的なサウンドスケープになっているのも楽しい。最後はSHINTAの「まだエナジー余ってそうじゃないですか?盛り上がれますか?」という煽りから、人気曲の「Runner's High」へ。軽快なカッティングでグルーヴを生み、Bakuがステップを踏みながら伸びやかな歌声でオーディエンスの合唱を引き起こすと、ラストの「All of You」ではウィンドシンセのソロから再びSHINTAがギターソロを弾き倒し、大盛り上がりの中で本編が終了した。


アンコールではSHINTAが「Rol3ertくんとVivaOlaくん、めっちゃかっこよくて、刺激をたくさんもらいました」と話し、今年発表したAOR風の名曲「Echo Lane」を披露。yaccoの作詞で〈重なる想いが今 消えることもなく〉〈流す涙 悲しみじゃない 孤独じゃないことに気付きまして〉と歌うこの曲は、それぞれの人生に想いを馳せながら、「一人じゃない」ことを綴った一曲であり、僕はこの曲を聴きながら「SSR2025」のキャッチコピーだった「ひとりでも、ひとりじゃない」を思い出していた。この日の3組はキャリアこそ異なれども、1980年代の音楽に対する憧れと現代のシーンへのアンテナを併せ持ち、素晴らしいシンガーという共通点があり、VivaOlaとBakuには韓国という共通のルーツもある。それぞれが自身の信じる音楽を突き詰めながらも、こうやってときに邂逅し、同じ場所をオーディエンスとともに共有することによって生まれる熱量。「HOTSPOT」というイベントの熱源はまさにそこにあることを強く感じた。
文:金子厚武
撮影:松永樹
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