SENSA

2022.09.04

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介! 佐々木亮介・ODD Foot Works・DENIMSほか全18作品 -2022.09.03-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介! 佐々木亮介・ODD Foot Works・DENIMSほか全18作品 -2022.09.03-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とサトーカンナによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


カンナ:8月29日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全18作品の中から、まずはPart 1の9作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!

金子:こんな感じでFRIENDSHIP.からは毎週ジャンル関係なくいろんな曲がリリースされているわけなんですけど、カンナさん的に気になった曲はありましたか?

カンナÅlborg(オールボー)が自分の中ではすごくヒットしました。

金子:Ålborgいいですよね。FRIENDSHIP.から初めてリリースするバンドで、今年6月に初ライブを行ったばっかり。

カンナ:ホヤホヤですね。

金子:NITRODAYのドラムの岩方ロクローくんという、betcover!!のサポートをやったりとか、エルモア・スコッティーズというバンドをやったりとか、いろいろやっている人なんですけど、彼がまた新しく組んでスタートした5人組です。フォーク/カントリーの色合いがあり、トランペットも印象的ですね。FRIENDSHIP.的には4月にPredawnのアルバムが出て話題になったんですけど、あの作品とも通じる雰囲気があって、これからが気になります。



カンナ:温かみのある感じがすごく良かったですね。そして4ヶ月ぶりのリリースとなりました、DENIMS

金子:DENIMSはこの番組ではずっと応援していて、ボーカルの釜中さんにはゲストで出てもらったこともあって、前作の「ひかり」もすごく好評で。「ひかり」がアッパーな曲だったのに対して、今回はわりとメロウな感じでしたね。

DENIMSの釜中さんの出演回の記事は、下記からチェックしてください!



カンナ:すごく気持ちよかったですよね。

金子:エレピの音色がとても良いですね。DENIMSは9月に東京と大阪でプレミアムライブをやるんですけど、大阪では大阪港を周遊するクルーズ船に乗ってライブをやります。2019年にも1回やっているらしいんですけど、その2回目をやるらしくて。

カンナ:楽しそう!良いですね〜、気持ち良さそう。

金子:めっちゃ楽しそうですよね。きっとこの曲もやるんでしょうね。


カンナ:それではPart 1からどの曲を紹介しましょうか?

金子佐々木亮介さんの「自由研究」をかけたいなと思います。佐々木さんもFRIENDSHIP.からは初めてのリリースとなります。ご存知の方が多いと思いますが、a flood of circleというバンドのギターボーカルの方ですね。a flood of circleというと"ザ・ロックバンド"というイメージだと思うんですけど。

カンナ:そうですよね。

金子:佐々木さんのソロって面白くて、ロックンロールやブルースみたいなルーツミュージックももちろん感じさせつつ、現行のヒップホップとかR&B/ソウルのトレンドもちゃんと抑えていて、それが独特な佐々木さんならではの混ざり方をしているといいますか。その感じがいつも面白いんですよね。

カンナ:たしかにちょっと不思議な曲という感じがしました。あとはやっぱり声がすごく良くて、それが伝わってくる楽曲だと思いました。

金子:今回は「自由研究」というタイトル通り、いろいろ研究をしているというか、トラックメイクからレコーディングからミックス・マスタリング、アートワークまでを完全に1人でやられているということです。

カンナ:すごい!多才ですね。

金子:ビートはローファイな感じで、ちょっと変わった奇妙なアンビエンスがあって、ソウルっぽいコーラスも入ってきて、でも軸には佐々木さんのボーカルがしっかりあるという、非常に面白い曲になっています。

カンナ:まさに「自由研究」ですね。

金子:8月31日は過ぎちゃいましたけど、まだ自由研究をやっている人とかもいるんですかね(笑)?今週末までやってる人はいるかも。

カンナ:たしかにいるかもしれないですね(笑)。

金子:そんな方にも聴いていただきたいですね。


金子:歌詞も非常に印象的で、〈これは人生を賭けてる自由研究〉〈俺のテーマはいつも決まってる 君だよBaby〉というのはもう、佐々木さんじゃないと言えない歌詞だなって感じがすごくしますね。

カンナ:たしかに!グサッときますね。

金子:この〈君〉というのはもちろんラブソングとしても受け取れるけど、でもきっと"音楽"のことのような気がして。佐々木さんから音楽へのラブソング、やっぱりミュージックラバーだなと感じました。


New Release Digest Part 2


カンナ:8月29日週リリースの新譜ダイジェストPart 2でした。リリースおめでとうございます!初登場のバンド、No.18はいかがでしょうか?

金子:ラッパーのShouBitのアルバムは昨年の末にFRIENDSHIP.から出ているんですけど、彼はバンドもやっていて、それがこのNo.18。北海道札幌を拠点に活動しているバンドですね。当然ボーカルはラップがメインではあるんですけど、ヒップホップバンドというよりミクスチャーというか。メンバーにもいろんなバックグラウンドがあるみたいで、この「Ginger」はベースが非常にファンキーなこともあって、よりミクスチャーっぽさを感じました。

カンナ:聴いていて気持ちよかったです。

金子:北海道のJOIN ALIVEというフェスにオープニングアクトとして出ることも決まっていて、ちょうどこの土日にやっていますけど、ここから羽ばたいていって欲しいですね。


カンナ:とても楽しみですね。続いてひさびさのリリースになります、東京○X問題

金子:こちらも昨年末以来のリリースなんですけど、今回も東京○X問題らしい秀逸なエレクトロポップになっています。前回に続いてマスタリングには砂原良徳さんが参加されていて、サウンドの聴き心地が良いですね。しかも、彼女たちはこのリリースがなかった期間に某ラジオ局のNFTを活用した次世代アーティスト発掘&育成プロジェクトに参加して、面白いことになってきていて。

カンナ:盛り上がってきていますね。

金子:各界で活躍している方をメンターとして呼んで、その人と一緒に活動していくというプロジェクトみたいなんですけど。

カンナ:一緒にステップアップしていくという感じですね。

金子:東京○X問題は『鬼滅の刃』の主題歌の「紅蓮華」を作曲した草野華余子さんと一緒に作品作りをしているらしく、草野さんはアニソンとかをいろいろと手がけられている方なので、東京○X問題にアニソンにも通じるような、より開けたポップさが加わったら、さらに面白いことになるんだろうなと。非常に楽しみです。


カンナ:それではPart 2ではどの曲を紹介しましょうか?

金子ODD Foot Worksをかけようかと思います。カンナさんはご自身がミュージシャンで、FRIENDSHIP.から楽曲をリリースしているわけですが、ODD Foot Worksとは対バンをしたことがあるそうですね。

カンナ:そうですね。過去に何度か一緒にやらせてもらっていまして、やっぱりイケてるグループという印象が強いですね。いつどこで見てもかっこいいという。

金子:かっこいいですよね。彼らはFRIENDSHIP.からは7月に初めてリリースをして、それがかなりひさびさの新曲だったんですけど、2ヶ月続いてのリリースとなります。これがまた強力な楽曲で、今回ゲストとしてパスピエのキーボードの成田ハネダさん、さらにはライブメンバーでもあるKing Gnuの勢喜遊さんが参加して、コライト的に曲を作っているという。このメンバーからして非常に豪華ですよね。

カンナ:そうですね。

金子:この曲はメンバーのTondenheyがプロデュース的な形で中心になって作っているみたいなんですけど、彼が「SMAP細胞はあります」というコメントをしていて、それを勢喜さんが拾う形でTwitterでコメントして、この言葉がバズっていたんですよね。実際に曲を聴いてみると、たしかに分かるというか。90年代のSMAPって、ジャズやフュージョンの第一線の超一流ミュージシャンたちが演奏していた時期があって、曲でいうと「KANSHAして」とか「たぶんオーライ」とかその辺なんですけど、その頃の感じをこの曲からも感じて。

カンナ:たしかに、言われたら本当にそんな感じがします。

金子:さっき言った2曲よりはもう少しアップテンポだから、時期的にちょっとずれるんだけど、「ダイナマイト」とかその辺の感じもあるし。

カンナ:そうですね。

金子:なので、たしかにSMAP細胞あるなと。

カンナ:ODD Foot Worksはチルなイメージが強かったんですけど、今回盛り上がる感じのテンションで、「こういう側面も見られるんだな」と思いました。

金子:前回の曲も結構開けていたし、再始動してからどんどん開けている最中というか、そんな感じもしますよね。


カンナ:SMAP細胞ありましたね(笑)!

金子:ありましたね(笑)。

カンナ:たしかにありました。

金子:Part 1が「自由研究」で、Part 2は「卒業証書」。夏休みが終わったら急に卒業してしまうという、時間軸が歪んでますけど(笑)。

カンナ:本当ですね(笑)。でもどちらもいい曲でしたね。


MISATOのピンチヒッターを務める、サトーカンナを特集!

金子:サトーカンナさんがピンチヒッター初回の「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をお送りしていますが、ここからは改めてサトーカンナさんの音楽活動についてみなさんに知っていただこうと思います。先ほどもチラッと話したんですけど、カンナさん自身がミュージシャンで、FRIENDSHIP.から楽曲を配信しているわけなんですけど、今年からはKurhausというバンドを始めています。プロフィールを読むと、東京と大阪を活動の拠点にしている。さらに言うと、"メンバーには写真家やデザイナーを抱え、各々の仕事を融合させた動きを目指す"とあって、いろいろ気になるんですけど、そもそもどうやって結成されたんでしょうか?

カンナ:私が前にやっていたall about paradiseというバンドがあって、そのとき共演したバンドでギターを弾いていたナカムラと出会い、なんだかんだ仲良くしていたんですけど、お互い前のバンドがちょっと一段落したので、「何か一緒にやろうか」となりまして、ナカムラ側が大学の友人と一緒にバンドをやろうかなというタイミングだったのもあり、そこに混ぜてもらった感じですね。みんな芸術系の大学出身で、デザインとか写真とかをやっていたので、それがいま仕事になっていて、それを合わせながら音楽もやっていけたらなという感じでやっております。

金子:アートワークもメンバー自身で作っているわけですよね。

カンナ:そうなんですよ。これからも何か発表するときはメンバーのできることを入れていけたらいいなと思うんですけど。

金子:東京と大阪が拠点というのはどういう状態なんでしょうか?

カンナ:ナカムラが大阪に住んでいて、もともとみんなの大学も関西の方だったんですけど、他のメンバーはいまはみんな東京にいて、ナカムラだけ大阪という感じです。なので、曲作りはリモートでやったり、たまにこっちに来てスタジオに入ったり。ライブをやるのが難しいんですけど、やり方を模索しながら、という感じですね。

金子:リモートで曲を作ること自体はわりとスムーズにできている感じですか?結構大変ですか?

カンナ:今まで3曲出しているんですけど、全部作り方が違っていて、スタジオ入って元を作ってみたり、最初からデモの状態で送られてきたのにメロディーを乗せたり、そこもいろいろと試している途中という感じですね。

金子:組んだときに「こういうバンドをやろう」っていう青写真みたいなものはあったのでしょうか?それとも、とりあえず組むところから始まって、そこから音楽性を模索しつつ、という感じなのでしょうか?

カンナ:もともとデモがいっぱい溜まっていたんです。その中にあった「Claus」という、この前リリースした曲のデモを聴いたときにかっこいいと思って、その曲は又野というメンバーが歌っているんですけど、同じような雰囲気の曲を女性ボーカルでも作っていけたらなという感じで増やしている最中ですね。


金子:最初にリリースした「ミゾのないところ」はカンナさんがボーカルで、次の「Claus」が又野さんの男性ボーカルで、最新の「終わらない」は男女ボーカルですよね。そうやって曲ごとにボーカルが変わるのがまた面白いなって。

カンナ:自分たちでもまだつかめていないんですけど、「こういうのがかっこいいよね」というのを確かめ合いながら作っているようなところですかね。


金子:「終わらない」はどんなイメージで作ったんですか?

カンナ:スタジオで初めて作った曲なんですけど、淡々としたイメージで作られていて。そこに私が歌詞を乗せるにあたっては、あまり攻撃的にならないように、だけど大切なことを歌っているような曲がいいなと思って、サウンドのイメージと歌詞を擦り合わせていきました。ナカムラが男女ボーカルで一緒に歌うというのをどうしてもやりたかったそうで、この曲がイメージとぴったり合ったので、2人で歌ってみたという感じです。

金子:念願の男女ボーカルだったわけですね。

カンナ:そうですね(笑)。これからも男女ボーカルの曲をやっていくんじゃないかなと思います。


カンナ:サブスクで聴けますので、みなさんぜひチェックしてみてください。

金子:カンナさんはグッド・ライフ・フェロウズというバンドでも活動されていて、そちらも動いている感じですか?

カンナ:チェックしていただきありがとうございます!しばらく止まっていたんですけど、こちらもまたやっていきたいなと思うので、ぜひチェックお願いしたいです。

金子:楽しみにしております!

サトーカンナさんが別で参加しているバンド、グッド・ライフ・フェロウズは、下記からチェックしてください!




RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
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FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、サトーカンナと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。

放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC
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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

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サトーカンナ
ボーカル、コーラス、作詞、ナレーション、執筆など、声と言葉にかかわる幅広い活動を続ける。
バンド(Kurhaus、グッド・ライフ・フェロウズ)ではシンセサイザーやパッドの演奏も担当。
ウェブサイト / @milkcupcakes / @kannasat

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Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


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