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2025.11.16
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!YOURNESS・mmm・Thiiird Placeほか全27作品 -2025.11.15-
New Release Digest Part 1
みさと:11月12日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全27作品の中から、Part-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。まずははじめましてさん、Karl!(カール)。
金子:彼らは「実験的主観ポップミュージック」をテーマに「ポップミュージック」の新たな可能性を追求する活動を展開している3人組グループ。はじめましてではあるんですけど、プロフィールを見ると、元LILI LIMITの牧野純平くんがやっているMop?の名前があって、こういうグループもやってると。あとの2人とどういう関係性なのかはちょっとわからないんですけど、かっこよかったですね。ミニマルなエレクトロニックミュージックなんだけどちゃんとポップというのは牧野くんらしさもあって、個人的にも好きなテイストだったので、他の曲も聴いてみたいなと思いました。
みさと:テクノサウンドで、展開にじっくり時間をかけるタイプなので、没入感高めかなと思ったら、ボーカルが乗るとすごくポップ。でもクセになる。「Fusion!」って単語の使い方もとてもユニークだなと思って聴かせてもらいました。続いて、黒沼英之さん。
金子:黒沼さんは11月26日にEPをリリースすることが決まっていて、そこからのリードトラック。サウンドプロデュースがGhost like girlfriendの岡林健勝くんで、岡林くんはもともと黒沼さんのファンで、Ghost like girlfriendで黒沼さんをフィーチャリングして、「phantom」という曲をリリースしたことがありましたけど、今回は黒沼さんの曲を岡林くんがサウンドプロデュースと。2人はどんどん仲良くなってるわけですね。
みさと:盟友という感じになってきましたね。
金子:サウンドと歌の相性もいいし、タイトルが「Lonely together」なのも、歌詞で描かれている関係性がありつつ、それぞれ内省的な世界観の黒沼さんと岡林くんが一緒にやってる、それが「Lonely together」というタイトルともリンクするような感じでした。
みさと:私もそれは感じました。今の2人だからこそ、1人が寂しくないよね、というか。寂しさ、切なさの中で踊るというテーマ性と、2人の関係値や「そういう風にこの曲を作っていったんだろうな」と姿が見えるような1曲だったんじゃないかなと思います。愛しているけど、もう一緒にいられないというような世界観になっていますけど、一緒にいられなくても、込められていた愛しさだったり、きらめきは失われるわけではないので、それをどう次の1歩につなげていくかというのも感じられる1曲じゃないでしょうか。そんなPart-1から、どうしましょう?
金子:YOURNESSの新曲を紹介しようと思います。
みさと:今回はセルフカバーの楽曲です。
金子:YOURNESSは12月のライブでベースの田中くんの脱退が発表されていて、残念ではあるのですが、来年3月には新体制でライブをすることがすでに発表されているので、バンドとしてはここからも前に進んでいくと。そんな中、ホロライブ所属のVTuber、常闇トワに提供した楽曲のセルフカバーをリリース。YOURNESSはあくまでバンドで、3次元のフィジカルを持ちつつ、ネットやアニメ、2次元とも相性がいい、2.5次元的な立ち位置のバンドだから、VTuberとはすごく相性が良くて、提供した楽曲をバンドでカバーしても、ちゃんと似合ってる。サックスだったり、ストリングスだったり、プロダクションもどんどん進化していて、今のYOURNESSが感じられる1曲になっていると思います。
みさと:黒ちゃんのSNS上で人気なカバー動画投稿を長い時間やってきたからこそ、曲の魅力と誰が歌うかに光を当てたアレンジになっているなと感じていて。オリジナルと違った魅力もあって、サビのあたりのピアノを大胆に抜いてみたり、セルフカバーではやらないような、素人では思いつかないような構成になっていて、やっぱりアイデアが素晴らしいですよね 。
New Release Digest Part 2
みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます。はじめましてさんです、えんどあ。
金子:mol-74のベーシストの髙橋涼馬くんを中心に結成された新しいバンド。mol-74は今年の5月のライブをもって活動休止をしていて、5月のライブは僕も観に行って、すごくいいライブだったので、いつか再始動してほしいなという気持ちもありつつ、でも今回新しい一歩を踏み出したと。もともとmol-74が持っているオルタナ、インディロック的な感覚もありつつ、女性ボーカルで、2分ぐらいの短尺という部分で、ボカロ以降のポップソングの感覚もある。YOURNESSもそういう側面を持ってるし、同じ福岡のバンドだとクレナズムとかも近いかも。ちゃんと自分の好きなものと今の時代感の両方を兼ね備えての新しい第一歩という感じがして、ここからどうなるのか楽しみです。
みさと:歌詞の世界観的にも過去から、今どういう状況なのかを見つつ、肯定感と一緒にどこに向かっていきたいのかが見えてくるような1曲なのかなと思いました。あとはボーカルの声と楽器のすべての魅力が伝わってくるすごく良いバランスだなと。すべての音がしっかり耳に飛び込んできて、魅力が引き出されていました。ギターがすごい神リフだったり、ブレイクのタイミングとか、展開も面白くて 玄人がやってるバンドという感じがしますね。続いては古燈直人さんです。
金子:この曲は良かったです。
みさと:良かったですね...!
金子:古燈さんは今年の5月に『Mirror』というアルバムを出していて、これまでの歩みの最初の集大成みたいな感じだったかなと思うんですけど、その作品以降、初めての新曲。株式会社IDENCEのプロジェクトのビジョンムービーのために制作された曲ということで、ちょっと調べてみたら、3DCGなどを扱っている会社みたいで。なおかつ、この曲はトラックメイキング、アレンジに作曲家のHiroki Sawadaさんを迎えてコラボレーションした曲になっていると。
みさと:素敵。
金子:作曲家を迎えていたり、プロジェクトのムービーの曲だったりするから、これまで以上にある種の明るさがあるというか、内省の先の明るさ、未来、希望みたいなところがトラック、言葉、歌からも感じられて。この曲が新しい第一歩になるというのはすごくいいなと思います。
みさと:この季節に聴いちゃったからかもしれないですけど、音像がすごくクリスマスにも合いそうだなと感じて、冷たさと温もりがすごく共存しているように私は捉えたんですけど、歌詞の世界観的にも本来のクリスマスともすごくリンクするんじゃないかなと思いました。人生の中での迷いがありつつも、喜びに向かっていくって、パーティーのクリスマスとかではない、本来のクリスマスに通じるようなところがあるので、この冬聴きたくなるような、街で鳴っていても、外向きなサウンドになっているし、この季節に忘れたくない1曲ができたんじゃないかなと思います。そんなPart-2からどうしましょう?
金子:mmm(ミーマイモー)の新曲を紹介しようと思います。
みさと:素晴らしいです。アルバムです。
金子:mmmはタロというバンド名義でFRIENDSHIP.からEPをリリースしたことがあるんですけど、今回はmmm名義のアルバム。ソロのアルバムとしては10年以上ぶりということです。mmmは2000年代からインディの音楽が好きで聴いてるような人なら名前を知っているであろう、存在感のあるシンガーソングライター。今回はエレキにアコースティックも交えて、弾き語りを基調とした作品になっていて、やっぱりこの抑えたトーンの歌声が非常に素晴らしいなと。「子供たちの遊び」に関しては、シカゴのTara Jane O'neilが参加していて、弾き語りにアンビエントな音像を加えているんですけど、Tara Jane O'neilは個人的にもすごく好きで。もともと1990年代にRODANというバンドをやってた人なんですけど、そのバンドはポストロックの祖先と言われてたりもするバンドで、そこからの派生でスロウコアとかサッドコアと呼ばれるような音楽にも繋がっていて。今回の曲もそういうスロウでサッドな世界観、でもそれがすごく心地よくて、僕は大好きでした。
みさと:歌詞の世界観とmmmのボーカリゼーションがすごくフィットしているなと感じていて、「子供たちの遊び」に関しては、外の世界を知らない子供たちの世界、まるで水槽のような状況の中での管理される青春で、外側に自由があって...なんていう世界観だったりするんですけど、水槽に閉じ込められたのと檻の中に閉じ込められたのでは大きな違いがあるなと感じていて、快適で餌も定期的に与えられて飼われているのと、明らかに檻の外に自由があることが見えているのとでは心境が変わってくると思うんです。そういった社会風刺として捉えられる1曲で、単語の選択であったり、彼女の中での哲学が生きている作品になったんじゃないかなと思います。
New Release Digest Part 3
みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます。さあ、はじめましてさんです、あっぱ。
金子:あっぱは鍵盤奏者の伊澤さんを中心としたスリーピースのバンド。伊澤一葉名義のソロはFRIENDSHIP.から出たことあったんですけど、あっぱとしては初めてのリリース。2024年に結成20周年を迎えて、今回のアルバムは13年ぶりなので、ベスト盤的な要素も強いということです。あっぱはもともと舞台音楽制作をきっかけにスタートしているバンドということもあって、ジャズを基調としながらも、いろんな場面を想起させるようなカラフルなアレンジメント。伊澤さんをはじめ、3人のプレイヤビリティの高さも存分に感じられる、素晴らしいアルバムになっているかなと思います。
みさと:椎名林檎さんに楽曲提供をしたものの原曲となる曲も収録されているということで、これはすごく間口が広いなっていうのも感じていまして。一葉さん節というよりは伊澤さんというか、名義が変わると表現の仕方がすごく変わるんだなという楽しみ方もありますし、ポップさと突き抜けるエネルギーを感じられるような、そんな1曲になっているかと思います。続いて、アルカラもアルバムリリースです。
金子:アルカラは11月1日に神戸で行われた主催のフェス、ネコフェスが無事に終了したということで。
みさと:お疲れ様でした。
金子:記念すべき10回目が過去最大規模で行われて、THE ORAL CIGARETTES、10-FEET、オーイシマサヨさんとか、いろんな出演者が出て、大成功で終えたと。その日にこのアルバムのフィジカルも発売されていて、今回配信も開始されたということですね。アルバムタイトルが『ムク』。「純粋無垢」というのもありつつ、「向き合う」とか「剥き出し」、「剥きたて」みたいな、いろんな意味が込められています。結成からは23年が経っているけれども、ある意味ここから再スタートするような、『ムク』という言葉にはそんな意味合いも込められていると。楽曲自体も非常にフレッシュで、アルカラらしい楽曲が揃っているアルバムになっているかなと思います。
みさと:23年経って、原点回帰するのってすごく難しいことだと思うんですけど、疾走感をはじめとした初期衝動みたいなところもありつつ、これまで培ってきたテクニック、"頼れる兄さん"の背中が感じられるので、そういう意味でも23年間を感じられるアルバムになっているんじゃないでしょうか。そんなPart-3からどうしましょう?
金子:Thiiird Placeの新曲を紹介しようと思います。
みさと:ちょっとおひさしぶりですね。
金子:去年の3月以来なので、約1年半ぶりぐらい。やっぱりいいですね。個人的にもすごく好き。タイトルが「PARTY IS ALIVE」ということで、パーティーを大事にする、彼らの真骨頂のようなテーマ。世界の現状を憂いながら、歌詞の中で〈このパーティーは何かを残せるの?〉とか〈このパーティーは誰かを救えるの?〉という問いかけが行われていて、シリアスな一方、曲調自体はすごく軽快で、ラテンのセッションみたいになるセクションもあったり、パーティー映えのする音楽性の一曲にもなっていて。その両面性がThiiird Placeらしくて、素晴らしいなと思いました。
みさと:同感です。パーティー好きとかパリピってネガティブに捉えられることもあると思うんですけど、深刻にならずに真剣に問題に向き合って、それをパーティーという形で問題提起している。音の中、輪の中に飛び込んでみたいと思わせるようなサウンドメイクで、Thiiird Placeの本質が伝わってくる一曲なんじゃないでしょうか。
番組の後半はシェイク ソフィアン(Guiba)がゲストで登場!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10




